「天下強奪」(以下、本作)は、国際通信社が2008年(今から13年前!!)に発表したシミュレーションゲームだ。テーマは関ヶ原の戦いで。慶長5年(西暦1600年)に戦われた天下分け目の関ヶ原の戦いを作戦クラスで再現する。
今回、本作をVASSALでソロプレイしてみた。
前回までの展開 --> こちら
しかしこれは一時的な成功に過ぎなかった。東軍福島正則(3-8)がその猪突猛進ぶりを生かして敵中に突っ込んでくると、もはや戦線を支える術はない。西軍武将高木盛兼(1-4)、さらには猛将島津義弘までもが東軍の包囲攻撃を受けて討死してしまう。
勝利条件はサドンデス条件と判定条件の2つがあり、サドンデス条件は徳川家康討死や大坂城落城のような決定的な状況が発生した場合に適用される。一方判定条件は西軍が支配している目標ヘクス数の大小によって勝敗が決まる。西軍が支配する目標ヘクス数が4個以上なら西軍の勝利、それ未満なら東軍の勝利となる。ちなみに現時点で西軍が支配している目標ヘクスは、敦賀、朽木、福知山、須知、丹波亀山、佐和山、水口、伏見、三田、安濃津、岸和田の計10ヶ所。そのうち4ヶ所を守り切れば良い訳で、逆に言えば6ヶ所は東軍に呉れてやっても良いことになる。西軍としては、安濃津、岸和田、伏見、丹波亀山、福知山あたりが守るべき城郭になるだろう。逆に東軍としては関ヶ原付近でモタモタ戦っている余裕はなく、戦線を突破して大坂に向かわねばならない。
西軍が遂に丹後田辺城を占領した。これで西軍はかなり守りやすくなった。
北陸方面では、金沢より出撃してきた前田行長(5-6)が敦賀城を攻撃するも、西軍田丸直昌(1-4)の逆襲を受けて撃退されてしまう。
東軍は佐和山付近で小西行長、長束正家、そして増援で現れた鈴木重朝(2-7)を包囲する。しかし東軍の攻撃は悉く失敗に終わり、逆に福島正則が敵中に孤立してしまう。
ちなみにこのTurnに大津城が陥落し、京極高次が降伏する。
東軍は体制を整えるべく、このTurnは積極的な行動を控える。
このTurn、佐和山城が落城した。
プレイ感覚の軽さも良い。今回のプレイのうち、前半部分は旅行中にノートPCでプレイした。ノートPCでのプレイでも大きな負荷感を感じることなくプレイできる軽さが素敵である。
ゲーム展開についてだが、序盤から中盤までは東軍の圧勝かと思った。大兵力の東軍部隊に対して、石田三成と小西行長の2人ではどうみても支えきれないと思えた。また西軍宇喜多秀家が游兵化していたのが拙かったと反省したりもした。
東軍が押し切れなかったのは、後方に残っていた弱い部隊を前線へ送り出すのに拘ってチャンスを逸したことだろう。
「大兵力を前に出して西軍を押しつぶす」
というのは一見良いプランに思えるが、折角のチャンスを生かしけれなかったという点では失敗であった。チャンスと見れば全体の効率を無視してでも強引な突破を図るべきだったのだろう。今回の教訓・・・
「貧乏人根性が失敗のもと」
あとルールもいくつか間違いがあったようだ。機会をみつけて是非再戦してみたい。
今回、本作をVASSALでソロプレイしてみた。
前回までの展開 --> こちら
10Turn
西軍小西行長が敵中に突破してきた東軍加藤嘉明に対して1:1の反撃を行う。成否は五分五分だったが、小西は見事に加藤を撃破し、戦線の安定化に成功した。加藤嘉明討死。しかしこれは一時的な成功に過ぎなかった。東軍福島正則(3-8)がその猪突猛進ぶりを生かして敵中に突っ込んでくると、もはや戦線を支える術はない。西軍武将高木盛兼(1-4)、さらには猛将島津義弘までもが東軍の包囲攻撃を受けて討死してしまう。
11Turn
大垣城が東軍主力の猛攻を受けて落城してしまい、大谷吉継が討死してしまう。石田三成と小西行長は東軍の追撃を避けるべく、関ヶ原方面へ向けて退却していった。12Turn
ここで勝利条件を見直しておこう。勝利条件は豊臣秀頼が出陣した場合としない場合とで異なるが、ここでは出陣しない場合を考えてみる(確率的には出陣しない方が確率が高い)。勝利条件はサドンデス条件と判定条件の2つがあり、サドンデス条件は徳川家康討死や大坂城落城のような決定的な状況が発生した場合に適用される。一方判定条件は西軍が支配している目標ヘクス数の大小によって勝敗が決まる。西軍が支配する目標ヘクス数が4個以上なら西軍の勝利、それ未満なら東軍の勝利となる。ちなみに現時点で西軍が支配している目標ヘクスは、敦賀、朽木、福知山、須知、丹波亀山、佐和山、水口、伏見、三田、安濃津、岸和田の計10ヶ所。そのうち4ヶ所を守り切れば良い訳で、逆に言えば6ヶ所は東軍に呉れてやっても良いことになる。西軍としては、安濃津、岸和田、伏見、丹波亀山、福知山あたりが守るべき城郭になるだろう。逆に東軍としては関ヶ原付近でモタモタ戦っている余裕はなく、戦線を突破して大坂に向かわねばならない。
