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こちらで予告したとおり、YSGAさんの3連休例会に参加し、Conflict of Heroesをプレイしました。

注:Conflict of Heroesシリーズは、第2次世界大戦における地上戦闘を車両1両、火砲1門、歩兵1個単位で描くボードシミュレーションゲームです。出版は米国Academy Games社。

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Storms of Steel シナリオ13-14 Luchki

コンフリ三昧第5番目のシナリオは、SoSのシナリオ13,14の連結シナリオです。このシナリオが扱うのは、Luchki村を守るソ連軍を撃破して装甲部隊のための突破口啓開を目指すドイツ軍と、それを阻止するソ連軍の戦いです。独ソ両軍に歩兵部隊と戦車部隊が登場し、それぞれが敵の撃破と敵地の占領を目指します。

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セットアップ時の状況

第1Turn

戦線右翼を乗り越えて敵対戦車砲陣地に肉薄した我が歩兵分隊。それが赤軍SMG分隊の反撃を受けて壊滅してしまう。別の歩兵分隊は不用意に通りを渡っていたいるとき機銃掃射を浴びて壊滅。さらに1個分隊が集中射撃を受けて壊滅。第1Turnに歩兵兵力の半数を一挙に失ってしまい、泣きそうになる。
泣き面に蜂。T-34が2台側面から現われてこちらの火炎放射戦車が撃破されてしまった。

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早くも歩兵兵力の半数近くを失ったドイツ軍部隊。期待の3号戦車改造の火炎放射戦車もT-34の砲撃を受けて撃破されてしまった。歩兵相手には無敵の3号火炎放射戦車もT-34相手に勝てるわけがないよー。

第2Turn

先ほどのTurnに大損害を出したために兵力不足の上、敵戦車2両が現れたので攻撃は中止。守りを固めることにする。調子に乗った敵部隊が突進してくるが、迫撃砲や機関銃の猛射を浴びせてしばしばそれを撃破する。それでもソ連軍はなおも前進してくる。

また私の管轄ではないが、戦線右翼を担当する装甲部隊が大戦果をあげている模様。損害皆無で敵戦車4両、対戦車砲5門を撃破したとの報告が入る。

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損害にも関わらず前進してくるソ連軍歩兵(図中の赤丸)。我が軍にとって試練の時が始まる。

第3~4Turn

ソ連軍はなおも前進してくる。機関銃が銃身も焼けよと撃ちまくり、敵軍歩兵を次々となぎ倒す(ドイツ軍国営放送談)。しかしソ連軍は出血を厭わない、重機関銃座がソ連軍の近接突撃を受けて潰された。敵の迫撃砲チームを我が迫撃砲がなぎ倒す。我が軍に残るのは迫撃砲チームが2つと工兵分隊が1つのみ。
「勇者達はみんな死んでしまった」

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第4Turn終了時における状況。我が軍による防御射撃が功を奏し、ソ連軍にも多大は出血を強いていた。盤面からソ連軍ユニット数が大幅に減少していることからもそれが伺える。

第5Turn

最終ターンである。さすがのソ連軍も歩兵戦力がかなり消耗してきたようだ。撃破したユニット数は10ユニットに達し(独軍は歩兵分隊5、機関銃チーム1、戦車1を失う)、攻勢継続はかなり苦しいようである。
右翼の友軍機甲部隊は敵機甲兵力をほぼ完全に掃討し、任務を終えた。
最終的な勝利得点は以下の通り。

VP27vs24:ドイツ軍の勝ち。

感想

戦車戦と歩兵戦を同時に楽しめる欲張りなシナリオである。プレイ人数は2~4人となっているが、プレイヤー数=4人デフォルトと考えていた方が無難であろう。

全般感想

という訳でコンフリ三昧の2日間は終わりました。これほど集中して同シリーズをプレイしたのは今回が初めてです。今回のプレイでコンフリシリーズについて感じたことを以下に列挙します。

まずコンフリシリーズの良い点。
これはなんといってもルールが簡単なことに尽きるでしょう。初めての人でも短時間の説明とインストプレイをすればプレイできるようになります。歩兵や戦車に関する特殊ルールも少なめで、間接射撃や携行兵器のような特殊兵器もカードで処理されているので、面倒なルールを覚える必要がありません。
兵器のレーティングも興味深い点がありました。まず迫撃砲。本シリーズは迫撃砲の威力をまざまざと感じることができます。常に「側面からの射撃」扱いになるので、火砲のように前面と側面の防御力差が大きい兵器に対しては非常に有効です。また大型迫撃砲による間接射撃も面倒なルールなしで再現できる点が良いです。迫撃砲といえば、単に「威力の小さい火砲」扱いされている例が多いのですが、本作ではそれだけではなく、迫撃砲が「使える兵器」となっています。

次にコンフリシリーズで気になった点。
コンポーネントの一部に「もう一つ工夫してほしいなあ」と思うものがあります。いくつか列挙すると、マップ上に記載されたヘクスナンバーの振り方が、かなり特殊です。おかげでセットアップには随分苦労しました。またユニットの防御力表記も側面/前面の順番なので混乱し易いです。
またプレイ時間も気になる所です。個々のシナリオは3~4時間程度で終わるのですが、登場するユニット数(10~20個)やターン数(4~5ターン)を考慮すれば決して短い訳ではありません。特に4人プレイの場合、プレイヤーの待ち時間が結構長く感じます。プレイ手順がプレイヤー順に完全シーケンシャルなので、プレイヤー数が増えたから効率が良くなる訳ではありません。

本作をして「戦術級ゲームの最高傑作」と評する向きもあるようですが、私の中では「よく出来た佳作ゲーム」といった所です。

(おわり)