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大砲と海戦

大内建二 光人社NF文庫

大砲の誕生と発展、それに対する装甲板の発展について、紀元前から現代までを追いかけた著作。本書の扱っている内容は、カルバリン砲やカノン砲が活躍したレパント海戦、カロネード砲が大きな役割を果たしたアルマダの海戦、19世紀半ばに登場したダールグレン砲、そして後装砲の登場から三笠、ドレットノート、大和、そして現代OTOメララ砲等である。20世紀以降、特に日米海戦や日本戦艦についての記述については、いくつか誤記や勘違いと思われる箇所が散見される。ただ19世紀以前について大砲や装甲について触れた著作は珍しく、そういった意味では価値のある1冊であろう。

お奨め度★★★