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前回までのあらすじ

先日、クロノーツに注文していたゲームが到着しました。品目は以下の3点です。


 [第1回は「関ヶ原強襲!」、第2回は「アドバンスドトブルク追加シナリオセット」を解説しました。今回は最終回の第3回。以下のゲームを紹介します。

Down Town (GMT)

空中戦のゲームです。とはいっても「Air War」(SPI/HJ)や「Air Superiority」(GDW/HJ)のように「1対1」の空戦を詳細に再現したものではなく、大規模編隊による攻撃とその防御全般を再現するためのゲームです。ゲームの舞台はベトナム戦争。地図には実際の北ベトナム要域が記載されています。他の空戦ゲームにありがちな「典型的な地形の集り」とは違った構成になっています。

1ヘクス=2.5マイル、1ターン=1分です。地図には紅河流域ハノイ・ハイフォン地区、所謂「北爆」の主要な部隊となった地域が描かれています。余談ですが、海外モノのゲームでよくヘクススケールをマイル表記している場合があります。陸戦モノなら1マイル=1.6キロでOKなのですが、海空モノだと迷います。だって飛行機屋や船屋の場合、1マイル=1.85キロが普通です。でも海モノの癖に1マイル=1.6キロという変なゲーム(例えば「フラットトップ」)もあり混乱してしまいます。このゲームの場合、ルールブックに2.5"nautical miles"と明記されていたので、迷うことはありませんが・・・。

1ユニットは1~4機の航空機を示します。高度は4段階。機首方位は12段階です。高度はとにかく、機首方位はゲームスケールを考えればかなり細かいですね。

ルールブックをざっと読んでみると、探知、ジャミング、空対空戦闘、視認外ミサイル攻撃、対空火器、SAM、SAMの「発射後ロックオン」、レーザー誘導爆弾、対レーダーミサイル、ECM、燃料、天候、戦闘航空救難任務などが記されています。個々のルールを見ても、それぞれ量的にもかなりのボリュームで、全てを理解するのはかなり労力を必要とするようです。

シナリオは練習用1本、標準用16本、キャンペーン用3本と豊富です。当然ながらシナリオはすべてベトナム戦争がテーマです。

取り扱っている機体は、F-4,F-8,F-105,A-4,A-6,A-7,B-52,MiG-17,MiG-19,MiG-21等が各種バリエーションを交えて登場します。またEB-66やRF-101といった電子戦機、偵察機等も登場します。

比較的大きなスケールの空戦ゲーム、しかも「現実の地図」を使った空対空、空対地両用のゲームということでなんとかプレイしたいゲームです。その昔、Air War(SPI/HJ)で、「血河からの生還」というラインバッカー作戦を扱った大型シナリオがありました。米軍側攻撃機10機以上、北ベトナム側要撃機も数機、SAMや対空火器もてんこ盛りというすごいシナリオで、一度はプレイしたいと思いながら、遂にプレイする機会がありませんでした。

今回、このDown Townで20年前に果たせなかったベトナムでの戦いを、より洗練されたシステムで再現したいと思います。

おわり