(写真1)キャンペーン用記録シート
「ソロモン夜襲戦」のシナリオ作成もそろそろ大詰めに入ってきました。残りはあと2本。そのうちの1本が今回紹介するキャンペーンシナリオです。
概要
このシナリオは1942年秋のガダルカナル攻防戦における日米両海軍の水上戦闘を扱ったものです。従来のシナリオが個々の海戦を描いているのに対し、このシナリオは複数の海戦を連続的にプレイします。両プレイヤーは、それぞれの海戦で出撃させる艦隊を編成し、個々の海戦における勝敗を競う一方、ガダルカナル島の占領又は保持を目指すことになります。使用可能兵力
使用可能兵力は以下の通りです。<日本軍>
戦艦4(金剛,榛名,比叡,霧島)
重巡8(古鷹,青葉,衣笠,妙高,羽黒,高雄,愛宕,鳥海)
軽巡3(由良,五十鈴,川内)
水上機母艦1(日進)
駆逐艦28(艦名省略)
<連合軍>
戦艦2(Washington,SouthDakota)
重巡7(Pensacola, SaltLakeCity, Northampton, Portland, NewOrleans, Minneapolis, SanFrancisco)
軽巡5(Boise, Honolulu, Helena, Atlanta, Juneau)
駆逐艦21(艦名省略)
海戦ゲーム
キャンペーンシナリオでは、6回の海戦を戦います。個々の海戦開始時に両プレイヤーは以下の作業を行います。(1) 相手プレイヤーから秘密裏に出撃する艦隊を編成し、盤上にセットアップします。
(2) 最終的な初期配置をダイスで決定します。
(3) 指揮値、指揮ポイント、主導権値、視認距離等、シナリオ諸元を決定します。
(4) 計12ターンの海戦ゲームを戦います。
(5) 連合軍は海戦で損傷した日本艦に対して航空追撃を行うことができます。
艦隊規模
日本軍プレイヤーは自軍艦隊を編成する前に、今回の艦隊が「大規模」なのか「小規模」なのかを宣言する必要があります。一般的には艦隊規模の大きい大規模出撃の方が有利なのですが、シナリオルールの中に「日本軍は2海戦連続して大規模出撃を宣言できない」というルールがあり、それが日本軍の艦隊編成に対する足枷になります。一方の連合軍は日本軍の艦隊規模に関わりなく自由に艦隊編成をできます。戦艦投入
連合軍は以下のいずれかの条件を満足した場合にのみ戦艦を投入することができます。(1) 日本軍が既に戦艦を投入した。
(2) 第5又は第6海戦
日本軍の場合、上記のような制約はありませんが、戦艦を投入できるのは大規模出撃の場合のみです。
ローテーション
1度出撃した艦船は、一定期間休養する必要があります。(1) 大型艦は、ゲーム中1度しか出撃できません。
(2) 中型艦は、1度出撃したら、続く2海戦は出撃できません。
(3) 小型艦は、1度出撃したら、次の海戦は出撃できません。
(4) ある海戦で損傷した艦船は、(2)(3)で示した出撃不能期間が延長される可能性があります。
任務達成
日本軍の場合、艦隊を「前衛」と「本隊」に分けられます。もし日本軍が本隊を使わずに前衛だけで敵の抵抗を排除することに成功した場合、「任務達成」とみなすことができます。「任務達成」に成功すると日本軍は勝利得点を獲得します。また「任務達成回数」が一定数以上になった場合、ガダルカナル島が陥落したとみなされ、即座に日本軍の勝利でゲームが終了します。特別増援
両軍ともゲーム中1度だけ特別増援を得ることができます。特別増援の中には戦艦「大和」等も含まれています。ただし増援の種類はダイスによりランダムに決定されるため、「大和」が登場する可能性は必ずしも高くありません。勝利条件
日本軍がガダルカナルを占領した場合、日本軍が即座に勝利します。ガダルカナルの占領は、日本軍が任務達成を5回以上成功させた場合に達成されます。もしガダルカナルの占領に失敗した場合、勝敗はVPの大小によって決まります。両軍とも敵艦に中破以上の損害を与えるとVPを獲得します。また日本軍の場合、任務達成1回毎に一定量のVPを得ます。
以上でキャンペーンシナリオの説明は終了です。次回は大阪ミドルアースで行ったキャンペーンシナリオのテストプレイについてご報告致します。
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