


(写真1)名寄駅。停車しているのは旭川行き快速「なよろ」号
(写真2)音威子府駅の風景
(写真3)夕方の稚内駅。停車しているのは特急「スーパー宗谷4号」
(写真2)音威子府駅の風景
(写真3)夕方の稚内駅。停車しているのは特急「スーパー宗谷4号」
前号までのあらすじ
前号先日、北海道旅行へ行ってきました。今回は時間に余裕があったので往路は列車を利用することにしました。神奈川から北海道の旭川まで片道1泊2日。新幹線を使えばなんとかギリギリで1日で辿り着けるのですが、そこまでムリをしてもつまらないし、折角だからノンビリと鉄道旅行を楽しんでみよう、ということで列車を使うことにしました。1日目は家から鈍行、新幹線、特急列車と乗り継いで夜に函館に到着。翌日は北海道内を1日がかりで走破して旭川に到着。当初の目的を達成しました。
鉄道で行く北海道-3日目
名寄-稚内:鈍行列車の旅
北海道旅行の最後は「宗谷本線鈍行の旅」である。本来、今回の旅の目的は「列車で北海道へ行くこと」であった。つまり列車の旅そのものは前回の旭川到着の時点で終わっていたはずである。しかしここまで来たら「日本最北端の駅」を見てみたい。もちろん稚内駅に行くのは今回が初めて、というわけではないが、宗谷本線を鈍行で走破した機会は今までにもないし、厳冬の天塩川の風景は一度は見てみたい光景でもある。そこで今回はもう1歩足を伸ばし、日本最北端の駅、稚内を目指すことになった。事情があって今回の出発は名寄駅。旭川-名寄間の車窓風景もなかなか捨てがたいものがあるが、今回は割愛する。
名寄市内で昼食を済ませたあと、1242発の鈍行稚内行きに乗る。ワンマン・ディーゼルの一両編成。宗谷本線の名寄以北区間は殆どすべてがこのタイプである。
名寄を発した列車は雪景色を見ながら北を目指す。しばらくは左手に天塩川の流れが見えている。
名寄の次に止まる集落は美深町。かつてはこの美深町からオホーツク海を目指す鉄道が伸びていたらしい。国鉄全盛時代の話である。美深町を過ぎると列車は広大な雪原の中を走る。しかし恩根内集落が過ぎると天塩川が再び近づき、やがて列車は険しい渓谷にさしかかる。左手眼下には天塩川が見える。川面は凍結と積雪のため殆ど白くしか見えない。
音威子府駅で7分間の停車がある。そこから北は宗谷本線随一の渓谷に入る。音威子府の北。かつて冷戦時代、旧ソ連軍が稚内方面に上陸した際、陸上自衛隊第2師団が主要防衛線を引くであろうと見られていた軍事上の要域だ。なるほど天塩川に沿って右手に宗谷本線、左手に国道40号線が山にへばり付くような形で走っている。守る側にとっては道路と鉄道線を阻止すれば良い訳で、天然の要害となるだろう。
そんな(他愛もない)ことを考えていると列車は天塩中川、そして幌延駅に着く。この幌延駅では20分以上の長時間停車がある。対向列車もないし、追い越し列車もないのに、長時間停車はやや不自然な感じがする。
幌延を過ぎるとサロベツ原野の中を列車は走る。その向こうには利尻富士の姿が・・・、見えるはずなのだが、もう外は暗くなっている。サロベツ原野も利尻富士も残念ながら見えない。
稚内には定刻の1639に着く。北国の冬は夜が早い。辺りは殆ど真っ暗になっていた。
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