先日、主題のゲームを対人戦でプレイする機会がありました。
以下はそのレポートです。
以下はそのレポートです。
配役
ダイス判定で陣営を決めました。私とワニミさんがドイツ軍。ぐちーずさんがソ連軍を担当することになりました。私はあまり頭を使わなくても良いドイツ軍の脇役を担当。グデーリアンの第2装甲軍、ヘープナーの第4装甲軍、それから第2軍を担当することになりました。動きはあるけど責任は軽いというなかなか気楽な役回りです。モスクワ攻撃の主役はワニミ将軍の第3装甲軍(ホート将軍)なので、私はせいぜい脇を固めることにしましょう。ゲーム展開
第1ターン(1941年10月上旬)
ドイツ軍による「台風」作戦が開始された。モスクワ進攻作戦である。ドイツ軍はスモレンスク方面から第3、第4の2個装甲軍と第4、第9の2個歩兵軍。その南方からは第2装甲軍と第2軍はブリヤンスク方面のソ連軍を包囲しつつオリョール(我々的には「アリョール」と呼びたい所)方面を目指す。私の戦線では第2装甲軍が前進を開始。グルホフ(0434)付近でソ連軍の前線を突破した後、快速の装甲部隊がオリョール(1528)を目指すかたわら、ブリャンスク周辺のソ連軍部隊を大きく包囲しようとする。
ロスラヴリ(0219)付近から進発した第4装甲軍は、前線のソ連軍狙撃兵師団を撃破しつつ進撃を開始。キーロフ(0919)付近のソ連軍第2線をも撃破した。
ロスラヴリ(0219)付近から進発した第4装甲軍は、前線のソ連軍狙撃兵師団を撃破しつつ進撃を開始。キーロフ(0919)付近のソ連軍第2線をも撃破した。
このターンは第2装甲軍がオリョールを占領。第4装甲軍はユフノフ(1316)付近の渡河点を確保した。さらにブリャンスク付近とヴャジマ付近で大きな包囲輪を形成した。

第1ターン、オリョール(図中青丸)に迫るドイツ軍装甲師団
第2~3ターン(1941年10月中旬~下旬)
戦場に雨が降った。道路は泥濘と化し、快速を誇る装甲集団もその足を止められた。それでもドイツ軍は快調に前進する。ヴャジマ方面の包囲輪は第2ターンにほぼ掃討を完了。ブリャンスク方面の掃討も第3ターンには完了した。モスクワ街道を驀進する第3装甲軍は、第3ターン開始時点で要域モジャイスク(1811)、さらにはその東方のクビンカ(2011)も占領下においていた。モスクワまであと5ヘクス。
第4ターン(1941年11月上旬)
このターン開始時点で第3装甲軍はモスクワから3ヘクスの地点にまで到達していた。路面凍結。ドイツ装甲部隊は再び突進力を回復。モスクワ防衛線に向かって突き進む。しかしソ連軍はモスクワ方面の防備を最重視。モスクワ前面の強力な陣地線もドイツ軍に牙を向く。そんな中、我が第2装甲軍と第4装甲軍は凍結した路面を利用して順調に前進を続けていた。第4装甲軍は第3装甲軍の南翼を守る形で前進。セルプホフ(2315)前面まで前進し、第3装甲軍と共同でソ連軍数個師団を包囲下においた。
グーデリアンの第2装甲軍はツーラ(2320)へ向けて突進。ツーラ両翼でソ連軍の前線を突破し、ツーラを包囲下においた。ツーラを守るのは2個狙撃兵ユニットと守備隊2個に工場民兵。対するドイツ軍は6個師団でツーラを包囲し、最初の総攻撃を敢行した。攻勢補給、さらには航空支援もつけてツーラに2ステップの損害を与えた。狙撃兵と守備隊各1個が消滅。しかしツーラにはすぐ狙撃兵が復活。ツーラに対する攻撃はなおも予断を許さない。

第4ターン、モスクワ-ツーラ戦線の状況
第5ターン(1941年11月中旬)
ツーラの包囲戦はなおも続く。攻勢補給と航空支援をつけた豪勢な攻撃でツーラに対する第2次攻撃を敢行。狙撃兵2個を壊滅させたが、再びツーラに狙撃兵1個が復活した。「ツーラは人間工場か・・・」
北方戦線では、第3装甲軍が要域カリーニン(1902)を占領。さらに中央では遂にモスクワに隣接する地点にまで進出した。
その南方では第4装甲軍がセルプホフ(2315)を占領し、さらにポドリスク(2412)まであと1ヘクスと迫る。
その南、第2装甲軍戦区では、ツーラ包囲を続ける第2装甲軍の装甲部隊がモスクワ川とオカ川の合流点に向かい、要域コロムナ(2916)を占領し、なおも北上を続けていた。
その南方では第4装甲軍がセルプホフ(2315)を占領し、さらにポドリスク(2412)まであと1ヘクスと迫る。
その南、第2装甲軍戦区では、ツーラ包囲を続ける第2装甲軍の装甲部隊がモスクワ川とオカ川の合流点に向かい、要域コロムナ(2916)を占領し、なおも北上を続けていた。
この時点でソ連軍のダメージマーカーは計12個。あと一歩でソ連軍の戦意を確かめることができる。

