今「ファミリー劇場」で「宇宙戦艦ヤマト3」を放映しています。
この作品、反射衛星砲や三段空母といったオリジナルファンをくすぐる演出が入っているかと思えば、土門や揚羽といった新キャラも加えるというなかなか盛り沢山な内容です。
オリジナル放映当時は視聴率が低迷したそうですが(低迷の理由はなんとなくわかります)、今見てみるとそれなりに面白い作品です。
この作品、反射衛星砲や三段空母といったオリジナルファンをくすぐる演出が入っているかと思えば、土門や揚羽といった新キャラも加えるというなかなか盛り沢山な内容です。
オリジナル放映当時は視聴率が低迷したそうですが(低迷の理由はなんとなくわかります)、今見てみるとそれなりに面白い作品です。
ところでこの作品では、主人公の古代進が遂にヤマトの艦長に就任するのですが、その古代の暴走ぶりがなかなかスゴイです。
古代は艦長就任前から猪突猛進な所があり、沖田十三のような重鎮がいればこそ押さえが効いていましたが、その沖田亡き後は暴走ぶりにブレーキが効かなくなった感があります。
古代は艦長就任前から猪突猛進な所があり、沖田十三のような重鎮がいればこそ押さえが効いていましたが、その沖田亡き後は暴走ぶりにブレーキが効かなくなった感があります。
例えば前作「ヤマト2」では地球防衛軍の制止命令を無視して出撃したかと思えば、終盤では和平交渉を無視して白色彗星に独断攻撃を仕掛ける始末。作品の中では糾弾されていませんが、よくよく考えてみると軍隊における命令系統無視、シビリアンコントロールも無視という、全くもって無茶苦茶です(笑)。
この「ヤマト3」でも古代の暴走ぶりは相変わらず健在。序盤ではワープミスで地球上空に進入してきたガルマン帝国の艦艇を無警告先制攻撃で撃沈(おいおい)。ラジェンドラ号と共闘した際には、ラジェンドラ号を追ってきたガルマン艦隊艦隊を「地球の敵だ」と決めつける始末(先入観で人を評価してはいかんよ、古代)。
そして第13話「恐るべし!ボラー連邦」で古代はまたもや決定的なミスを犯してしまいます。
以下は古代達はボラー連邦の最高権力者ベムラーゼ首相を表敬訪問した際の会話です。
(ちなみにこの段階でボラー連邦はヤマトと敵対していません)
以下は古代達はボラー連邦の最高権力者ベムラーゼ首相を表敬訪問した際の会話です。
(ちなみにこの段階でボラー連邦はヤマトと敵対していません)
[古代]我々は囚人達を逮捕する際、寛大な処置を計らってもらえるよう総督に頼んでやると約束したのです。
[古代]しかし、我々もヤマトも(囚人達によって)少なからぬ被害を被ったのです。囚人達の身柄について発言する権利はある筈です。
[ベム]頼みを断ると言ったらどうする?。
[古代]囚人達を解放します。囚人達との約束を無視する訳には行きません。
(注)ここで言う「囚人」とはは地球人ではなく、ボラー連邦系列の住人です。
[ベム]あの囚人達はボラー連邦の法律を破ったのだ。処刑は当然。諸君が介入する問題ではない。[古代]しかし、我々もヤマトも(囚人達によって)少なからぬ被害を被ったのです。囚人達の身柄について発言する権利はある筈です。
[ベム]頼みを断ると言ったらどうする?。
[古代]囚人達を解放します。囚人達との約束を無視する訳には行きません。
如何でしょうか?。番組の中ではあたかもベム首相=悪人、古代=善人という感じで描いていますが、上記の会話を読む限り明らかに古代に非があります。
当然ながら交渉は決裂。古代はボラー連邦の警備兵達に拘束されそうになりますが(どう考えても危険人物なのだから拘束はある意味当然ですよね)、(頭は弱いが銃撃戦だけは強い)古代は警備兵を撃ち殺しながら逃亡する始末。しかも古代はヤマト艦載機を出撃させ、囚人達の処刑を遂行中のボラー連邦警備兵を悉く射殺。実力で囚人達を解放してしまいます。ここまで来たらもう無茶苦茶。しかも古代艦長の暴走に対し、本来ならば制止に当たるべき真田、島の両副長も古代を援護する始末。一体どうなっているんだ。
当然ながら交渉は決裂。古代はボラー連邦の警備兵達に拘束されそうになりますが(どう考えても危険人物なのだから拘束はある意味当然ですよね)、(頭は弱いが銃撃戦だけは強い)古代は警備兵を撃ち殺しながら逃亡する始末。しかも古代はヤマト艦載機を出撃させ、囚人達の処刑を遂行中のボラー連邦警備兵を悉く射殺。実力で囚人達を解放してしまいます。ここまで来たらもう無茶苦茶。しかも古代艦長の暴走に対し、本来ならば制止に当たるべき真田、島の両副長も古代を援護する始末。一体どうなっているんだ。
案の定、怒り狂ったベム首相は軍事力を行使しヤマトを制圧しようとしますが、(頭は弱いが艦隊戦だけは強い)ヤマトに敵う筈もなく、ボラー連邦誇る赤色革命艦隊はアッサリ全滅してしまいます。こうして地球連邦は銀河の大国ボラー連邦と敵対することになったのですが、それもこれも古代の軽率な行為が招いた失策だと言わざるを得ません。こんな男を戦艦の艦長にするとは・・・・、地球防衛軍はどうなっているんだろうねえ。
その古代が番組最後にベム首相に向かって言った台詞
「私はあなた方のような残酷な民族を見たことがない。この怒りは一生忘れないだろう」
ベム首相それを聞いてどう思ったのかは定かではありませんが、ひょっとしたら
「アンタにだけはそんなこと言われたくないよ」
と思ったかもしれません。
「アンタにだけはそんなこと言われたくないよ」
と思ったかもしれません。
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