210914_世界の艦船
世界の艦船2021年増刊-世界の大型水上戦闘艦

世界各国が保有するフリゲート艦クラス以上の戦闘艦について漏れなく取り上げた著作である。今日、水上戦闘艦の中で巡洋艦という艦種はほぼ絶滅しつつあり、大型戦闘艦は駆逐艦、それより小さい艦はフリゲート艦やコルベット艦と呼ばれている。その一方で駆逐艦自体の大型化はどんどん進んでおり、米海軍のズムウォルト級は約16,000トン、中国海軍の南昌級も約13,000トンとかつての重巡洋艦を超えるような大きさの艦も出現している。
本書では米日露中の4ヵ国は別枠としてそれぞれ個別に章立てしており、それ以外は欧州、アジア、その他といった感じでまとめている。最近は中東諸国、アフリカ諸国でも水上戦闘艦を保有する国が増えてきているが、その多くは旧式化したペリー級フリゲートや英国製の22型、23型フリゲート等である。
世界各国の水上戦闘艦についてコンパクトにまとめた良書と言える。

お奨め度★★★