ガダルカナル戦終結から日本軍のラバウル撤退までの約1年間。日米両軍はソロモン諸島の覇権を巡って激しい戦いを繰り広げた。その主役は両軍の航空戦力、中でも戦闘機である。ここではソロモン戦における日米の主要な戦闘機について、比較検証してみたい。
この時期の特徴として連合軍機の性能が日本軍機を大きく引き離し始めたということが上げられる。そこで今回は順番を変えて、最初に連合軍機の概略について述べてみたい。
連合軍機の代表は、P-38G Lightning、F4U-1 Corsair、そしてP-38J Lightningである。
まずP-38G Lightning。P-38シリーズの中では比較的初期のモデルである。山本五十六長官機を撃墜した張本人で、日本人にとっては忘れがたい敵機かも知れない。性能面で見てみると、機動性ではそれまでの米軍機と比べて極端な変化はない。特筆すべきは打たれ強さで、零戦ならとっくに火達磨になって落ちていくような被害を被っても、P-38Gは全く平然と飛んでいられる。最大損害許容度は8と零戦21型の2倍の値を示している。
次にF4U-1 Corsair。海軍や海兵隊の戦闘機として多くのエースを輩出したコルセアは、1943年初頭より太平洋の戦場に姿を現した。太平洋戦線初の2000馬力級エンジン搭載戦闘機は零戦を上回る機動性とパワーを生み出した。ゲーム上でもその運動性は零戦を凌駕し、アジャイルの存在さえ考慮に入れなければ、ドッグファイトでも零戦を圧倒できる性能を有するに至った。防弾性も充実していて、最大許容損害度=7は1942年であれば最強級である。
最後にP-38J。コルセアが米海軍の新世代機ならば、米陸軍機ではこのP-38Jが新世代機と言えよう。ターボチャージャー付きのパワー値3は、特に高高度において零戦の追随を許さない運動性を獲得するに至った。P-38G譲りの打たれ強さも相変わらずで、中高度以上で戦う限り、日本機相手に圧倒的に有利な空戦を展開しうる機体と言える。
まずP-38G Lightning。P-38シリーズの中では比較的初期のモデルである。山本五十六長官機を撃墜した張本人で、日本人にとっては忘れがたい敵機かも知れない。性能面で見てみると、機動性ではそれまでの米軍機と比べて極端な変化はない。特筆すべきは打たれ強さで、零戦ならとっくに火達磨になって落ちていくような被害を被っても、P-38Gは全く平然と飛んでいられる。最大損害許容度は8と零戦21型の2倍の値を示している。
次にF4U-1 Corsair。海軍や海兵隊の戦闘機として多くのエースを輩出したコルセアは、1943年初頭より太平洋の戦場に姿を現した。太平洋戦線初の2000馬力級エンジン搭載戦闘機は零戦を上回る機動性とパワーを生み出した。ゲーム上でもその運動性は零戦を凌駕し、アジャイルの存在さえ考慮に入れなければ、ドッグファイトでも零戦を圧倒できる性能を有するに至った。防弾性も充実していて、最大許容損害度=7は1942年であれば最強級である。
最後にP-38J。コルセアが米海軍の新世代機ならば、米陸軍機ではこのP-38Jが新世代機と言えよう。ターボチャージャー付きのパワー値3は、特に高高度において零戦の追随を許さない運動性を獲得するに至った。P-38G譲りの打たれ強さも相変わらずで、中高度以上で戦う限り、日本機相手に圧倒的に有利な空戦を展開しうる機体と言える。
日本側からは零戦52型、1式戦闘機2型、そして3式戦闘機「飛燕」である。
まず零戦52型。はっきり言って変わり映えしない。21型に比べて少しだけ打たれ強くなったが、それ以外は完全に21型のコピーである。相手が1942年までの連合軍ならそれでも良かった。しかし連合軍機の所で述べたように当時連合軍側の性能向上は目覚しく、コルセアや新型ライトニングといった新鋭機相手に零戦で対抗するのはかなり難事になってきた。
次に1式戦2型。こちらもはっきり言って変わり映えしない。零戦と同様に少し打たれ強くなっただけ。火力の貧弱さは相変わらずで、この程度の性能ならコルセア、ライトニングといった新世代機を持ち出すまでもなく、ワイルドキャットやエアラコブラといった旧世代機相手でも苦戦は免れない。
最後に3式戦闘機。日本人と米人で評価が分かれる機種の1つがこの「飛燕」である。日本ではそれなりに評価を得ている飛燕だが、米人の評価はさっぱりである。台湾沖航空戦でヘルキャット相手にボロ負けしたのが響いているのだろうか。本ゲームでもご多分に漏れず飛燕の評価は低い。零戦を少しだけ撃たれ強くしてアジャイルをなくしたもの、という評価である。無論、この程度の性能で連合軍新世代機に対抗できるはずもないが、ワイルドキャット等の旧世代機相手なら優位に戦闘を進めることができるかも知れない。
まず零戦52型。はっきり言って変わり映えしない。21型に比べて少しだけ打たれ強くなったが、それ以外は完全に21型のコピーである。相手が1942年までの連合軍ならそれでも良かった。しかし連合軍機の所で述べたように当時連合軍側の性能向上は目覚しく、コルセアや新型ライトニングといった新鋭機相手に零戦で対抗するのはかなり難事になってきた。
次に1式戦2型。こちらもはっきり言って変わり映えしない。零戦と同様に少し打たれ強くなっただけ。火力の貧弱さは相変わらずで、この程度の性能ならコルセア、ライトニングといった新世代機を持ち出すまでもなく、ワイルドキャットやエアラコブラといった旧世代機相手でも苦戦は免れない。
