起床0350。昨日の雨は上がっていた。今日はこの太郎平小屋に荷物をデポし、標高2926mの薬師岳山頂を取った後、折立の登山口まで下山する予定だ。外に出て薬師岳方面を見る。山頂部はガスがかかっているが、天候の方は大丈夫だろうか?。台風接近中という情報もあり、天気が気になる所である。
朝の薬師岳
0500より朝食。ここの朝食は時間制なので食堂前に並ぶ必要はない。食事を終えて準備をし、山小屋を出発したのは0530。歩いて20分ほどの場所にキャンプ場があり、そこで一旦50m程下らなければならない。勿体ない。キャンプ場を過ぎると急登に差しかかる。大きな岩がゴロゴロした歩きにくい登り道だ。登っていく途中で霧雨が降ってきた。
「台風も近付いているらしいし、今日はやめておこうかな」
などと弱気も出てきたが、とにかくもう少し歩いてみてから結論を出そう、と思い、急坂を登り続ける。
30分ほど登ると平坦地に出る。薬師平と呼ばれる高層湿原だ。5分ほどの小休止をとる。そこから再び上り坂になる。先ほどよりはやや緩やかだが、ザラザラした足場の悪い登りだ。我慢して登り続けると「薬師小屋まであと15分」という看板が見え、その後5分ほど歩くと薬師小屋の前に出た。
「台風も近付いているらしいし、今日はやめておこうかな」
などと弱気も出てきたが、とにかくもう少し歩いてみてから結論を出そう、と思い、急坂を登り続ける。
30分ほど登ると平坦地に出る。薬師平と呼ばれる高層湿原だ。5分ほどの小休止をとる。そこから再び上り坂になる。先ほどよりはやや緩やかだが、ザラザラした足場の悪い登りだ。我慢して登り続けると「薬師小屋まであと15分」という看板が見え、その後5分ほど歩くと薬師小屋の前に出た。
霧の中の薬師小屋。新しく建て直した新しい小屋になっていた。
薬師小屋でトイレ休憩をとり、0715に薬師岳山頂目指して出発する。ここから先は稜線歩きになるので風が強い。霧雨、ガス、そして強風。決してコンデションは良くないが、ここまで来たら最早引き返す手はない。日本海からの強風に吹かれながら薬師岳の山頂を目指す。歩くこと40分程で薬師岳山頂に到着。ガスが濃いので視界が開けないのが残念だ。
山頂で15分ほど待ってみたが、残念ながら霧は晴れなかった。諦めて下山を開始する。登って来た道を引き返して歩くこと約2時間。太郎平小屋に戻ってきたのは1000頃だった。
下山途中に前方に太郎平小屋を見る
太郎平小屋でやや長めの休憩を取る。荷物を整理し1050頃出発。あとは折立の登山口まで一気に下るだけだ。太郎平から折立へ向かう下山路。右手にはガスに包まれた薬師岳、左手には有峰湖が見える。森林限界は標高2000mぐらいまでで、その標高より上は歩くのが楽しくなるような登山路だった。
標高2000mから下は樹林帯に入っていく。途端に暑さが襲ってきた。それまでは暑いよりもむしろ寒いような天気だったが、ここにきて夏に戻ってきたような感じがした。上着を脱ぎ、Tシャツ1枚だけになって、涼しいスタイルで歩く。
折立の登山口に着いたのは1320頃。登山口の所にジュースの自販機があったので、ぐいっと缶ジュースを飲みほす。旨い。
折立からは登山中に知り合ったオジサンに車で有峰口まで送って頂いた。タクシーを使えば1万5千の所だったので、有難い話であった(もしこのオジサンがいなかったら、薬師岳登頂を今回は諦めたかもしれない)。富山地方鉄道の有峰口駅に着いたのは1500頃。オジサンに礼を言って車を降りる。初めて降り立った有峰口の駅は、予想したよりも遙かに小さいローカルな駅だった。
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