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ソロモン夜襲戦、キャンペーンシナリオ

前回までのあらすじ

 「ソロモン夜襲戦」のキャンペーンシナリオのリプレイです。これは計6回の海戦を連続的にプレイし、その戦果合計で勝敗を競い合うゲームです。前回は第5次海戦の結果を紹介しました。今回は最終回、第6次海戦を紹介します。

 (注)「ソロモン夜襲戦」とは、自作の水上戦ボードゲームです。詳しくはこちらをご覧下さい。また、キャンペーンシナリオの概要はこちらを参照して下さい。

新鋭軽巡登場

以前にも一度書きましたが、キャンペーンシナリオでは両軍ともゲーム中1度だけ特別増援を要請することができます。特別増援はダイスで判定されますが、プレイヤー側にもある程度の選択権が認められています。
連合軍は今まで一度も特別増援を要請して来ませんでした。そこで今回は最後の海戦ということで、今まで温存していた特別増援をここで投入することにしました。
連合軍場合、下記のA~Eのいずれかが得られます。
A.新戦艦「インディアナ」(最新型レーダー装備)
B.旧式戦艦「コトラド」「ニューメキシコ」
C.巡洋艦部隊「ウィチタ」「ルイスビル」「セントルイス」
D.新鋭軽巡群「クリーブランド」「デンバー」「モントピリア」(各艦最新型レーダー装備)
E.各種駆逐艦12隻
判定の結果、米の増援は新鋭軽巡群となりました。

連合軍の特別増援は、後半になればなるほど大型艦を得られる可能性が高くなってきます。従って大型艦を欲する場合は最後まで粘って特別増援を出したほうが良いかもしれません。日本軍の場合も同様なのですが、日本軍は第4海戦直前の段階で既に大型艦の発生率がピークになっているので、第4次海戦の時に特別増援を要請するのがベストではないかと思います

第6次海戦

第6海戦で日本軍は「大規模出撃」を宣言しました。ここで満を持して「大和」登場。随伴艦は「愛宕」「五十鈴」、12隻の駆逐艦です。米軍は軽巡4隻(うち3隻は新鋭の「クリーブランド」級)と駆逐艦8隻で「大和」迎撃に向わせました。

両軍の艦隊編成は以下の通りです。
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海戦の流れについては簡単に触れておきます。
当初、日本軍は前衛部隊だけで敵を迎撃しようと企図しました。しかしさすがに巡洋艦を含む敵艦隊を駆逐艦だけで阻止することは不可能です。日本軍の警戒幕を突破した敵駆逐艦が「大和」に対して魚雷攻撃を敢行。2本の魚雷が「大和」に命中しました。魚雷の1本は不発であり、もう1本も「大和」に重大な損傷を与えるには至りませんでした。しかし魚雷の衝撃は日本艦隊をして飛行場砲撃任務を放棄させるのに十分でした。「大和」は対艦戦闘準備を下令。その巨大な主砲を始めて敵艦に向けました。

戦艦「大和」の主砲火を噴く!!

「大和」の活躍その他により、米駆逐艦3隻を撃沈した日本艦隊。さらに魚雷各1本が米軽巡「クリーブランド」「モントピリア」の船腹を引き裂いたのですが、惜しいかな損害程度は比較的軽微でした。追い詰めて撃沈したかったのですが、まあそこは武士の情けということにしておきましょう。我が方は数隻の駆逐艦が小破程度の損害を被りましたが、重大な被害を受けた艦が1隻もなかったことは幸いであったと思います。

(写真)「大和」に肉薄する米駆逐艦
https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/3/0/30a53323.jpg

航空追撃

なし

結果

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キャンペーン最終結果

以下の通り。点差が320点差を越えているので日本軍の戦略的勝利。
https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/9/5/953b39a7.jpg

感想

結果的にこのキャンペーンは日本軍の大勝に終わってしまいましたが、確かにキャンペーンでプレイする場合、連合軍の不利は否めないのかも知れません。この時期、夜間水上戦闘における日本軍の優位はまだまだ動かしがたい状況であり、連合軍は幾度となく苦杯を舐めさせられていたのです。歴史を振り返ってみても、この時期、レーダーの普及等によって「日本軍絶対優位」の状況は徐々に崩されつつはありましたが、それでもルンガ沖夜戦のように連合軍側がミスを犯して大敗するケースもまだまだありました。

さて、キャンペーンシナリオで見てみた場合、連合軍にとって恐ろしいのは日本軍の魚雷攻撃と高速戦艦です。特に前者は巡洋艦クラスの艦の能力をたった一撃で奪い去ってしまう能力を秘めています。後者については、連合軍側も新鋭戦艦をもって対抗する方法が考えられます。しかし新鋭戦艦はたったの2隻、対する「金剛」型高速戦艦は4隻です。同数なら「金剛」を圧倒できる米新鋭戦艦でも1:2ならばその勝利はかなり怪しいものとなります。そのためどうしても2対2で戦わせたい所でしょう。そうするとすべての「金剛」に新鋭戦艦をぶつける訳にはいかなくなるので、一度は「金剛」型を放置するということも必要性になってくるかも知れません。そのあたりは両者の戦略的な手腕が問われる所でしょう。

魚雷については別発言でもう少し詳しく解説したく思います。

いずれにしても自分と同程度の損害を相手に与え続けて、ガダルカナルに対する「任務」を常に失敗させ続けることができれば連合軍の勝利です。大敗を避ける粘り強い戦いだけが連合軍勝利の鍵です。頑張って下さい。