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起床0400。外はややガスがかかっていたが、先日からの雨は上がっていた。良かった。この分では歩くことができそうだ。
朝食は0500。食事を終えて出発準備をする。出発前小屋の前で写真を撮る。眼前に見える槍ヶ岳が朝の光を浴びて美しい。

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三俣山荘の目の前に見える槍ヶ岳

出発は0540。大きな荷物は山小屋にデポし、軽装で出発する。小屋の眼前には鷲羽岳が広がっている。標高2924m。日本百名山の1座である。小屋からは標高差約400m。朝の涼しい風を受けて登り初める。かなりの急登だが荷が軽いせいもあり快調に登っていく。登り始めて約1時間で早くも鷲羽岳山頂に到着。今回の登山で最初のピークハンティングとなった。山頂からは周囲の山々が一望できる。これから向かう水晶岳や黒部五郎岳、槍ヶ岳といった近傍の山々は勿論、少し離れて笠ヶ岳や焼岳、乗鞍、御嶽山等の山々、さらには白山や剣、立山も見える。

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鷲羽岳山頂からの景観。上から黒部五郎岳、槍ヶ岳、水晶岳

鷲羽岳から水晶岳へ向けて歩き始める。ワリモ岳のややおっかない登山道を抜けて(ロープが張っているので左程怖くはない)ワリモ分岐へ降りていく。途中で高校生又は大学生のグループいくつかとすれ違う。彼らは一様に巨大な荷物を抱えていた。テント用の装備であろう。

ワリモ北分岐からなだらかな稜線歩きになる。こういう道は危険な個所もなく歩きやすい。左手には標高2926mの薬師岳が見える。地図で見る以上に存在感のある山だ。今回は行程の関係上登れなかったが、機会を見つけて登ってみたい山である。

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薬師岳の勇姿

水晶小屋には0820に到着。水晶小屋は北アルプス最深部に位置する小さな山小屋だ。周囲は遮るものがなくロケーションは最高。その分人気も高い小屋で、昨晩は定員20名の所へ50名詰め込んだらしい。

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水晶小屋

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水晶小屋眼下に見える登山路。通称「裏銀座コース」。この道を真っ直ぐ歩くと野口五郎岳を経由して高瀬ダムへ降りていくことができる。

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水晶岳から見た鷲羽岳と黒部の山々。正面が鷲羽岳、右側奥の高い山が笠ヶ岳、鷲羽岳の後方が乗鞍、御嶽山である

水晶小屋から水晶岳までは片道40分の行程である。片道40分といえば近いようで意外と遠い。しかもコースの終盤はかなり危ない個所もある。無論昨年登った剣岳塩見岳に比べればささやかなものだが、それでも「一つ間違えれば一巻の終わり」という状況には変わりがない。慎重に岩場を抜けていく。

水晶岳山頂に辿り着いたのは0855。周囲の景観を一望する。天気は快晴。昨日の雨が嘘のようだ。北に目を転じると黒部ダムがはっきりと見える。その向こうには立山連峰、西に広がる黒部平、南に目を転じれば槍ヶ岳、そして東には裏銀座コースと野口五郎岳。まさに「アルプス独り占め」といった感がある。

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水晶岳頂上から見る黒部五郎岳

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お馴染の槍ヶ岳

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水晶岳頂上から見た北側の景観。手前の山は赤牛岳、その向こうの湖が黒部湖で、黒部ダムもハッキリと確認できる。中央部遠方の高い山は立山連峰

水晶岳でしばらくノンビリした後、水晶小屋まで戻ってくる。ここで昨日来同宿だった男の人と別れる。彼は裏銀座ルート経由で野口五郎岳を目指すそうだ。私は水晶小屋から元来た道を戻っていく。ワリモ北分岐から急な斜面を降りて行き、岩苔乗越という分岐点に着いたのは1034。ここからはコースが三方に別れている。右手の道は高天原に向かい、中央の道は雲ノ平を目指す。私は左手の道へ進む。この道は黒部川源流へと向かう道。沢沿いの登山路で滑りやすく注意が必要だ。両側には花が咲いていて気持ちが良い。慎重に降りていきながら、所々で写真を撮る。

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黒部源流に着いたのは1134。文字通り黒部川源流部で気持ちの良い場所である。
ここからは登りに転じる。三俣山荘まで所要時間約45分。それほど急な登りではないが、下りに慣れた足に登りは結構きつい。またこの時間になると直射日光の光も強烈だ。汗をかきながら一歩一歩斜面を登っていく。

三俣山荘に着いたのは1220。ここでデポしておいた荷物をゲットする。軽荷に慣れた体にいきなりずっしりと重い荷物がのしかかる。それでも登っていくしかない。次の目的地は標高2841mの三俣蓮華岳だ。標高差約300m。高さ的には大したことはないのだが、今日何度目かになる急登を登っていく。途中で何度も休憩をとり、水を飲んだ。左手に見える槍ヶ岳の景観が美しい

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三俣山荘から見た三俣蓮華岳

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三俣蓮華へ向かう途中に見た槍ヶ岳

三俣蓮華岳に着いたのは1220。ここからは双六小屋へ向けての稜線歩きになる。標高2854mの丸山の斜面をあえぎあえぎ登り、ガスがかかってくる中最後の難関である標高2860mの双六岳山頂に着いた時には1500を少し回っていた。
双六岳からは斜面を降り、今日の宿になる双六小屋には1600過ぎに到着した。歩行時間10時間以上の山旅。最後はかなりバテたが、北アルプス最深部の主要山塊を制覇できたことは大きな成果であった。

山小屋で手続きを済ませて外に出る。テラスで生ビールを一杯。普段はあまり酒を飲まない私だが、今回飲んだ生ビールは心底旨かった。テラスで一緒になった富山県の会社員グループと少し話をする。何でも大型テントを担いで今朝新穂高温泉から上がってきたらしい。今晩は焼肉パーティとのこと。そういう山旅も楽しいだろうなあ、と思う。

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反省

下のグラフは標準コースタイムと実際の所要時間を比較したものである(単位は分)。グラフを見ればわかるとおり最初は標準コースタイムよりも短時間で移動しているが、最初の行程で「貯金」した分を徐々に食いつぶしている様子がわかる。特に三俣山荘で荷物を受け取ってから後のコースタイムが酷い有様で、三俣山荘から双六小屋まで標準コースタイム2:40の所を実際には3:43と1時間以上の遅延を招いている。このことはコース後半の明らかな「バテ」と負荷重量の影響がモロに出た感がある。今回も昨年の教訓を生かしてアミノ酸を持参していたが、アミノ酸の効果が十分出ているとは言い難い結果になってしまった。


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