第5ターン、モスクワ-ツーラ戦線の状況
第6ターン(1941年11月下旬)
モスクワ前面には多数のソ連軍師団が集結し、2重の陣地線を構成する。一見突破困難に思われる状況だが、そんな中、ドイツ軍は最後の力を振り絞って攻撃を開始する。まず第4装甲軍はモスクワ南方からモスクワ川を渡河。2個装甲師団がラメンスコエ(2811)に迫る。
オーバーランで守備隊を撃破。ここを占領。この時点でドイツ軍はソ連軍の戦意マーカーを確認した。マーカーには「17」と書かれていた。
第3装甲軍は第4軍と共同でモスクワ前面防衛線を総攻撃。イストラ(2208)、クリン(2206)を次々と陥落させた。この時点でソ連軍のダメージマーカーは計15個。ソ連は崩壊寸前である。
そして南方の要域ツーラでは・・・。
ドイツ軍歩兵師団計12個がツーラの町を完全包囲していた。ツーラの町では工場と守備隊、そして工場から生産された狙撃兵師団が最後の防衛線を張る。しかしドイツ軍の総戦力は59戦力。しかもソ連軍の士気は度重なる敗戦で地に落ち、しかもドイツ軍は攻勢補給源の支援もついている。もとよりソ連軍に勝ち目はなかった。最高比による攻撃はドイツ軍の圧勝。ツーラは陥落。ソ連軍のダメージマーカーは18個になった。
ドイツ軍歩兵師団計12個がツーラの町を完全包囲していた。ツーラの町では工場と守備隊、そして工場から生産された狙撃兵師団が最後の防衛線を張る。しかしドイツ軍の総戦力は59戦力。しかもソ連軍の士気は度重なる敗戦で地に落ち、しかもドイツ軍は攻勢補給源の支援もついている。もとよりソ連軍に勝ち目はなかった。最高比による攻撃はドイツ軍の圧勝。ツーラは陥落。ソ連軍のダメージマーカーは18個になった。
その時・・・・。
突如としてクレムリンに政変が起こった。スターリン首相は退陣し、後任はxxが首相の座に座った。xxはドイツとの講和を決意。ここにドイツ軍による対ソ電撃戦は大成功に終わった。

第6ターン、モスクワ-ツーラ戦線の状況
あとで考え直してみたら、モスクワに3個の守備隊が残っていたはずなので、この時点でのダメージマーカーの数は17個しかならないはずであった。しかもまだポドリスクでは守備隊が撃破されたもののソ連軍が地歩を確保していたので、ダメージマーカーはさらに1個減って16個。ソ連軍の戦意マーカーは「17」だったので、ソ連邦崩壊は実はなし。あとで気がついたが、まさに後の祭りだった。
感想
面白かったです。ドイツ軍でプレイしたので、攻撃を思い切り堪能できました。特に動きの激しい第2装甲軍、第4装甲軍を担当できたので大満足です。このゲーム、ソ連軍は駒数が少ないので1人が適当だと思いますが、ドイツ軍は2人ぐらいで担当するのが丁度良いかもしれません。
私が前回ソロプレイした時ときには気づきませんでしたが、1つルールを間違えていました。それは8.6「ソ連の軍需工場」。8.62項によると「工場からは毎ターン1ユニットづつ狙撃兵を復活させることができる」とあります。
つまり・・・・。
ツーラとモスクワは攻めても攻めても底なし沼のようにロシア兵が湧いてくるというわけですね。これでモスクワ攻略は殆ど不可能になりました(涙)。ツーラは(今回がそうだったように)、包囲して攻め続ければ、いつかは陥落してくれるかもしれません。
つまり・・・・。
ツーラとモスクワは攻めても攻めても底なし沼のようにロシア兵が湧いてくるというわけですね。これでモスクワ攻略は殆ど不可能になりました(涙)。ツーラは(今回がそうだったように)、包囲して攻め続ければ、いつかは陥落してくれるかもしれません。
今回はソ連邦が崩壊してしまった(と勘違いした)ためにゲームが途中で終わってしまいましたが、普通にプレイした場合、ソ連邦の崩壊の可能性はそれほど高くはないようです。ソ連軍の戦意マーカーは計12個あるのですが、そのうち14と15が2個で、あと8個は16以上です。仮に戦意が16だとすると、モスクワ以外の全ての目標をドイツ軍が占領すればソ連邦が崩壊します。しかし全部の目標を占領するのはさすがに苦しい。ツーラにしても今回はたまたま陥落しましたが、本来ならばそう簡単に落ちる街ではない。ソ連としてはモスクワ死守は当然として、それ以外に2個程度拠点を確保し続けることができれば、勝利にぐっと近づくのではないでしょうか。
今回は時間とルール勘違いの関係で最後までプレイできませんでした。次回はなんとか最後までプレイしたいです。その時はソ連軍の反攻も交えて、カチューシャ砲やソ連親衛騎兵軍団の威力等も試してみたいですね。
今回お付き合い頂いたワニミ様、ぐちーず様、今回はありがとうございました。
次回もまた宜しくお願いします。
次回もまた宜しくお願いします。
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