以前に Empire of the Sun(以下、本作)のソロプレイ を紹介した。そのプレイの目的は、近々実施する予定の対人戦の準備であった。
しかし、その直後に 私自身が大怪我をしてしまった ので、対戦が伸び伸びになっていた。
5月になってようやく傷も癒えてきたので、伸び伸びになっていた対戦を実施することになった。
当日、ちょっとした手違いがあった。本作には2005年発売の第1版と、2015年発売の第2版の2種類がある。私は本作の第2版ルールは読んでいなかったし、第2版は第1版に比べるとややぶっ飛んだ感じになっていると聞いていたので、できれば第1版によるプレイを希望していた。対戦相手氏には事前に第1版での対戦をお願いしていたと思っていたのだが、どうやら対戦相手氏には伝わっていなかった様子であった。対戦相手が持参してきたのは第2版。私が「食わず嫌い」しているバージョンである。
しかしここまで来てワガママ言うのも大人気ないし、第一時間も勿体ない。まあ折角の機会だし、この機会に第2版のプレイを経験するのも悪くない。そう思って第2版で対戦を始めることにした。
ちなみに今回選択したのは1942年キャンペーンで、私の担当は連合軍である。
2Turn(1942年前期)

連合軍はアルカディア会談を開催。ジャワ島南部のチャラチャップにABDA統合司令部を設営した。
日本軍はマレー半島を南下してシンガポール要塞に肉薄する。マレー方面の英空軍航空部隊はジャワ島へ撤退。シンガポール要塞も陥落する。シンガポール陥落によってセイロン島に脅威を感じた連合軍は、急遽セイロン島の防備を固める。
勢いに乗る日本軍は、さらにビルマへ侵攻。ラングーンを陥落させた。さらに南東方面では日本軍がソロモン諸島一帯を制圧する。
このTurn終了時点で日本軍は、マニラ、シンガポール、ラングーン、ガダルカナルを陥落させ、フィリピン一帯とマレー、シンガポールを支配下に置いた。一方、蘭印地区はまだ手付かずで、スマトラやボルネオの油田地帯は連合軍が支配している。
3Turn(1942年中期)


一方、米太平洋艦隊はようやく反撃を開始した。エスピリッツサントに集結した米機動部隊はガダルカナルへ機動攻撃を実施し、日本軍のAPD(輸送駆逐艦)を撃沈した。
その他の戦場では、日本軍はインドネシアに侵攻。バリクパパン油田とパレンバン油田を占領した。しかしメナドに対する侵攻は英艦隊の反撃により撃退され、ジャワ島も連合軍がしっかりと保持している。
4Turn(1942年後期)

ガダルカナル近海には再び米機動部隊が現れたが、今度は日本の潜水艦が反撃してきた。米空母2隻が潜水艦攻撃によって撃破されてしまう。
5Turn(1943年前期)

ここでルールミス発覚。オランダ軍師団は強襲上陸できませんでした。すまんです。
さらにスマトラ島では米陸軍2個軍団がバンガ油田を守り日本陸軍第14軍(18-12)を攻撃。兵力に勝る米軍部隊が日本軍を撃滅してバンガ油田を取り返した。
ガダルカナル近海では日米の空母部隊同士が初めて激突した。兵力では日本軍が優勢であったが、何とかダイス目で優位を占めた米軍が勝利した。
6Turn(1943年中期)

米軍は新カード「U.S. Carrier Rids」を使用してパラオ島を攻撃。空母「翔鶴」を撃沈し、基地航空兵力にも大損害を与えた。しかし日本軍はまたもや潜水艦攻撃で米空母に反撃を実施し、米空母3隻を撃沈破した。
ジャワ方面では米陸軍3個軍団がスマトラ島南部をガッチリ守っており、日本軍が手出しをする隙がない。
ソロモン方面では、米軍がブーゲンビル島に上陸し、ここに拠点を築くことに成功した。
ビルマ戦線でも増援を得た英軍が北インドからビルマ領内に反攻を仕掛けていく。
その間、日本軍はひたすら中国戦線に3OCカードを注ぎ込んで攻勢を続けている。そして遂に中国を陥落させたのである・・・・。
実は、これはルール違反であった。中国戦線に使えるOCは、2Turnに1回、しかも1枚だけなのだ。確か以前のバージョンではそのようなルールだった。当初、日本軍がOCカードだけで中国戦線をどんどん進めてくるので「何だか変だな」とは思いつつ、新バージョンでは変わったのかな、とも思っていた。しかしたった1Turnで中国が陥落するのを見て、「さすがに変だ」と思い直し、ルールブックを再読してみると・・・。
やはりOCカードが2Turnに1回。しかも1枚だけではないか。そりゃそうだよ、と、思いつつ、そのことを相手プレイヤーに告げる。ルールブックを読み直した相手プレイヤーはさすがに納得するしかない。この時点で戦意を失った相手プレイヤーの投了でゲーム終了となった。
感想

とはいってもEmpire of the Sunはやはり面白い。第2版になってカードのバリエーションが増えたので、多彩なカードを使いこなす楽しみがまた増えた。インド方面のバランスが気になる所であり、その点がクリアできれば再戦したい作品の1つである。








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