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長野県北部の木島平村には、かつて長野電鉄の木島線が走っていました。昭和30年代から40年代にかけては国鉄と相互乗り入れしている急行「志賀」等が終点木島駅まで走っていたようです。
その木島線がモータリゼーションの流れに抗せず2002年春に廃線になってしまいました。その終点木島駅は、今では長野電鉄バスターミナルとなっています。

前置きが長くなってしまいましたが、今回紹介する「幻の富倉そば店」は、長電旧木島駅の目の前に店を構える富倉そばの店です。富倉そばとは、ヤマゴボウをつなぎに使う独特のそばで、濃い色と独特の舌触りに特徴があります。長野県の富倉地方に伝わる独特のそばなのですが、近年県内各地に富倉そばを食べさせてくれる店が増えてきました。

私が「幻の富倉そば店」に着いたのは午後4時頃でした。「多分閉まっているだろう」と思って行ったのですが、予想に反して店は営業していました。早速店に入ってざるそば\700を注文します。しばらくして濃い色のそばが出てきました。話好きのオヤジと話をしながら食べたこの蕎麦が・・・、

「うまい」

かつて本場の富倉で食べた富倉そばよりもこちらの方が明らかに旨かったです。腰のある独特の歯ごたえは富倉そば特有なのですが、本場で食べた富倉そばで「ちょっと水っぽいな」と思った水っぽさが、こちらにはあまりありません。富倉そばの良い面だけを楽しめた感がありました。

駅から遠い場所だけに車がないと行くのがやや困難ですが、機会があれば味の方は間違いなく「一押し」できる店です。

お奨め度★★★★