ドキュメント単独行遭難

羽根田治 山と渓谷社

ドキュメント単独行遭難 タイトル通り単独登山者の遭難事例を集めたドキュメンタリー集である。収録されているのは7つの事例でいずれも実話である。道迷い2件、滑落3件、熱中症1件、雪中での停滞1件。中でも両神山での滑落事例は、滑落による大量出血と骨折、さらに2週間に及ぶ山中での救助待ち。紹介されている事例の中では一番シビアな事態であった。
私も登山をするし、そのほとんどが単独登山だ。そんな中、本書の記述は身につまされる内容であった。ただ「単独登山は危険だからやめなさい」と良く言われているが、逆に本書を読むと必ずしも単独登山だけがリスク要因ではないと思える。いずれのケースも登山計画書をちゃんと提出し、適切な救助が行われるような態勢を取っておけば、遥かに容易に生還できたはずだ。
単独登山は楽しい。そしてそのリスクを理解し、リスクに対して正しい対応策を講じておけば、単独登山が決して危険なだけのものではないと思う。

お奨め度★★★★

190614_単独遭難



ドキュメント単独行遭難 日本百名山 ヤマケイ登山学校-雪山登山 「死」とは何か