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(写真1)千枚岳頂上から撮った朝日。うーん、もう少し光って欲しいなあ
(写真2)同じく赤石岳を撮ります。こうして見るとさすがは南アルプスの盟主ですね
(写真3)悪沢岳
(写真4)千枚小屋へ降りていく途中に見る原生林の風景です


3日目

山小屋の朝は早いです。午前3時頃になると周囲がガサガサといいはじめます。私も0330頃に起床。準備を整え、0400過ぎには小屋を後にしました。まだ外は暗いのでヘッドライトを頭につけて道を照らしながら歩き始めます。目指すは千枚岳頂上。千枚小屋からはコースタイム45分の場所にあります。日出は0500頃なので、それまでに千枚岳山頂に到着し、山から登る朝日を撮りたいと思っています。
朝からいきなりの運動は結構キツいものがあります。普段だったらアホらしいので絶対そんなことはしないのですが、山に来たら普段の常識とは違った行動原理が自分を支配するようです。

「太陽を撮りたいから朝飯を取らずに薄暗い山道を45分間歩く」

こんな馬鹿げたことができるのも、山に来たからこそです。
喘ぎ喘ぎ登り、千枚岳頂上に辿り着いたのは0445頃でした。辺りはかなり明るくなっています。幸い天候は良いようです。三脚を立てて東の空を狙い、やがて登ってくるであろう朝日を待ちます。
日出は0457。残念ながら空はややガスがかかっているらしく、光るような朝日にはなりません。それでも朝日を狙って数枚写真を撮りました。昨日午後の悪天候とは打って変わり、周囲の山々も綺麗に見えています。正面には昨日歩いてきた赤石岳が南アルプスの盟主として相応しい貫禄ある姿を見せています。その右手には荒川岳、さらにその右手前には悪沢岳の姿が見えます。悪沢岳へ向かう登山路には、早くも多くの登山者が頂上目指して歩いています。北に目を向けると、すぐ近くには塩見岳(3047m)が見えます。私にとっては未だ踏破していない3000m級峰の1つである塩見岳は、いつか制覇したい山の1つなのですが、山麓までのコース設定が悩ましい山です。塩見岳の右手には、日本第2位の高峰である北岳(3193m)を初め、間ノ岳(3189m)、農鳥岳(3026m)といった南アルプス北部を代表する山々が見えます。これらの山々は昨年夏に制覇し、そのことはかつてここでも紹介しました。
「富士山は?」
という声が聞こえてきそうですが、富士山は雲に隠れて見えませんでした。頭の部分だけちょっこと見えてますが。

山頂でお湯を沸かし、レトルト食品とコーヒーの朝食を取ります。山頂部で2時間ほど時間をすごしました。周囲の景観を見ながらノンビリと時間を過ごすのは、最高の贅沢です。今回は下山までの時間に余裕があるので、先を急ぐ登山者達の背中を見ながら優雅な時間を過ごすことができました。

千枚岳頂上を後にしたのは0700頃。20分程時間をかけて千枚小屋に戻ってきます。ここでトイレを済ませて少し休憩。0730頃から椹島へ向けて長い下山を開始しました。


今回のコース


千枚小屋-->千枚岳(朝食)->千枚小屋

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