
GMT社のFor the Peopleは、南北戦争全域を扱ったキャンペーン級のゲームです。マップには南北戦争の主戦場となった南部連合諸州とその周辺地域がポイント・トウ・ポイント描かれ、1ユニットは軍、軍団、師団、騎兵旅団を示します。
南北戦争を特徴づけるのは南北両軍の指揮官たちですが、For the Peopleでは、リー、グラント、ジャクソン、シャーマン、ロングストリート、マクレランといった南北両軍の主要な指揮官が1人1ユニットで登場します。さすがにポーター、ファラガットといった海軍指揮官はユニット化されていませんが、彼らの活躍はイベントカードで再現されています。
For the Peopleの基本システムはいわゆるカード・ドリブン方式です。両軍は毎ターン一定枚数のカードを受け取り、それらをOC(作戦カード)又はEC(イベントカード)としてプレイすることのよってゲームを進めていきます。
今回、For the Peopleのキャンペーンシナリオをソロプレイしてみました。プレイにはVASSALを使用し、選択ルールはすべて有りでプレイしています。
For the Peopleについて詳しくは--> こちら
1Turn(1861年春)

南軍は中立州に対して政治支配を広げていく。ケンタッキー州に7枚のPCマーカーを配置し、同州を支配した。慌てて北軍もMissouri州に3枚のPCマーカーを配置して対応する。

2Turn(1861年夏)

北軍はシンシナティ(Cincinnati OH)にテネシー軍を編成した。指揮官はBuell将軍(1-1 3)。テネシー軍はシンシナティよりケンタッキー州へ南下を開始した。

3Turn(1861年秋)

北軍Buell将軍(1-1 3)率いるテネシー軍はケンタッキー州を南下、Browling Green KYにまで到達していた。テネシー州の州都、ナッシュビル(Nashville TN)は目前である。南軍もJ.Johnston将軍(1-1 2)指揮の元、テネシー軍を編成し急遽対抗するが、兵力不足は如何ともし難い。

4Turn(1862年春)


北軍はバーンサイド(Burnside)将軍(0-1 2)が指揮官としてミズーリ方面軍を編成。Cairo南部の要域に進撃した。一連の攻撃でPaducah KY、Columbus KYを占領。その動きに呼応してテネシー軍も南下。ナッシュビル(Nashville TN)に進撃した。ナッシュビル守備隊は撃破され、ナッシュビルは北軍が占領。その夜、ナッシュビルの夜空は略奪の炎で赤く染まったという。
最後にPope将軍(1-0 2)の率いる1個軍団がフロリダ半島Jacksonville FLに上陸。橋頭保を築く。

5Turn(1862年夏)


西部戦線も動いた。Burnside将軍(0-1 2)率いる北軍ミズーリ軍団がCairoを出撃して南下を開始した。目指すはPaducah KY付近で行動中の南軍J.Johnston将軍(1-2 2)率いるテネシー軍。兵力で勝る北軍であったが、指揮能力は低い。北軍側が勝つのは困難かとも思われたが、北軍は奮戦してテネシー軍を撃破。Paducah KYは北軍の占領する所となった。

6Turn(1862年秋)

フロリダ半島では、北軍Pope将軍の軍団が無人の野を行くが如く勢力圏を拡大し、ついにFlorida州全域を支配下に置いた。
海上でも北軍海軍による南部圧迫は強化されていた。現時点での封鎖レベルは2。Turn終了時の南部SWは49まで落ち込んだ。

ここまで
開戦から2年が経過しました。両軍ともまだ大きな動きはありませんが、西部戦線やフロリダ戦線では北軍が支配地域を広げています。次Turnには北軍の名将グラントが登場。いよいよ南軍は窮地に立たされることになるのでしょうか?・・・






