

これまではVASSALを使ったソロプレイであったが、今回はVASSALを使った通信対戦形式でプレイすることにした。また今回初めてカードを導入。限定的な形ながらもカードを使ったプレイが可能となった。私はソ連軍を担当する。
1Turn

Tu16バジャー2個連隊を投入した攻撃は護衛戦闘機を欠いたものだったが、バジャー戦隊は米戦闘機の迎撃を回避してケフラヴィーク基地を痛打。同基地は壊滅的な打撃を被り、基地に配備されていたF-15戦闘機、P-3C哨戒機の飛行部隊は壊滅した。
米軍は空母機動部隊の露払いをすべく潜水艦をアイスランド東方海域に出撃させる。ロサンゼルス級原潜、スタージョン級原潜の攻撃を受けてソ連側のエコー2型ミサイル原潜、ジュリエット型巡航ミサイル潜水艦が損害を被る。
空母2隻からなる米機動部隊はGIUKラインを西から東へ抜けてノルウェー近海に進入する。ソ連側はバイコヌール基地からRORSAT衛星を打ち上げてノルウェー海を監視下に置く。

その後もノルウェー近海やアイスランド東方海域では両陣営の潜水艦同士が水中で激しく戦い続けている。性能に劣る潜水艦は次々とNATO潜水艦の餌食となっていったが、ソ連側も新鋭のヴィクター3型原潜を投入し、NATO潜水艦部隊に打撃を与えていた。

数発のミサイルが護衛艦隊に命中し3~4隻が沈没又は大破した。「エンタープライズ」部隊の護衛スクリーンは一気に半減してしまう。
対する米艦隊も即座に反撃に出る。2隻の空母「エンタープライズ」と「サラトガ」を発進した攻撃隊がノルウェー近海を行動中のソ連艦隊に迫る。F-14トムキャットが護衛についているため、空母「ミンスク」のYak38フォージャーは手が出せない。ソ連艦隊に迫った米艦載機群は、70発以上のハープーン対艦ミサイルを一斉に発射した。
ソ連艦隊はSAMを打ち上げてハープーンを迎え撃つ。ソ連艦隊の対空ミサイルは優秀で、ハープーンの大半が海の藻屑となったが、数発が防衛ラインを突破し、キンダ型ミサイル巡洋艦とその護衛部隊に命中した。
さらに米艦隊もソ連艦隊に接近し、艦隊が搭載するハープーンミサイル計50発以上が発射された。そのうちの数発がソ連揚陸用艦艇に命中し、数隻の沈没艦が出た。
ソ連側も攻撃の手を緩めない。ノルウェー近海に展開するソ連潜水艦が「エンタープライズ」機動部隊を襲う。魚雷攻撃を受けた「エンタープライズ」隊は、遂に護衛部隊の全艦が撃沈破され、「エンタープライズ」は文字通り裸になった。
下図は第1Turn終了時点での状況である。マップ左上の"3"という数値がアイスランドのケフラヴィーク基地。マップ中央付近で2隻の空母が米機動部隊(右側の白いバーが「エンタープライズ」で黄色いバーが「サラトガ」)、マップやや右のトロントヘイムのすぐ上にあるやや濃いオレンジ色が「キーロフ」「ミンスク」を含むソ連艦隊だ。
2Turn

「えーい、米軍の空母は化け物か・・・」
とまあ定番のセリフを吐きつつ。次の一手。北海へ後退する「エンタープライズ」を追うフォクストロット型ディーゼル潜。この旧式潜水艦が遂に「エンタープライズ」を捉えた。魚雷2本が「エンタープライズ」に命中。「エンタープライズ」は撃沈こそ免れたものの、速度20ktまで低下してフランス北岸の港に逃げ込むしかなかった。
ソ連邦大本営発表。
赤衛親衛北洋艦隊所属の勇猛果敢な潜水艦は、米帝国主義者の正規空母「エンタープライズ」を捕捉。それに多数の魚雷を命中させてこれをほぼ撃沈に追い込んだ。
我が方の損害は軽微なり。
この海戦をノルウェー西方沖海戦と命名す。
その後「キーロフ」らのソ連艦隊はノルウェーに上陸作戦を開始。それに対して英本土を発進したバッカニア攻撃機が対艦ミサイル攻撃を仕掛けるも、ソ連艦隊の対空ミサイルに阻まれて戦果なし。
さらに米空母「サラトガ」の艦載機もソ連艦隊を攻撃するも、これまたSAMに阻まれて戦果がなかった。対艦ミサイル攻撃の場合、SAMを飽和させる程の数で集中攻撃を行うのが鉄則。散発的な攻撃を仕掛けてもなかなか戦果が上がるものではない。今回のNATO軍機による攻撃はそのことを証明する結果となった 。
結局ソ連軍はノルウェー沿岸防衛隊の抵抗を排除して上陸に成功。勝利条件的にはソ連側の勝利に終わった。
感想

何はともあれこのシナリオで空母や空母艦載機の使い方をマスターできた。次はさらに複雑なシナリオに挑戦してみたい。
つづく








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