黒羽(くろばね)城は、土地期限北部大田原市にある城郭である。戦国時代にこの地を治めた大関氏が本城にしたとされている。

oze31

山頂近くの駐車場に車を停めて、階段を少し登ると、黒羽城の本丸趾に出る。眼下には那珂川が南北に流れ、その向こうには北栃木の田園地帯が見えている。

oze32
oze33
oze34


周辺を少し歩いてみる。所々に紫陽花の枯れた姿が見える。6月に来ていたら紫陽花が綺麗だっただろうと思わせる景観である。

oze35
oze36
oze37


この黒羽城は戦歴らしい戦歴はないのだが、実は別の意味で有名な場所であった。というのも、松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅の途中に立ち寄ったと言われるのがこの黒羽で、道中最も長い14日間の滞在であったという。そのため、城の一角に「黒羽芭蕉の館」という建物がある。内部は松尾芭蕉の生涯とその旅路について記した展示物が飾ってある。内部は撮影禁止だったので写真はないが、その中で与謝蕪村が書いたと言われる「おくのほそ道」の巻物があったのは興味深かった。

oze38
oze39

今回は紫陽花を見れなかったが、今度は紫陽花の綺麗な季節に来てみたいものである。

お奨め度★★★