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「5th Fleet」は、米Victory Games社が1989年に発売を開始した現在海戦ゲームです。今回、YSGAにて「5th Fleet」のシナリオ11を計4名(米2名、ソ連2名)プレイすることになりました。筆者の担当は米軍の北西海域で、ペルシャ湾とアラビア半島沿岸が主要な戦場です。作戦を遂行するにあたり、筆者は空母、戦艦、イージス艦からなる強力な米機動部隊と巡航ミサイル搭載の原潜2隻、さらには空母「ヴィラート」を主力とするインド機動部隊も指揮することになりました。


インド海軍空母「ヴィラート」(Viraat R-22)。今回のリプレイでは華々しい活躍こそなかったが、米空母を補完し、オマーン湾の制空権を最後まで守り切った。
第1Turn(1日目午前)

戦略航空作戦。ソ連軍長距離偵察機が飛び回り、インド洋のど真ん中を航行するタンカーや輸送船団に次々と「発見」マーカーを乗せていく。我々は戦略航空作戦には最小限の兵力のみ投入し、西インド洋を航行中のエコー2級原潜「ハンカ」(khanka)を発見した。
アクションフェイズ。最初に動いたのはソ連側であった。空母「トビリシ」を発進したSu27BとMig29Bの混成編隊がソコトラ島を発進したTu16Eの援護の元、サラーラ基地に展開するオマーン空軍を襲う。オマーン空軍のトーネード戦闘機がそれを迎え撃つが、電子戦機の援護が効いた。トーネードの編隊はステップロスして後退。爆装したMig29Bがサラーラ航空基地に1ダメージを与えた。CAP網に穴があいた隙をついてTu16Cバジャーの編隊がオマーン海軍のミサイル艇を襲う。多数の対艦ミサイル攻撃を受けたミサイル艇は、抵抗つたなく全滅した。




F-18Cホーネット。今では「レガシーホーネット」という呼び名の方が定着しているかもしれない。米海軍、海兵隊が運用する戦闘攻撃機で、対地対艦対空戦闘を万遍無くこなす優等生である。欠点と言えば航続距離がやや短いことだが、作戦級であるFleetシリーズで航続距離の短さは運用に著しい制約を与えることになるかもしれない。


トマホークを発射する米戦艦。




米空母部隊による猛攻。巡航ミサイルで盤外のアシハバード基地を叩き、艦載機でKerman基地を叩いた。


ディエゴガルシア方面では、アクラ型、シエラ型、オスカー型の新鋭原潜4隻が次々と巡航ミサイルを発射した。目標はディエゴガルシア環礁。何発かのミサイルがディエゴガルシア基地に着弾し、基地に1打撃を与えた。B52が発進できなくなったのは痛い。
ソ連の高性能潜水艦群がこちら(ペルシャ湾方面)ではなく、あちら(東インド洋方面)に向かったことは有難い。まあ東インド洋方面の連合軍指揮官にとっては迷惑千万な話には違いないが・・・。
連合軍も報復(という訳ではないが)の巡航ミサイルをアシハバードに向けて発射する。ロス級潜水艦「バトンルージュ」「キーウェスト」の2隻から発射されたトマホークはアジハバードに着弾。さらに1打撃を適用した。アジハバードの損害は3打撃に達し、あと1打撃で壊滅することとなった。
とまあ、こんな感じで多忙な第1Turnは過ぎていった。巡航ミサイル攻撃でダイス目が比較的冴え、アジハバードを壊滅寸前にまで持って行けたのはラッキーだった。

第1Turn終了時のペルシャ湾周辺。







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