
「7th Fleet」は、米Victory Games社が1987年に発売を開始した現在海戦(あくまでも発売当時の"現在"ですが)を扱ったシミュレーションゲームです。本作は「Fleetシリーズ」と名付けられた一連のシリーズ物の第3作目にあたります。
今回、7th Fleetのシナリオ6「北海道侵攻」を対人戦でプレイしました。下名は西側連合軍を担当しました。
シナリオ背景
歯舞島を巡る日ソ対立の最中、ソ連の情報収集船が根室海峡にて陸上自衛隊沿岸防衛大隊の放った対艦ミサイルを食らって沈没してしまった。怒ったソ連は空挺部隊を稚内近郊に降下させ、根室付近に上陸部隊を送り込んだ。日米は合同で北海道からソ連兵を追い落とすことを決意し、上陸部隊をハワイ、グアムから送り込んだ。かくして北海道を巡ってソ連と日米軍が激突する。
・原子力空母「カールビンソン」を中核とする空母機動部隊
・護衛艦5隻からなる海上自衛隊水上部隊
・2つの輸送船団
・千歳、三沢、八戸に展開する基地航空部隊
・日米の潜水艦計4隻
・護衛艦5隻からなる海上自衛隊水上部隊
・2つの輸送船団
・千歳、三沢、八戸に展開する基地航空部隊
・日米の潜水艦計4隻
我々の任務は以下の2つである。
・2つの輸送船団を可及的速やかに北海道へ送り込む
・カムチャッカへ向かうソ連輸送船団を叩く
・2つの輸送船団を可及的速やかに北海道へ送り込む
・カムチャッカへ向かうソ連輸送船団を叩く
そのために我々は以下の方針で挑んだ。
・空母機動部隊を攻撃的に運用し、ソ連艦隊及びソ連輸送船団攻撃を最優先課題とする。
・味方輸送船団の保護は第2優先課題とするが、SCは見捨ててもMPの保護は可能な限り実現する。
・空母機動部隊を攻撃的に運用し、ソ連艦隊及びソ連輸送船団攻撃を最優先課題とする。
・味方輸送船団の保護は第2優先課題とするが、SCは見捨ててもMPの保護は可能な限り実現する。
さてさて

第1Turn(第1日目AM)
まず戦略航空作戦。Fleetシリーズの特徴的ルールの1つが戦略航空作戦である。これは偵察や機雷敷設といった特別な任務を再現するためのルールで、3ターンの1度、AMターンに実行される。ちなみにFleetシリーズは1ターンが実際の8時間に相当する。従って戦略航空作戦は1日1回実施される。今回我々は、北海道ゾーン、北太平洋ゾーン、オホーツクゾーンに偵察隊を送り込んだ。そのうち北海道、オホーツクゾーンで戦略索敵を成功させ、3つのソ連水上部隊を全て発見した。
西側連合軍は直ちに攻撃隊を発進させた。第1波は米原子力空母「カールビンソン」の攻撃隊。ハープーンミサイルを搭載したA6イントルーダーの編隊が、F14トムキャットの護衛の元、国後島近海を遊弋するソ連艦隊を攻撃する。軽空母「ミンスク」を基幹とする空母1、巡洋艦2、駆逐艦1、フリゲート艦1からなる機動部隊だ。ミンスクを発進したYak36フォージャーが国後島を発進したMiG23フロッガーと共同で米攻撃隊を迎え撃つ。EA6Bプラウラーを随伴した米攻撃隊の方が有利な状況であったが、ソ連側に凄腕パイロットがいたのだろう。ミグの奇襲を受けたトムキャットが数機撃墜され、米攻撃隊は撃退された。

しかし米軍の攻撃はそれで終わらなかった。米原子力空母「カールビンソン」を飛び立ったS3バイキング哨戒機が三沢基地上空で米空軍のF16ファルコン、F4Gワイルドウィーゼルと合流。攻撃に向う。バイキング各機は翼下に各1発のハープーン空対艦ミサイルを搭載している。先ほどと同じくYak36フォージャー、MiG23フロッガーの編隊がそれを迎え撃ったが、今度は先ほどのようには行かなかった。F16ファルコンが放った「スラーマー」ことAMRAAM空対空ミサイルがフォージャーとフロッガーを引き裂く。CAP網の間隙を縫ってバイキングが次々とハープーンを放つ。「ミンスク」機動部隊が打ち上げる激しい対空砲火をかい潜った数発のハープーンミサイルがキンダ型ミサイル巡洋艦「フォーキン」に命中。同艦を轟沈せしめた。

第3波は「カールビンソン」を飛び立ったF/A-18ホーネットの攻撃編隊である。ホーネットはハープーンではなく誘導爆弾を装備していた。対空砲火をかいくぐり、近距離から投下されたテレビ誘導爆弾の1発がソ連ウダロイ級新鋭駆逐艦「マーシャル・シャポシニコフ」に命中。同艦を撃沈した。

