いずれも箱を開けてコンポーネントを堪能し、ルールやチャートをチラッと見ただけです。間違ったことを書くかも知れませんが、その点はご容赦下さい。
関ヶ原強襲!(GJ#17)
関ヶ原の合戦当日における東西両軍の激突を描いた戦術/作戦級ゲームです。地図を開いて少し違和感を覚えたのですが、このゲームは桃配山の背後、つまり史実で毛利・長曾我部隊らが布陣した南宮山一帯をバッサリオミットしているのです。なるほど、面倒な裏切りルールをなくして当日の戦いに焦点を絞ったルールなのでしょう。この手のゲームで気になるのは、各ユニットのレーティングです。特に「司馬遼太郎の「関ヶ原」でこの戦いの「面白さ」を知った私は、島左近が贔屓。
「三成に過ぎたるものがふたつあり。島の左近と佐和山の城」
さてさて、ざーっと駒を見てみると、案外西軍が弱いです。例えば雑魚歩兵を比較すると、西軍最強の石田、大谷隊が4-6-4(攻撃-防御-移動)となっているのに対し、東軍の福島隊が6-6-5、黒田隊が5-6-5とこっちの方が強いです。家康本隊に至っては6-8-5ともう「圧倒的じゃないか、我が軍は」状態です。ちなみに武将同士で比較しても、最強なのは東軍の可児才蔵と後藤又兵衛、我らが左近様は残念ながら彼らの後塵を拝することになってしまいました。
「おいおい、これでどうやって西軍で勝てるんだい?」
と思ってしまいますが、どうやらその鍵は地形効果にあるみたいです。西軍が陣取る一帯は、やや標高が高いということで(実際にはそんなに変わらないように思うのですが・・・)、有利な地形効果が与えられています。従って強力な東軍部隊が攻めかかったとしても、高地に篭る西軍部隊を簡単には撃破できないような仕組みになっているようです。
勝利条件を見てみると、攻撃する義務は東軍側に課せられています。従って東軍部隊は、有利な地形に篭る西軍相手に不利を承知で突進する必要があります。東軍諸将の「三成憎し」を再現するためのやや恣意的な勝利条件のようにも思えますが、そのおかげで歴史的な展開が堪能できそうです。ツクダの「激闘!関ヶ原」の場合、「東軍豊臣系諸将で防御を固めた西軍に強襲を加えるのは愚策である」ということがあり、そのため歴史的な「関ヶ原合戦」が再現できない、ということがありました。このゲームでは、そういう変なことはなさそうです。
勝利条件を見てみると、攻撃する義務は東軍側に課せられています。従って東軍部隊は、有利な地形に篭る西軍相手に不利を承知で突進する必要があります。東軍諸将の「三成憎し」を再現するためのやや恣意的な勝利条件のようにも思えますが、そのおかげで歴史的な展開が堪能できそうです。ツクダの「激闘!関ヶ原」の場合、「東軍豊臣系諸将で防御を固めた西軍に強襲を加えるのは愚策である」ということがあり、そのため歴史的な「関ヶ原合戦」が再現できない、ということがありました。このゲームでは、そういう変なことはなさそうです。
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