

今回はかなり手直しをした。最初作ったシナリオではうまく状況を作り出せなかった。初期配置や指揮ポイントを見直して再度トライする。でもやっぱりダメ。再び手直し。3回目のテストでようやくある程度満足できる展開を見出せた。その間両軍の初期配置やターン数等を修正した。特にこの戦いの魅力は史上稀に見る接近戦なので、そのような展開になりやすいような初期配置に修正したりした。
以下はその第3回目テストの結果である。
テスト6:第3次ソロモン海戦-第1次夜戦
初期配置
米艦隊は単縦陣。駆逐艦4-巡洋艦5-駆逐艦4というサンドイッチ陣形である。シンプルな陣形なので指揮しやすい。日本艦隊は複雑な陣形。全体が5つのグループに分かれている。「長良」「比叡」「霧島」のグループと駆逐艦4グループだ。CP消費を考えるとかなり不利な陣形である。
第1~2ターン
米艦隊の作戦は、日本軍の左翼を突き、駆逐艦群を撃破しながら北方へ離脱する。敵駆逐艦のスクリーンを排除したら敵戦艦に雷撃を仕掛けてその撃破を図る。敵戦艦とまともな撃ち合いでは不利なことは明白なので、機動力を生かして敵を翻弄する。米艦隊は1本棒になって日本艦隊前面で壁を作る。距離3000m。米艦隊がまず砲火を開いた。「サンフランシスコ」と「ヘレナ」の砲火が至近距離から「夕立」に降り注いだ。8インチと6インチの砲弾数発が命中。「夕立」は忽ち航行不能となり、この戦い終了後に沈没することになる。「春雨」には「ジュノー」の放った2発の5インチ砲弾が命中。「春雨」は中破した。
第3ターン
日本艦隊が反撃。「雪風」の放った魚雷2本が米駆逐艦「ステレット」に命中した。「ステレット」は轟沈。「夕立」の仇を取った。日米の艦隊は1500mという超至近距離で砲火を交える。米駆逐艦2隻の砲火が「天津風」に降り注ぎ、「天津風」は中破、航行不能に陥った。「アトランタ」も「照月」に集中砲火を浴びせて4発を命中させたが、急所を外れたらしく「照月」は軽微な損傷に終わった。「ジュノー」は「雷」にやはり4発を命中させたが、こちらも致命傷にならず。「ヘレナ」は「電」に3発を命中させ、これを大破した。
日本艦隊の反撃。はじめて戦艦の主砲が火を噴いた。「比叡」が放った14インチ砲弾3発が「サンフランシスコ」に命中。被弾による誘爆が「サンフランシスコ」の弾薬庫にも及び、「サンフランシスコ」は瞬時に轟沈した。さすがは戦艦の主砲である。
「霧島」の副砲弾3発が「ヘレナ」に命中したが、こちらは軽微な損害を与えるに留まった。
第4ターン
「照月」が放った魚雷4本のうち、1本が「アトランタ」に命中した。損害7。「アトランタ」は中破した。
今度は米艦隊の番である。「クッシング」の放った魚雷が航行不能の「天津風」を捉えた。4本が命中。「天津風」は瞬く間に轟沈した。「アトランタ」の魚雷1本が「比叡」に命中。しかし惜しいかな不発だった。日本艦隊の砲撃。戦艦2隻が至近距離から「ポートランド」に集中砲火を浴びせた。しかし奇跡的に主砲弾はすべてはずれ。数発の副砲弾が「ポートランド」に軽微な損害を与えたに留まった。その他、駆逐艦「バートン」に2発命中。軽傷。
米艦隊の砲撃は大外れ。「オバノン」が「雪風」に1発命中させたが、不発だった。
第5ターン
激しい戦いの中、「雷」と「フレッチャー」が衝突した。お互いの損害は軽微であったが、「雷」は累積損害によって中破した。米艦隊の砲撃。「ポートランド」が4発の8インチ砲弾を「比叡」に命中させたが、強靭な防御力を持つ戦艦にとってはかすり傷のようなものだった。
日本艦隊の反撃。2戦艦の砲撃は執拗に「ポートランド」を狙うが、幸運な「ポートランド」はまたもや被弾ゼロだった。
第6ターン
「ポートランド」に対して砲火が集中してきたため、「ポートランド」は左60度変針。煙幕を展張しつつ日本艦隊から離隔を図る。