航空機の先制攻撃によって大損害を被った「ミンスク」機動部隊は、果敢に米空母へ向けて突進する。しかし航空攻撃に引き続き、日米の水上部隊から放たれた艦対艦ミサイルの大群が再びソ連艦隊を襲った。2発のTASM(対艦用トマホークミサイル)を食らったクレスタ1型ミサイル巡洋艦「ウラジオストック」が中破。クリバック3型フリゲート1隻もハープーンミサイルの命中により損傷した。「ミンスク」機動部隊で無傷なのは「ミンスク」ただ1艦のみとなった。
ソ連軍の反撃は航空機によって行われた。太平洋を航行する米上陸船団をTu-26バックファイヤーとTu-16Gバジャーの編隊が襲った。海上事前配備船の1隊がミサイル攻撃で壊滅。OHペリー級フリゲート艦「テイラー」も大型ミサイルの直撃を受けて沈没した。

第2Turn(第1日目PM)
ソ連潜水艦が米空母「カールビンソン」機動部隊と米輸送船団をそれぞれ攻撃する。「カールビンソン」機動部隊は強力な対潜力を誇っていたが、ソ連原潜の1隻がそれをかい潜って進入。イージス巡洋艦「アンティータム」に魚雷を命中させて同艦を中破せしめた。輸送船団の方もOHペリー級フリゲート艦「ハリーバートン」が大破した。西側の戦果は、米ロサンゼルス級攻撃型原潜「スプリングフィールド」が先ほどの航空攻撃で大破していたクリバック3型フリゲート艦1隻を始末したのみ。期待の巡航ミサイル攻撃も悉く失敗に終わった。期待の航空兵力については、「カールビンソン」が味方船団を守るために南下し、「ミンスク」との距離が広がったため、攻撃機を発進させることができなかった。

第3Turn(第1日目夜間)
軽空母「ノボロシスク」、原子力重巡洋艦「リガ」を含む空母1、巡洋艦2、駆逐艦2からなる強力な「ノボロシスク」機動部隊が米艦隊に接近。大量の対艦ミサイルを発射した。ソ連海軍期待の一撃であったが、米艦隊の激しい対空砲火がそれを完全に阻止した。発射された対艦ミサイルの半数以上が撃墜され、残ったミサイルも悉く強力な電子妨害によって無力化された。米軍の反撃は艦載機により行われた。「カールビンソン」を飛び立ったA6イントルーダー、F/A-18ホーネット、F14トムキャット、EA6Bプラウラーの編隊が「ノボロシスク」機動部隊を襲う。小粒ながら強力な対艦ミサイルを装備しているソブレメンヌイ級駆逐艦が攻撃目標となった。艦隊に所属する2隻のソブレメンヌイ級駆逐艦のうち「ベズプレーチュヌイ」が沈没、もう1隻も大破した。
オホーツク海では、カムチャッカに向うソ連輸送船団を米潜水艦「バットフィッシュ」が襲った。残っていると厄介になりそうなウダロイ級対潜駆逐艦「トリブツ提督」を攻撃。同艦を大破させた。
ソ連軍はまたもや航空兵力頼みである。バジャーとバックファイアーのミサイル攻撃で米輸送船2ユニットが撃沈された。

第4Turn(第2日目AM)
2日目に入り再び戦略航空フェーズである。北太平洋エリア上空で両軍の戦闘機同士がぶつかり合う。電子戦機を従えたMiG31と自衛隊のF15イーグルが激突。ほぼ互角の対決はイーグルの勝利に終わった。敵有力艦隊を全て発見した。
米空母機による「ノボロシスク」機動部隊に対する攻撃はなおも続いていた。三沢から発進するF16ファルコンも攻撃に加わる。
このターン、一連の攻撃を受けてソ連カラ型ミサイル巡洋艦「タシュケント」が沈んだ。
このターン、一連の攻撃を受けてソ連カラ型ミサイル巡洋艦「タシュケント」が沈んだ。
オホーツク海では日本潜水艦「せとしお」と米原潜「バットフィッシュ」がカムチャッカへ向かうソ連船団を攻撃する。さらには八戸から発進した海自のP-3Cオライオンがハープーンミサイルで追い打ちをかける。一連の攻撃で駆逐艦「トリブツ提督」が沈み、他に駆逐艦1隻が沈んだ。

第5~6Turn(第2日目PM,夜間)
その後の展開を手短に説明する。結局米軍の攻撃で「ミンスク」「ノボロシスク」「リガ」の大型艦3隻は沈んだ。他に巡洋艦3隻、駆逐艦5隻、フリゲート艦1隻、原潜1隻が沈んだ。Yak36やMiG29等計4個飛行隊が失われた。それだけの犠牲を引き換えにカムチャッカに向うソ連船団はその3/4が目的地に無事到着した。西側連合軍は、駆逐艦1隻、フリゲート艦2隻、輸送船団4ユニットが沈没、F16飛行隊1個が失われた。輸送船団については、海上事前配備船1ユニットが目的地に到着したのみであった。船団の被害は甚大であったが、敵艦隊に甚大な打撃を与えたことが評価され、勝利条件的には西側連合軍の「実質的勝利」となった。
おわり

米原子力空母「カールビンソン」。今回のシナリオでは西側連合軍の中核として活躍した。
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