日本海海戦のゲームを作っています。名づけて「戦術級日本海海戦」。1Turn約10分、1Hex=1000m、1ユニット=1隻(巡洋艦以上のみ)で「敵前大回頭」から約3時間の戦いを再現します。
基本的なシステムは「ソロモン夜襲戦」を流用していますが、魚雷ルールは廃止(主力艦同士の昼間砲戦なので)、砲撃システムも簡略化しています。後者については、「ソロモン夜襲戦」では比較的小規模な戦いであったため砲撃システムに凝りましたが、今回は双方合わせて50隻以上が激突する大海戦なので、シンプルにしました。基本的には火力と距離による命中判定、損害判定だけで、損害判定時に射撃を受けた側の装甲修正値が適用されます。他に特殊損傷や追加打撃もあります。
今回の目玉は指揮統制ルールです。「ソロモン夜襲戦」では汎用ゲームであったために編成ルールは簡略化しましたが、今回は史実の編成に基づいた指揮統制ルールが適用されます。また旗艦ルールも導入され、旗艦を先頭とする単縦陣の再現が可能になりました。当然ながら旗艦が損傷した場合や旗艦が失われた場合のペナルティはかなり大きいので、両プレイヤーとも集中射撃のペナルティを顧みずに旗艦を集中攻撃するか、あるいは命中率重視の分火でいくか、悩ましい所があります。余談ですが、先日実施したテストプレイ(ソロ)の際には、ロシア第2戦艦戦隊旗艦「オスラビア」のメインマストが倒れ、一時的に旗艦としての機能を失う場面も出てきました。
VASSAL版が完成したのでテストプレイをしてみました。新しい砲撃システムは概ね良好。火力値と装甲値と耐久力だけのシンプルなものなのですが、それなりに雰囲気は出ていました。問題はゲームバランスで、予想通りロシア側が苦しい。このままではゲームとして「面白くない」ものになりそうなので、ロシア側に下駄を履かせるか、ルールを一部手直しするか、悩ましい所です。
テストプレイの一風景。両翼から圧迫してくる日本艦隊に追い詰められていくバルチック艦隊の図
6月中の完成を目指します。
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