足の怪我 によりしばらく宿泊を伴う旅行を控えていた。しかしリハビリも順調であり、だんだん普段の生活に戻りつつある。そこでGWから2週間後の5月の週末に1泊2日で鉄道旅行に出かけることにした。今回は鉄道を使た旅をメインにし、途中で少しグルメ等も楽しもうという趣向である。

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由利高原鉄道

2日目の朝は秋田駅。秋田駅発0649の酒田行き普通列車は、北東北地区ではお馴染み701系ロングシート。このタイプが普及したおかげで、北東北18切符の旅は随分と味気ないものになってしまった。

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そんなこんなで羽後本荘駅に0740に到着。かつての羽後本荘駅は旧式の駅舎と待合室が似合う駅だったが、いつの間にか綺麗な橋上駅舎に変わっていた。ちょっと面食らったが、由利高原鉄道の1日券を入手する。
まずは0746発の矢島行きに乗る。約23kmを約40分で走破する。田植え真っ盛りの水田と、その向こうに見える鳥海山が美しい田園路線である。

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終点の矢島駅では待ち時間が少しあったので、駅近くを散策してみた。駅から20分ほど歩いた所に子吉川の橋梁があり、瑞々しい川の流れと鳥海山の景観を楽しめる。

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帰りは矢島駅0940発の羽後本荘行きに乗る。この列車は「おこば列車」と呼ばれる観光列車仕様で、車内は観光列車風のレイアウトになっている。専門のアテンダントさんも乗務しており、旅の雰囲気を盛り上げる。

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羽後本荘から余目を経て新庄へ

羽後本荘からは1107発の特急「いなほ8号」に乗る。653系7両編成という(この地域にしては)結構立派な編成。しかし自由席の車内はガラガラであった。まあ新潟に近づくと混んでくるのだろう。特急列車の窓から春の日本海を眺めながらノンビリとした旅は続く。

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余目には1209に到着した。余目の駅で下車するのは、実は今回は初めてである。これまでは陸羽西線を利用する際には酒田発の列車に乗ることが多かったため、酒田で途中下車するのを常としていたのだ。2022年5月より道路工事の影響によって陸羽西線が長機運休となり、その代行バスの出発地が余目となったため、そこで途中下車することになった訳だ。

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駅近くのラーメン屋で昼食を済ませて 、1340発の代行バス新庄駅行きに乗る。代行バスのルートはほぼ陸羽西線のそれをトレースする形になっている。だから陸羽西線名物の最上川の流れも、バスからもバッチリ堪能できる。特にバスは列車よりも一段高い所を走ることが多く、その分視界が開けて景観が良い。川べりに咲き乱れる藤の花も堪能することができた。

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快速「ゆけむり」

代行バスはほぼ予定通りに新庄駅に到着。ここから1500発の快速列車「ゆけむり」に乗る。この列車は陸羽東線を経由して小牛田までいき、そこからは東北本線を南下して仙台に至る。これも観光列車で見た目はそれっぽい感じだが、車内はやや旧式。キハ110系の改良型で、車内は全て転換式クロスシートとしてある所が観光列車ぽい所。あと、車販嬢が乗務しており、アルコールやソフトドリンクなどを車内で買うことができる。

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この路線も既に何度か乗ったが、これまでは秋や冬に乗ることが多かった。今回のような初夏に乗るのもまた悪くないな。新緑と渓谷、そして水の張った水田が美しいと思う。

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列車は予定通り仙台に到着。 仙台駅近くの牛タン屋で牛タンを食べました 。その後は仙台駅に戻って1830発の「はやぶさ」に乗車。大宮で下車し、自宅に帰ったのは2200前でした。
今回は足を怪我してから初めての宿泊旅行ですが、何はともあれ、事故なく無事に終えることができたのが一番の収穫でした。

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