「Imperial Sunset」(帝国の落日)は、レイテ沖海戦を扱ったシミュレーションゲームです。私は本作を東京神田界隈にある某書店で見つけた時、タイトルと概要だけで中身もわからずに衝動買いしてしまいました。
まずマップを見ると、レイテ沖海戦が戦われたフィリピン周辺がヘクスマップで描かれています。1ヘクスは25海里、1ターンは実際の6時間に相当します。マップ上部には水上戦闘用ディスプレイと航空戦闘用ディスプレイが描かれています。
1ユニットは巡洋艦以上は1隻1ユニット、駆逐艦クラスは4隻1ユニットです。面白いのは日本艦のレーティングで、同型艦でも微妙にレーティングが異なっていたりします。例えば「大和」と「武蔵」は対空火力のレーティングが異なっており(「大和」の方が上)、また「摩耶」は他の姉妹艦と比べて対空火力は大きいですが対艦火力は小さくなっています(「摩耶」は第3砲塔を取り外して対空火器を増設していました)。
航空機は1ユニットが10~30機です。例えば米「エセックス」級空母はいずれも戦闘機2ユニットと雷爆撃機2ユニットの計4ユニットを搭載しており、対する日本軍は例えば「瑞鶴」は3ユニットを搭載しています。日本軍は母艦機と基地機が登場しますが、米軍は大半が母艦機で、わずかにUSAAFの長距離爆撃機が2ユニットほど登場します。
ルールブックは英文16ページで、前回紹介した「カートホイール作戦」に比べると、やや少なめになっています。ルールブックをざっと見渡すと、移動、探知、戦闘、損害、潜水艦、勝利条件といった比較的一般的なルールが並んでいます。ダミーTFのルールがあるので、ダミーを使うシステムなのでしょうか。
テーマがテーマだけに対戦プレイは難しいとは思いますが、ソロでも良いから一度は試してみたい作品です。
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