(写真)ロケット弾を抱えて低空攻撃を行うFireFlyの勇姿(嘘)
Fairey FireFly
FireFlyといえば、シャーマン戦車を改良した17ポンド砲搭載の「猛獣キラー」が有名ですが、こんな飛行機もあります。ちなみに私はゲームの世界でこの飛行機を見たのは、このゲームが始めてかも知れません。空母に搭載する「複座戦闘偵察機」というちょっと訳のわからない飛行機です。インド洋で零戦相手にボロ負けしたフルマー戦闘機の後継機らしいのですが、どうも英国人は時々「訳のわからない」飛行機を作りたがるみたいです。(前回紹介したボーファイターもちょっとゲテモノ)
初飛行が1943年という「新鋭機」にも関わらず、最大速度505[km/h]、航続距離1500[km]という性能はお世辞にも「優秀」とは言えず、コルセアやヘルキャットに比べると明らかに見劣りします。いや、相手が零戦でもこの性能では勝利することが難しかったかも知れません。取り得は大火力(20mmx4)と機体の大きさを生かした搭載性能で、実際、戦闘機として使われるよりも、夜間戦闘機や対地攻撃機としての使用例の方が遥かに多かったようです。
ゲームでのデータを見てみると、コルセアやヘルキャットにはとても太刀打ちできるような性能ではなく、運動性は精々ワイルドキャット並み(だから零戦相手でも互角に戦うのは苦しい)。機銃火力の大きさ(普通の飛行機が1火力に対し、本機は2火力)と防弾性の高さ(コルセア、ヘルキャットよりも1ポイント許容損害度が大きい)が強みですが、その程度のことでは戦争後半の激烈な航空戦を生き残るのは難しいかも知れません。
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