西軍が遂に丹後田辺城を占領した。これで西軍はかなり守りやすくなった。
13Turn
佐和山付近へ布陣する西軍部隊を東軍が攻撃を行う。東軍浅野幸長が西軍戦線最右翼を守る杉浦重勝(1-4)を攻撃する。戦闘比は1-1だったが、攻撃が成功し杉浦隊は後退を余儀なくされた。これにより浅野幸長は敵中を突破し、隣接する西軍主将石田三成隊を包囲した。そのチャンスに東軍福島正則と井伊直政(2-6)が総攻撃を加える。戦闘比1-1。成功率は五分五分だったが、福島・井伊隊が見事に攻撃成功。福島正則は遂に恨み重なる石田治部少を討ち取った。その一方で佐和山城を攻めた東軍細川忠興(2-8)は、佐和山を守る西軍長束正家(2-5)の反撃により討ち取られてしまう。北陸方面では、金沢より出撃してきた前田行長(5-6)が敦賀城を攻撃するも、西軍田丸直昌(1-4)の逆襲を受けて撃退されてしまう。
14Turn
石田三成を失った西軍。もう1人の主戦派である宇喜多秀家(6-5)が討ち取られると西軍はサドンデスを食らってしまう。そこで長島付近まで前進していた宇喜多秀家は鈴鹿地方を後退していく。東軍は佐和山付近で小西行長、長束正家、そして増援で現れた鈴木重朝(2-7)を包囲する。しかし東軍の攻撃は悉く失敗に終わり、逆に福島正則が敵中に孤立してしまう。
15Turn
西軍は福島正則を討ち取らんと包囲攻撃を行う。しかし出目に恵まれず失敗。対する東軍は小西行長に対して3-1の包囲攻撃を実施してそのせん滅を企図するが、またもや出目に恵まれず失敗する。ちなみにこのTurnに大津城が陥落し、京極高次が降伏する。
16Turn
近江平野に西軍の精鋭毛利秀元と立花宗茂(4-8)が到着する。増援を得た西軍は長宗我部盛親と福島正則を包囲攻撃。これを完全に殲滅した。東軍は体制を整えるべく、このTurnは積極的な行動を控える。
17Turn
東軍は佐和山城に総攻撃を加えるも、陥落させるには至らず。さらにこれまでも前田利長が再三に渡って敦賀城を攻撃するも、出目に恵まれずに全く損害を出していない。18Turn
西軍はやや余裕が出てきたので、戦線整理に専念する。東軍はようやく佐和山防衛ラインに本格攻撃を仕掛ける。も、大きな戦果はなく、逆に池田輝政(2-6)が毛利秀元の反撃を受けて討死してしまう。19Turn
このTurn、秀頼出陣チェックがある。しかし結果は「使者捕縛」。出陣を求める石田三成からの使者が逢坂山の関で捕縛されてしまい、秀頼の出陣は幻に終わった。このTurn、佐和山城が落城した。
20-22Turn
結局東軍は西軍の防衛ラインを突破できなかった。鶴賀城は落城、水口城も落城寸前。毛利秀元は討死。だがそれだけ。ゲーム終了時点での西軍の目標ヘクスは、福知山、須知、丹波亀山、水口、伏見、三田、安濃津、岸和田の計7ヶ所。事実上西軍の圧勝といって良かった。感想
面白い。アントライドが良いアクセントになっている。何がどこで出てくるか、自身でも予想できないので、アントライドユニットをオープンにする時、ワクワクした気分になれる。プレイ感覚の軽さも良い。今回のプレイのうち、前半部分は旅行中にノートPCでプレイした。ノートPCでのプレイでも大きな負荷感を感じることなくプレイできる軽さが素敵である。
ゲーム展開についてだが、序盤から中盤までは東軍の圧勝かと思った。大兵力の東軍部隊に対して、石田三成と小西行長の2人ではどうみても支えきれないと思えた。また西軍宇喜多秀家が游兵化していたのが拙かったと反省したりもした。
東軍が押し切れなかったのは、後方に残っていた弱い部隊を前線へ送り出すのに拘ってチャンスを逸したことだろう。
「大兵力を前に出して西軍を押しつぶす」
というのは一見良いプランに思えるが、折角のチャンスを生かしけれなかったという点では失敗であった。チャンスと見れば全体の効率を無視してでも強引な突破を図るべきだったのだろう。今回の教訓・・・
「貧乏人根性が失敗のもと」
あとルールもいくつか間違いがあったようだ。機会をみつけて是非再戦してみたい。
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