新作ゲーム紹介「Night Fighter(GMT)」
GMT社の新作ゲーム「Night Fighter」は、WW2期における夜間空中戦闘を戦術レベルで描いたシミュレーションゲームです。当初、個人的にはあまり注目していなかった本作ですが、
こちらの記事を見て俄然興味が湧いて来たので購入しちゃいました。
F6Fの夜戦型とか、P-70夜間戦闘機とか、名前を聞いただけでワクワクです
コンポーネントを見ると、A2サイズとメインマップと、その半分の大きさであるA3サイズのサブマップが各1枚用意されています。サブマップは爆撃機側プレイヤーが自らの爆撃機移動を隠匿するためのマップのようです。ちなみに本作はシングルブラインドシステムで、爆撃機プレイヤーは戦闘機プレイヤーの動きを丸見えできますが、戦闘機プレイヤーは相手側の動きがわからないようになっています(ルールブックによれば、爆撃機側プレイヤーは「審判」(umpire)という位置づけになっています)。1ヘクスは1マイル。1Turnは実際の1分間に相当します。デザイナーはLee Brimmicombe-Wood氏で、GMT社の「Down Town」等のデザイナーです。
ルールは英文(当然)です。ルールブックのページ数は26ページ(シナリオ含まず)で、ボリューム的にはかなり多いのですが、プログラム学習方式なのでステップバイステップでルールを理解できると思われます。基本的な手順は移動、索敵、戦闘の繰り返し。これだけならば単純なのですが、夜間戦闘なので目視索敵、探照灯、レーダー、電子戦に関するルール等が登場します。航空機のデータを見てみると、移動力、火力、レーダー、損害、装備等がレーティングされています。その一方で旋回性能や上昇性能といったドッグファイトゲームにありがちなデータは皆無でした。移動ルールをざっと読んでみたのですが、驚くほど簡単で、移動力分まで移動可能、旋回は1ヘクスに60度まで、最低移動力は2、そんなもんでした。
シナリオは独軍による英本土爆撃、英軍によるドイツ本土爆撃といったオーソドックスなものから、二式大艇による真珠湾第二次攻撃、日本軍によるガダルカナル爆撃、B-29による日本本土空襲、そしてマリアナ近海における米機動部隊に対する夜間空襲等が含まれています。
余談ですが、我が1式陸攻「Betty」は、ドイツのHe111Hよりも高速、高火力で耐久力は同等、Ju88Aとは速度は同等ながら火力は凌駕しています。案外高評価なのですね。