敵の煙幕展張によって目標を見失った日本戦艦は目標変更。軽巡「アトランタ」と駆逐艦を狙う。しかし砲撃は拙劣で「アーワンロード」に軽微な損害を与えたのみ。一方の米艦隊は砲撃による反撃を諦め、「フレッチャー」が10本の魚雷を放った。
第7ターン
敵の魚雷を回避すべく日本戦艦は回避運動を行った。しかしこの運動は艦隊陣形の混乱を招き、最早統率の取れた艦隊行動を不可能なものとした。魚雷1本が「比叡」に命中。しかしまたもや不発だった。
日本艦隊はCP不足で砲撃を一時中断。
米艦隊はレーダー射撃で「照月」を狙ったが、軽微な損傷を与えるに留まった。
結果
日本軍沈没:駆逐艦2(天津風、夕立)
大破:駆逐艦1(電)
中破:駆逐艦3(春雨、暁、雷)
小破:駆逐艦1(照月)
米軍
沈没:重巡1(サンフランシスコ)、駆逐艦1(ステレット)
中破:軽巡1(アトランタ)
小破:駆逐艦2(アーロンワード、バートン)
勝利得点:日本軍82、米軍76
米軍の勝利
プレイ時間2時間半(記録時間含む)
感想
結果的には米軍の勝利に終わったが、幸運に恵まれた感が強い。戦艦2隻が2ターン連続で、しかも近距離から「ポートランド」に集中砲火を浴びせたにも関わらず、「ポートランド」は殆ど無傷に終わったのだから。日本軍の失敗としては、駆逐艦3隻からなる第2駆逐隊(朝雲、村雨、五月雨)を殆ど有効に使えなかったこと。魚雷を食らって速度の落ちていた「アトランタ」を始末できなかったことだろう。特に「アトランタ」は重要で、これを沈めていれば日本軍は勝利条件を満足している所だった。米軍は「比叡」に命中した2本の魚雷がいずれも不発だったのが惜しかった。
それにしても戦艦は強い。夜間で重巡クラスならなんとかなるかも知れないと思ったが、1対1や2対1ではまず重巡側に勝ち目がない。日本の艦のように強力な魚雷を装備していたらなんとかなるかも知れないが、砲力に頼る米重巡が戦艦と撃ち合うのは無謀である。史実では「比叡」を大破自沈に追い込んだ米艦隊ではあったが、本ゲームでそれを再現するためには相当の幸運が必要ではないかと思う。
あと本シナリオの「演出」も難しいと思った。何度か書いている通り、本シナリオの魅力は「史上稀に見る近接戦闘」である。米軍にとって近接戦闘は決して得策ではないが、そこはなんとか近接戦闘になりやすいように誘導したい。そして近接戦闘になった場合、米軍にとって怖いのは戦艦よりもむしろ駆逐艦である。米軍としては、無力化させるのが困難な敵戦艦よりも、始末が容易でかつ脅威度が大きい駆逐艦退治に精を出すことになる(今回のリプレイのように)。シナリオの勝利条件には「敵戦艦に与えた損害はVP2倍として計算」という餌を巻いておいたが、その程度で米軍プレイヤーが戦艦を狙ってくれるかどうか・・・。それとももっと単純に「敵戦艦を大破させれば米軍プレイヤーの勝利、それ以外は日本軍の勝利」というように強引な勝利条件設定にしよかな?。
次は第3次ソロモン海戦の第2次夜戦を戦ってみたい。今度は「比叡」「霧島」よりもより一層強力な米新鋭戦艦と日本の軽艦艇の戦いになる。果たして酸素魚雷を米戦艦に見事命中させることはできるのだろうか?。
ルール改定
魚雷の次発装填は毎ターンダイスでチェックするルールにしていたが、これが結構面倒である。IJNと同じように一定ターン数経過後自動的に次発装填完了する方式にする。修理ルールもやっぱり面倒である。駆逐艦1隻1隻で毎ターン修理チェックするのは面倒だ。これもターン数経過後自動的に修理が完了する方式に変更する。あと本シナリオの勝利条件だが、一部調整不十分な箇所があったので、そこを修正したい。
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