先日紹介したBuffalo Wingsですが、ゲームの感じをつかむため、VASSALを使って早速ソロを試してみました。挑戦したのはシナリオ15.2"Pendulum Attack"(振り子攻撃)です。ソロプレイ専用シナリオで、ランダムに逃げ回るi-153「チャイカ」をプレイヤーが操るブリュスター239(注)で追いかけるというシナリオです。
(注1)いわゆる「バッファロー」のことであるが、フィンランド空軍では殆ど「バッファロー」という呼称は使わず、単に「ブリュスター」又は「ブリュスター239」と呼んでいた。
セットアップ
青地のユニットがBrewster、グレー地がi-153を表します。ユニットには、"F4U"、"O-1"と記載されていますが、"Buffalo Wings"のVASSAL版がないため、やむを得ず"Air Power"のVASSAL版で代用しました。
第1Turn
ランダム移動ダイスは"7"でiー153は直進する。それを1500ft上空から狙うBrewsterが降下してくる。距離5ヘクスから射撃開始。比率1-1、修正なし。ダイスは"50"。i-153にダメージ1を与えたが、致命的命中は得られなかった。
第2Turn
ランダム移動ダイスが゙"1"。i-153は現時点で実施可能な最も鋭い右旋回を行う。60度ET旋回を4連続で実施。さすがは複葉機。単葉機では真似できない芸当だ。ただし急旋回に伴う減速によって速度が360km/hから240km/hまで落ちてしまう。高Gによる損傷チェックは無事切り抜けた。Brewsterは同じように右旋回で追従するのは無理と判断。エンジンをアイドリングにして速度を殺しつつ(560km/h-->520km/h)、緩降下でi-153の直上に出る。距離60mのヘッドオン射撃。比率2-1、修正なし。ダイス"98"で大外れ。乾坤一擲のヘッドオン射撃も不発に終わった。

第3Turn
ランダム移動ダイスが"7"。i-153は失った速度を取り戻すべく直進する。Brewsterは追尾を諦めて上昇旋回に入る。高度を7600ftまで回復したが、速度は400km/hまで低下した。


第5Turn
ランダム移動ダイスが"5"。i-153は右へ240度の急旋回を実施した。再び機首をBrewsterに向ける。厄介な相手である。BrewsterはこのTurnにおける射撃は見送り、次ターンにi-153が右急旋回を実施した所を狙うべく、速度360km/h、高度7600ftまで上昇。

第6Turn
ランダム移動ダイスが"5"。i-153は右旋回を継続する。狙い通りだ。Brewsterは緩やかに降下しつつ、i-153の背後900ftにピタリと占位した。距離3ヘクス。比率2-1、修正-30。4丁のM2ブローニング50口径機銃が唸る。ダイス"25"で修正後"-5"。7ダメージ。致命的命中のダイスを振るまでもなく、i-153はバラバラになって四散した。

感想
ノートパソコンとVASSALを使いました。プレイ時間は3時間弱。たった6Turnの短いシナリオですが、ルール、データカード、各種チャート類を必要に応じて参照しなければならないため、結構手間がかかりました。今回はLogSheetにExcel版のものを使用しました。Excel様様で計算はかなり楽になりました。ただ本番でExcel版を使う訳にもいかず、どうしようかな、と迷っています。

Excel版プロットシート


「空の真珠」と言われたBrewster 239ですが、やっぱり「ビヤ樽」にしか見えないなあ・・・

こちらはポリカルポフ i-153 "チャイカ"。複葉機ながら、引き込み脚と1000馬力級エンジンを備え、最高速度約440km/hを備える高性能複葉戦闘機だが、全金属製単葉機にはかなわなかった。




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