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以前にYSGAでEmpire of the Sun(GMT)の対人戦を戦った際、連合軍司令部の再配置について、考察の足りなかったことを露呈してしまいました。そこで今回は1944年以降における戦いを見越した連合軍司令部の再配置について考察してみようと思います。

YSGAにおける対戦記-->こちら

司令部再配置に関する考察

米軍が日本本土に近づくにつれて司令部との距離が問題になってくる。特に戦争末期、日本本土近海での作戦行動や蘭印方面への大規模な侵攻作戦を考慮した場合、司令部をどこに配置するかは重要といえる。
下図を見て頂きたい。これは真珠湾のC Pac HQ(中部太平洋方面司令部)とタウンスビルのSW Pac HQ(南西太平洋方面司令部)の指揮範囲を示したものである。実際には日本軍のAZOIによる補給線妨害があるので下図の通りには行かないが、まあ目安と思って頂きたい。

https://livedoor.blogimg.jp/mk2kpfb/imgs/3/b/3b5643bc.jpg

沖縄や中国本土海岸は両司令部の指揮範囲外である。また蘭印方面はボルネオ、ジャワの線までで、マレー、タイ、仏印、ビルマといった一帯はやはり指揮範囲外である。従ってゲーム終盤における連合軍部隊を効果的に運用するためには、司令部の再配置が不可欠となってくる。

余談だが、SW Pac HQをタウンスビル(3727)ではなく、ケアンズ(3626)に配置した場合、沖縄、大阪、名古屋まではSW Pac HQの指揮範囲に入る。ただし東京はやはり範囲外である。

ではどのように再配置を進めていくのか。
司令部を再配置する際、その司令部のみに補給線を依存していた部隊が補給切れとなる。この場合ステップロスを強いられるので、下手に配置変更をした場合、取り返しのつかないことになる。従って再配置は慎重に行わなければならない。

イメージ 3結論からいえば最初に配置変更するのはC Pac HQである。この司令部ならば仮に配置変更のために一時的に除去しても、その損失は最小限で済む。具体的には真珠湾、ミッドウェー、ダッチハーバー等に展開している陸上部隊と航空部隊がステップロスの対象となる。航空部隊のステップロスについては問題にはならない。なぜなら米軍には有り余る航空補充能力があるからだ。陸上部隊はやや厄介であるが、損害の小さかったターンを狙って再配置すれば補充は可能だ。再配置先はエニウェトク、サイパン、トラック、ペリリュー付近が適当であろう。この付近であればマップ全域に指揮範囲を展開できる。例えばサイパンに司令部を配置すれば、セイロン島まで指揮範囲に入る。無論日本軍の反撃は要注意だ。必ず守備隊をスタックさせることを忘れないようにしたい。

イメージ 4一度C Pac HQの引っ越しが完了すれば、あとは楽だ。SW Pac HQも適宜引っ越しさせれば良い(絶対必要な訳ではない)。引っ越し先としては北部ニューギニアか西カロリン方面が適当か?。日本本土と南方資源地帯一帯に指揮範囲が及ぶようにしておけば良い。


以上、連合軍司令部の再配置について考察してみた。
他の太平洋戦争を扱った作品とは異なりEmpire of the Sunの場合1944年以降の連合軍も決して楽ではない。1944年以降の連合軍の戦い方についても十分に研究する価値のある作品であると考える。



Pacific War Carrier Battle - Philippine Sea  77-ガダルカナル  69-南方作戦1941
空母瑞鶴戦史:機動部隊出撃 太平洋の試練(上)-真珠湾からミッドウェーまで Pacific Carrier War Rising Sun in the Pacific: 1931 - April 1942 - Volume 3