(写真)パリ近郊で戦う我が軍(右下)、上の舗装道路にはフランス軍戦車5両が見える。
Steel Panthers WAWでフランス戦
Steel Panthers World At War(以下SPWAW)にはまっています。キャンペーンシナリオはポーランド戦を終えて対仏戦に突入しました。
我が軍の戦車も、従来の旧式35(t)戦車から、やや新型化された3号E型戦車に更新されつつあります。
しかしいずれも主砲は3.7cm「ドアノッカー」。前近代的なポーランド軍相手にはそこそこ通用したものの、フランス軍相手だと果たして・・・。
SPWAWについて、詳しくはこちら
任務はパリ近郊での追撃戦。こちらは攻める側です。この追撃戦というのはどちらかといえば機動的な戦いで、相手に地雷原とか機銃ボックスといった厄介者がない分、すこしは楽です。それでもフランス製戦車の重装甲は、我々の有する対戦車火器ではなかなか撃破するのが難しい代物でした。シナリオそのものは辛くも勝利を収めましたが、そろそろ「ドアノッカー」の限界を感じつつある今日この頃です。
この奇妙な形のトラックは、農業用トラクターを改造した装甲車です。単なる偵察用装甲車ではなく、後部に6名程度が搭乗できるシートが装備され、小規模の歩兵分隊を輸送することができたそうです。装甲は脆弱(最大7mm)で火力も貧弱(機銃のみ)なので、直接の脅威になることはないでしょう。
最大装甲厚63mmのこのルノー製戦車は、大変厄介な代物でした。全周装甲が厚いために我々の37mm砲ではまず撃破不可能。これを撃破するためには4号戦車が装備する短砲身の75mm砲を命中させるか、あとは歩兵部隊の近接突撃で倒すしかありませんでした。私の場合、最初から撃破そのものはあまり期待せず、銃撃等で敵戦車兵の士気低下を狙い、それによって敵の後退を期待する作戦を取りました。
この戦車の欠点は速度が遅いことです。重装甲、低速なので、最初は「重戦車かな?」と思って調べてみたところ、重量20t弱なので中戦車なんですね。3号戦車と殆ど同クラスです。50mm砲装備の新型3号戦車(G型以降)ならば、こいつと互角以上に戦えると思いますが、37mm砲クラスではちょっと分が悪そうです。
史実では100両程が1940年のフランス戦役に参加したそうです。フランス戦後はドイツ軍が自国部隊用の戦車としてこのChar D2を使用したそうですから、それなりに優秀な戦車だったのでしょうね。
重量約10t、乗員2名の軽戦車です。にも関わらず最大装甲厚47mmは、軽戦車としてはかなり重装甲です。軽戦車としてはやや速度が遅い(移動力18)というのが難点といえますが、37mm砲を装備したその車体はそれなりに脅威と言えます。いずれにしても、わずか10t足らずの車体でこれだけの性能を実現したのですから、フランスの戦車製造技術は侮れません。
このように基本的な性能は優秀なH-35でしたが、我々にとって組し易い相手でした。側面に回り込めば37mm砲でも撃破可能で、場合によっては2号戦車の20mm機関砲によっても撃破することができました。カタログスペックを見る限り側面装甲厚もそれほど劣っている訳ではないのですが、車体側面装甲34mmというのが弱点だったのかもしれません。
1936年から1939年にかけて約700台が製造され、フランス戦役にも参加しました。その後はドイツ軍で使用され、一部は自走対戦車砲「マルダー1」に改造されたそうです。
H-35の改造型です。エンジンが強化され、その結果装甲が強化された、とゲームの解説文にはありますが、データを見ると装甲性能はH-35から変化していません。速度性能が18から22にアップしました。
1939年から1940年にかけて590台が製造され、フランス戦役ではドイツ軍と戦いました。その後はドイツ軍で使用され、「マルダー1」型自走対戦車砲やその他各種の自走砲の母体となりました。戦後はイスラエル軍も使用し、1956年まで使われていたそうです。
重量5.5tの偵察用小型戦車です。最大装甲厚20mm、主兵装は7.5mm機関銃なので、戦車にとっては殆ど脅威になりません。ただの煩いハエです。20mm、37mm、75mmと、当時我々が使用していた主要な対戦車火砲すべてで撃破が可能でした。
ポーランド戦役で主力であった35(t)戦車に代わり、新たにこの3号戦車E型が戦列に加わりました。私の増強大隊は当時3個の中戦車小隊を有していましたが、そのうち2個が3号戦車への改編を終えていて、もう1個が3号戦車へ改編中でした。
35(t)戦車に比べると装甲厚(最大38mm))と走行射撃時の命中精度で優っています。地味な部分ではありますが、いずれも戦闘効率に直結する大事なファクターなので、その強化は喜ばしい限りです。ただし主砲の37mm砲の威力不足はそろそろ無視できないレベルになりつつあり、50mm砲クラスを搭載した新型戦車の就役が望まれます。
敵戦車との比較では、Char D2には装甲と火力で負けているものの機動力で優越し、H-35やH-39相手ならばすべての面で優越していました。従ってChar D2相手には積極的な交戦は避けて、その他の戦車を狙い撃ちにするような戦い方が宜しいかと思います。
これはポーランド戦役で既に実戦参加していた車両ですが、前回紹介しなかったので、今回改めて紹介します。
75mm砲を搭載した大型戦車ですが、装甲厚は最大35mmで、3号戦車E型に及びません。特に致命的なのが側面装甲の脆弱さで、砲塔17mm、車体15mmでは対戦車火器に対する抵抗力は無に等しいです。主砲の75mm砲にしても、口径こそ大であるにしても、短砲身であるために貫通力では見劣りし、対戦車戦闘では必ずしも有利な訳ではありません。基本的には歩兵支援戦車なので、そのように運用するのが宜しいかと思います。
つづく
75mm砲を搭載した大型戦車ですが、装甲厚は最大35mmで、3号戦車E型に及びません。特に致命的なのが側面装甲の脆弱さで、砲塔17mm、車体15mmでは対戦車火器に対する抵抗力は無に等しいです。主砲の75mm砲にしても、口径こそ大であるにしても、短砲身であるために貫通力では見劣りし、対戦車戦闘では必ずしも有利な訳ではありません。基本的には歩兵支援戦車なので、そのように運用するのが宜しいかと思います。
つづく
第1小隊 軽戦車x5両 2号戦車C型
第2小隊 軽戦車x5両 2号戦車C型
第3小隊 軽戦車x5両 1号戦車B型(2号戦車C型に改編中)
第4小隊 中戦車x5両 3号戦車E型
第5小隊 中戦車x5両 3号戦車E型
第6小隊 中戦車x5両 35(t)戦車(3号戦車E型に改編中)
第7小隊 重戦車x4両 4号戦車C型
第2小隊 軽戦車x5両 2号戦車C型
第3小隊 軽戦車x5両 1号戦車B型(2号戦車C型に改編中)
第4小隊 中戦車x5両 3号戦車E型
第5小隊 中戦車x5両 3号戦車E型
第6小隊 中戦車x5両 35(t)戦車(3号戦車E型に改編中)
第7小隊 重戦車x4両 4号戦車C型
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