人を育てる100の鉄則
畠山芳雄 PHP
一応私も管理職である。何人かの部下もいる。そういった部下を如何に戦力化するかについて、日々悩みが絶えない。そんな中、手に取ってみたのが本書である。まず本書は非常に面白かった。人を育てるということについて、単なるハウツーに留まらず、なぜ育成が必要なのか。育成を行う際の心構えはどうあるべきか。育成の共通事項は何か。新人に対する育成、中堅層に対する育成、管理者に対する育成は何が違うのか。といった点について丁寧に教えてくれる。
興味深かった点をいくつか紹介したい。
まず一番最初に「育てるとは何か」について定義している点が興味深かった。育てるとは「まずい癖を直す、新しい能力をつける、態度を変えさせる」の3つだという。今まで「育てる」という行為について整理して考えたことがなかったので、このように整理することができれば、今後の「育て方」も変わってくるかな、と思った。
もう1点。管理者の育て方が興味深かった。管理者がその上司からどのように評価されているのか、どのような仕事の仕方を求められているのか、といった点について大いに参考になった。
お奨め度★★★★★