最後に3式戦闘機。日本人と米人で評価が分かれる機種の1つがこの「飛燕」である。日本ではそれなりに評価を得ている飛燕だが、米人の評価はさっぱりである。台湾沖航空戦でヘルキャット相手にボロ負けしたのが響いているのだろうか。本ゲームでもご多分に漏れず飛燕の評価は低い。零戦を少しだけ撃たれ強くしてアジャイルをなくしたもの、という評価である。無論、この程度の性能で連合軍新世代機に対抗できるはずもないが、ワイルドキャット等の旧世代機相手なら優位に戦闘を進めることができるかも知れない。
ここではマリアナ・レイテ沖海戦が戦われた1944年における日米主力戦闘機について比較してみる。この時期、日米間の戦力格差はますます広がり、日本側は特攻等の尋常ならざる手段で対抗することを余儀なくされていた。航空戦力の分野では、米側が次々と送り出す新鋭戦闘機に対し、日本側も紫電や疾風といった新鋭機をようやく戦場に投入し始めたが、それらは粗製濫造でカタログ通りの性能を発揮できず、いたずらに米軍機の餌食となっていった。
この時期を代表する米軍機として、F6F Hellcat、P-38L Lightning、P-47D Thunderboltをあげてみた。
F6F Hellcatは既に1943年後半から実戦にデビューし、高速空母部隊の主役として猛威を振るっていた。性能面ではF4U-1 Corsairと全く同じ。コルセアの項でも述べたが、零戦相手に優位に戦うには十分な性能である。
続いて陸軍のP-38L Lightning。これもP-38Jから殆ど変わっていない。唯一の変更点は対地ロケット弾を搭載できるようになったことだが、空中戦には全く関係がない。零戦相手なら優位な戦闘を展開できたが、紫電や疾風といった新鋭機と比べると性能面で見劣りする点が目立ってきた。
最後にP-47D Thunderbol。この機体こそが米軍機の新しいステップである。ターボチャージャー付きの大馬力エンジン、高い運動性、大火力、充実した防弾性能等、この機体こそが日本側新鋭機に対する米軍の回答となるはずだった。が、実際の太平洋戦役ではサンダーボルトは航続距離の不足から大きな活躍はなかった。サンダーボルトが真に最強戦闘機として姿を現すのは、次のNモデルを待たねばならない。
F6F Hellcatは既に1943年後半から実戦にデビューし、高速空母部隊の主役として猛威を振るっていた。性能面ではF4U-1 Corsairと全く同じ。コルセアの項でも述べたが、零戦相手に優位に戦うには十分な性能である。
続いて陸軍のP-38L Lightning。これもP-38Jから殆ど変わっていない。唯一の変更点は対地ロケット弾を搭載できるようになったことだが、空中戦には全く関係がない。零戦相手なら優位な戦闘を展開できたが、紫電や疾風といった新鋭機と比べると性能面で見劣りする点が目立ってきた。
最後にP-47D Thunderbol。この機体こそが米軍機の新しいステップである。ターボチャージャー付きの大馬力エンジン、高い運動性、大火力、充実した防弾性能等、この機体こそが日本側新鋭機に対する米軍の回答となるはずだった。が、実際の太平洋戦役ではサンダーボルトは航続距離の不足から大きな活躍はなかった。サンダーボルトが真に最強戦闘機として姿を現すのは、次のNモデルを待たねばならない。
対する日本機。戦局は苦しくなる一方だが、戦闘機開発の分野では新しい動きが成果を上げつつあった。
まず御馴染みの零戦52型。今までのことから特に追記することはないが、最早米軍の新鋭機に本機で対抗するのは不可能になりつつあった。
次に紫電11型。日本人は紫電と紫電改を別機として区別するのが普通だが、米人は両者の分類にはあまり拘らないようだ(事実、バトルラインから出ていた空戦ゲーム「Dauntless」では、紫電はあっても、紫電改はなかった。)2000馬力級エンジン搭載ということで、今まで米軍機に大きく水を開けられていたエンジンパワーが漸く追いついた。機動性では米軍機と比べてやや見劣りする面があるものの、火力2は米軍機の一般的な火力1を大きく上回り、コルセア、ヘルキャット相手であれば優位に戦いを進めることが可能になった。
最後に4式戦闘機「疾風」。この疾風も米人から高い評価を得ている戦闘機である。本ゲームでもアジャイル付きで機動性も同時期の連合軍機を上回る。中高度以下であれば、当時のいかなる米戦闘機相手であったも互角以上の戦いが可能なレーティングである。
まず御馴染みの零戦52型。今までのことから特に追記することはないが、最早米軍の新鋭機に本機で対抗するのは不可能になりつつあった。
次に紫電11型。日本人は紫電と紫電改を別機として区別するのが普通だが、米人は両者の分類にはあまり拘らないようだ(事実、バトルラインから出ていた空戦ゲーム「Dauntless」では、紫電はあっても、紫電改はなかった。)2000馬力級エンジン搭載ということで、今まで米軍機に大きく水を開けられていたエンジンパワーが漸く追いついた。機動性では米軍機と比べてやや見劣りする面があるものの、火力2は米軍機の一般的な火力1を大きく上回り、コルセア、ヘルキャット相手であれば優位に戦いを進めることが可能になった。
最後に4式戦闘機「疾風」。この疾風も米人から高い評価を得ている戦闘機である。本ゲームでもアジャイル付きで機動性も同時期の連合軍機を上回る。中高度以下であれば、当時のいかなる米戦闘機相手であったも互角以上の戦いが可能なレーティングである。












コメント