8月某日、自宅を出たのは1940頃。予定よりやや遅くなってしまったが、たいした問題ではない。
相模湖ICより中央高速に乗り、みどり湖PAについたのが2300過ぎだった。今日はここで仮眠を取る。
相模湖ICより中央高速に乗り、みどり湖PAについたのが2300過ぎだった。今日はここで仮眠を取る。
翌朝0330に起床。外はまだまだ暗いが、新穂高温泉までは遠い。朝食その他の準備を済ませて急いで出発する。松本ICを降りたのが0430頃。途中のコンビニで食料品等を買い込みながら、徐々に明るくなっていく国道158号線を西に向かう。山登りの際にはいつも通るなじみの道だ。
梓川に沿って山に入っていく。沢渡温泉は上高地へ行く際の拠点となる場所だ。上高地方面へ行く際にはここに車を停めることになるのだが、今日はそのまま素通りする。1998年に開通した安房トンネルを抜けるとそこは岐阜県。平湯温泉を抜けてさらに北を目指す。
新穂高温泉に着いたのは0545頃だった。駐車場を見つけて車を止め、トイレに行ったり、準備をしたりすると時間がどんどん経ってしまう。結局新穂高温泉を出発したのは、当初の予定より40分遅れの0640になっていた。
梓川に沿って山に入っていく。沢渡温泉は上高地へ行く際の拠点となる場所だ。上高地方面へ行く際にはここに車を停めることになるのだが、今日はそのまま素通りする。1998年に開通した安房トンネルを抜けるとそこは岐阜県。平湯温泉を抜けてさらに北を目指す。
新穂高温泉に着いたのは0545頃だった。駐車場を見つけて車を止め、トイレに行ったり、準備をしたりすると時間がどんどん経ってしまう。結局新穂高温泉を出発したのは、当初の予定より40分遅れの0640になっていた。

朝の新穂高温泉
新穂高温泉から左側に入っていく。最初は工事車両が利用する広い道を歩く。天候は快晴。左手に見える笠ヶ岳が綺麗だ。
歩くこと1時間と少しでわさび平に着く。ここには山小屋があり、カキ氷や果物などを販売している。カキ氷が美味しそう。しかしここはぐっと我慢して先を急ぐ。
歩くこと1時間と少しでわさび平に着く。ここには山小屋があり、カキ氷や果物などを販売している。カキ氷が美味しそう。しかしここはぐっと我慢して先を急ぐ。

左手に見える笠ヶ岳。3日後にこの山の厳しさを思い知ることになる。

わさび平小屋
わさび平小屋を出るとしばらくは工事用道路を進むが、途中から本格的な登山道に入っていく。右手に流れる左俣谷が離れて行き、どんどん高度を稼いで行く。右手に槍、穂高の山々が見えてくる。

左俣谷の流れ

登山道から見える穂高連峰
0915に秩父沢に到着。ここは標高1730m。登山口からの標高差は約600mだ。まだまだ序の口であるが、かなり視界が開けてきた。槍、穂高の二大山塊は勿論、前方に見える弓折岳や大ノマ岳もどんどん近づいてくる。この秩父沢は水場になっていて、登山者にとっては格好の休憩地だ。蝿や蜂のような虫がたかってきて閉口した。虫よけスプレーを持参しなかったことを少し後悔した。

秩父沢

穂高の上に奇妙な形の雲がかかっていた。この雲を一般に笠雲といい、天候が悪化する前兆である、と知ったのは山から降りた後でした。
秩父沢からなおも登りが続く。ここまでは比較的順調だったが、このあたりから疲れが出始めてきた。持参してきたアミノ酸を飲んだり、冷たい水を飲んだりして体力回復に努める。今まで晴れていた空であったが、いつのまには空は灰色の雲に覆われてきた。霧雨のような雨も降ってきた。直射日光に照らされない分体力的には楽だが、雨具を着込むのが面倒である。
標高約2200mの鏡平についたのは1130。ここまでの所要時間は約5時間である。持参した昭文社の地図によると標準所要時間は5:15とある。まあまあのペースかな。ここで再びアミノ酸を飲む。軽く昼食も済ませる。
鏡平からはまたもやきつい登り坂になる。しかし日光が減った分歩きやすい。標高約2500mの弓折分岐に出たのは1245で、鏡平からの所要時間1:05。コースタイムは1:30なので比較的と快調だった。

鏡平の名所鏡池、ガスがかかっていて見えないが、前方に広がるのは穂高連峰

標高2500mの弓折分岐
ここからは稜線歩きになる。アップダウンが続くが、登りっぱなしよりは少し楽である。やがて前方に色とりどりのテントとその向こうに山小屋らしい建物が見えてきた。双六小屋だ。小屋が見えてくると安心する。登りがもうない、というのも安心を誘う。
小屋が見えてから30分ほど歩いた後、双六小屋には1400に着く。今日の予定では、その先の三俣山荘まで行くつもりであったが、どうやら明日は雨らしい。今日は無理せずに明日の天気を見極めてから行動を決めたいと思う。そういう訳で今日は双六山荘に泊まることにした。
小屋が見えてから30分ほど歩いた後、双六小屋には1400に着く。今日の予定では、その先の三俣山荘まで行くつもりであったが、どうやら明日は雨らしい。今日は無理せずに明日の天気を見極めてから行動を決めたいと思う。そういう訳で今日は双六山荘に泊まることにした。

登山道から見える双六小屋

双六小屋の景観
荷物を整理する。小屋の混雑具合が気になる所だったが、どうやら今日は比較的空いているらしい。案内された部屋は定員8名の部屋だったが、宿泊は5名だった。荷物を広げるスペースが十分にあり、しかも寝返りをうてるスペースがあるのは嬉しい。
食事まで時間があったので小屋のテラスでジュースを飲みながら一息つく。近くの双六岳へでも登っておこうかと思ったが、天気が悪いので止めにした。部屋に戻り寝床で仮眠・・・・、がいけなかった。たった30分ほど眠っただけだが、起きた時には頭がガンガン。典型的な高山病である。
「山小屋に着いたら2時間は寝てはいけない」
この鉄則を再確認する羽目になった。
「山小屋に着いたら2時間は寝てはいけない」
この鉄則を再確認する羽目になった。
1700から夕食であった。殆ど食欲はなかったが、とにかく食べなければ高山病が治らないと思い、お茶で流し込むようにして食べた。とにかく食べた。
食事の後は部屋に戻って寝るだけである。高山病のおかげ??か。寝つきは良かった。
食事の後は部屋に戻って寝るだけである。高山病のおかげ??か。寝つきは良かった。

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