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起床0350。0500から朝食だが、早い者勝ちなので0430頃から並ぶ。0500より朝食。焼き魚、玉子焼き、漬物、味噌汁というシンプルなメニューだが、美味しい。

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食事を終えて外に出ると、目の前に槍ヶ岳が綺麗に見えている。今日は好天が期待できるかな。そんな期待を抱かせてくれる景観であった。

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準備を終えて出発したのは0530頃。今日のコースは今回の旅で一番のロングコースである。標準コースタイムは約9.5時間。途中の休憩時間等を加味すると10~11時間は覚悟しなければならない。しかも初めてのコース。ペース配分に注意し、もし時間的に厳しければ途中で引き上げる決心も必要になるだろう。頭の中で時間配分を計算しながら

三俣山荘を出てキャンプ場の前を抜けて斜めに登っていく。黒部五郎小舎へ向かう登山路で、地図を見れば迂回路のように記されているが、かなりの上り勾配である。1時間ほどかけて100~150m程標高を稼ぐと、三俣蓮華岳から下りてくる登山路と合流する。そこからは稜線を少し歩いた後、黒部五郎小舎に向けての長い下り坂になる。歩いている途中で晴れてきた。遙か前方に昨年登った笠ヶ岳(2897m)が見える。

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黒部五郎小舎へ下りていく登山路。前方に見えるのは笠ヶ岳

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笠ヶ岳のアップ

黒部五郎小舎に着いたのは0735頃だった。ここまでの所要時間は約2時間。概ねコースタイム通りである。しかし問題はこれからだ。黒部五郎岳を越えて、稜線歩きの後に太郎平小屋に辿り着かなければならない。小屋の人に所要時間を尋ねてみると、概ね6~7時間ぐらいだという。現在のペースでは大丈夫だが、さてさてこれからはどうなるか。

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黒部五郎小舎

15分ほどの大休止をした後、0750に出発。ダラダラとした登り道を登っていく。先ほどまで晴れていたが、今は空が雲に覆われてきた。1時間程歩くと黒部五郎岳のカールに出る。雄大な景観の景勝地だが、生憎の曇り空が恨めしい。

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カールを通り過ぎた所から急坂に差し掛かる。つづら折りの急な登り道で一気に200m程高度を稼ぐ。やっとの思いで急坂を登りきって稜線に出て、5分ほど歩くと登山路が二手に分かれる。一方は太郎平小屋に向う登山路、もう一方は黒部五郎岳の頂上に向かう登山路だ。本来のコースは前者だが、黒部五郎岳の頂上も取っておきたいので、荷物をデポして軽装で黒部五郎岳山頂を目指す。15分ほど歩いて黒部五郎岳山頂(2840m)にたどり着いたのは1000前。残念ながらガスのため山頂からの視界は遮られてた。

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黒部五郎岳山頂にて

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黒部五郎岳へ向かう分岐点

分岐点に戻り、ここで20分ほど大休止。少し早いが昼食を食べる。ここからは緩やかなアップダウンのある稜線歩きが続く。周囲には花畑があり、また遠方には雲の平が見えるはず・・・、だったが、ガスが深くなったために視界が効かなかった。残念である。登山路は特に危険箇所はなく、整備も行き届いた道であった。

正午を過ぎた頃から雨が降りはじめ、やがてかなり強い雨になってきた。慌ててザックから雨具を取り出す。気持良いはずの山歩きも雨が降ったらお手上げ。雨に打たれながらトボトボと目的地を目指す。
雨の中を2時間以上歩いた後、ようやく前方に太郎平小屋が近づいてきた。

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小屋に着いたのは1430頃。チェックインした後雨に濡れた雨具やザックを乾燥室に入れる。今日の混み具合は・・・、それほど酷い状態ではないようだ。1人でベット1つを確保できるらしい。有難い。
一息ついた後食堂で生ビールを飲む。
「ん、旨い!!」
山で飲む生ビールはなんでこんなに旨いのかな、と、思う。
1700から夕食。メニューは比較的地味だった。

反省

下のグラフは標準コースタイムと実際の所要時間を比較したものである(単位は分)。グラフを見ればわかるとおり黒部五郎岳への登りと、中俣乗越までの下りでコースタイムよりも良好なコースタイムを記録している。中俣乗越から先はコースタイムと同等あるいはややコースタイムを超過するコースタイムとなった。原因としては、後半が主に雨中歩行になったため、ペースが伸びなかったこと。あるいは途中で雨具を着こんだり、ザックカバーを取り付けたりする時間が必要だったためかもしれない。

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