モグラ駅探訪
今、CSで「鉄子の旅」というアニメを放送してます。同名原作マンガのアニメ化らしいのですが、原作マンガについては私は未読です。内容は主人公の鉄道マニア=ヨコミさんと原作者でもあるキクチさんが、日本各地を鉄道で旅行するというモノです。それも単なる旅行ではなく、鉄道マニア(いわゆる「鉄」)ならニヤリとするような面白いコースが紹介されているので、旅好きの人、特に鉄道旅行が好きな人であればそれなりに楽しめる作品ではないかと思います。さて、この「鉄子の旅」の第何話かで「日本全国面白駅探訪」のような企画を紹介していました。これはその名の通り日本全国の面白い駅を訪ね歩くというコースです。そこで紹介されていたのは、上越線の土合駅と湯檜曽駅、信越線の青海川駅と鯨波駅、そして北陸本線の筒石駅の5駅です。
そこで今回私は、その旅を参考にして面白駅をいくつか訪ねてみることにしました。私の場合、青春18切符を使う関係上上記5駅全てを回るのはちょっと難しい所があります。また、例の中越沖地震の影響によって青海川、鯨波の2駅については、現時点では列車の運行がなされていません。そこで今回は土合と筒石という2つの「モグラ駅」を尋ねてみることにしました。いずれもトンネルの中に駅があるという日本では珍しい型の駅です(地下鉄ではない)。
土合駅
土合駅は上越線で水上駅から2つ先にあります。谷川岳の登山口としての駅でもあり、利用者は「鉄」か登山者が殆どです(と「鉄子の旅」では紹介されていました)。この駅は上りホームと下りホームが大きく離れています。上りホームは地上にあり、普通の駅と変わらない佇まいです。一方の下りホームはトンネルの奥深くにあり、ホームと改札の間には500段近い階段があります。500段といってもピンとこないのですが、標高差が70mもあるそうで、かなり大きなビルの高さに相当します。今回は時間の関係上、水上駅からバスに乗り、土合駅まで下車しました。そして長い階段を下りて行き、下りホームから列車に乗りました。トンネルの中は涼しく(少し肌寒いぐらい)、またガスが立ち込めていました。今回は約500段の階段を上ることはありませんでしたが、正直言えば「折角来たのだから登っておきたかったな」というのが本音です。
(つづく)
土合駅前の風景。駅前はかなり広い駐車スペースがありしかも無料なので、私は谷川岳に上るとき等はここに車を停めたりします。
駅から離れた高台から土合駅を見下ろす。下に見える駅が上り線のホームです。
上り線のホーム。このあたりの風景は普通の駅と変わりありません。
下りホームへ続く長い階段。狭い所や暗い所が嫌いな私ですが、この階段はどこか「秘密基地」めいた雰囲気があり、わくわくしました。
下りホーム。地下駅の中は思いの他涼しく、むしろ少し寒いぐらいでした。
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