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GMT社のFor the Peopleは、南北戦争全域を扱ったキャンペーン級のゲームです。マップには南北戦争の主戦場となった南部連合諸州とその周辺地域がポイント・トウ・ポイント描かれ、1ユニットは軍、軍団、師団、騎兵旅団を示します。

今回、For the Peopleのキャンペーンシナリオを対人戦でプレイしました。選択ルールはすべて有り。下名は北軍を担当しました。「目指せ、人民の人民による人民のための政治」

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1~6Turnの動き-->こちら


7Turn(1863年春)

イメージ 8戦争開始から3年目に突入した。北軍に名将グラント(Grant)が登場する。グラント将軍はミズーリ軍司令官に就任。直ちに戦地に赴いた。しかし対する南軍のテネシー軍も名将ジャクソン指揮する精鋭である。グラントとジャクソンはミシシッピ河畔でしばし睨み合った。
フロリダ方面では北軍のバーンサイド、ポープ両将軍が思うがままに勢力圏を拡大している。このTurn、遂にフロリダ州が南部連合からの離脱を宣言した。南軍としてはなんとしても北軍の跳梁を止めておきたい所だが、兵力不足のため如何ともし難い。

Turn終了時のSW:北83/南74

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8Turn(1863年夏)

イメージ 13フロリダ方面で北軍はカンバーランド軍(Army of the Cumberland)(フロリダなのにカンバーランド軍というのも変であるが・・・)を編成。指揮官はポープ将軍。さらに勢力圏を拡大しようとする。しかし南軍も黙ってはいなかった。新たな徴募兵力を元にテネシー軍を編成。いち早くフロリダ方面へ向かわせたのである。北軍のカンバーランド軍と南軍のテネシー軍はフロリダ州のLive Oakで激突する。騎兵兵力で優越する南軍が北軍を圧倒。北軍はLive Oakを放棄し、西に向けて撤退する。南軍の追撃を恐れた北軍であったが、南軍は追撃を行わず、Live Oakに要塞を築いてフロリダ方面の北軍を分断する。

Turn終了時のSW:北83/南72

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9Turn(1863年秋)

イメージ 9西部戦線では、アーカンソー州リトルロック(Little Rock,AR)の南軍要塞が戦局の焦点になっていた。この要塞が北軍の西部への進撃を阻む重要な存在であったのだ。これに対して北軍は尋常の攻撃ではリトルロック攻略は無理と判断。グランド将軍は特殊ルールによる軍規模の海上輸送を決行。リトルロック要塞を海上から大兵力で攻めかけた。さすがの大要塞も軍規模の兵力に攻撃を仕掛けられればひとたまりもなかった。リトルロック要塞は陥落。北軍は西部への道を切り拓いた。

リプレイを書いていて気付いたのだが、この時のグラント将軍のリトルロック攻略戦と、後に述べるグラント将軍のヴィックスバーグ攻略戦はいずれもルール違反であった可能性が高い。というのも、グラント将軍(またはシャーマン将軍)による軍規模の海上輸送を実施する際には、Major/Minor Campaginカードを使用しなければならないのだが(ルール6.15)、この時は両方とも通常の3OCカードで海上輸送を実施していたからだ。この時手元にMajor/Minor Campaginカードがあったかどうかは覚えていないが、多分ヴィックスバーグ攻略戦の時は手元にカードがなかったように思う

Turn終了時のSW:北76/南62

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10Turn(1864年春)

イメージ 11北軍2人目の名将シャーマン(Sherman)登場。ポトマック軍で軍団長として任務に赴いた。そのシャーマンが1個軍団を率いてヴァージニアからテネシーに向けて進軍開始。クリーブランド(Cleveland,TN)付近まで攻め寄せた。
先ほどのTurn、リトルロックを制覇したグラント軍はテキサス州へ進撃。テキサス州南部のSabine Cityを占領し、海からの補給路を確保した。これでテキサス州は南部連合を離脱した。

Turn終了時のSW:北80/南49

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11Turn(1864年夏)

イメージ 10北軍シャーマン将軍がテネシー軍(Army of the Tennessee)を編成し、テネシー州一帯で地歩を広げていく。南軍もゲリラ的な抵抗を続けるが、兵力に勝るシャーマン軍が次第に南軍を圧倒していった。
グラント将軍はテキサスから再び戻ってきた。ミシシッピ川を扼する要域ヴィックスバーグ(Vickburg,MS)を抑える南軍部隊を得意の河川機動戦により撃破。ヴィックスバーグを制圧し東への道を切り拓いた。
このTurnテネシー州、アーカンソー州も南部連合を離脱。南部連合に残るはジョージア、バージニア等8州のみとなっていた。

Turn終了時のSW:北85/南29

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12Turn(1864年秋)

イメージ 12グラント、シャーマン両将軍の活躍により西部戦線の主導権を握った北軍に対し、南軍はフロリダ半島の阻止線を事実上放棄し、ジョージア州アトランタ(Atlanta,GA)を中心に防衛線を引く。その弱体化をついて北軍のカンバーランド軍が東進。Lantinを守る南軍部隊を撃破して南軍の要塞を破壊した。
グラント将軍はヴィックスバーグより進発。アラバマからジョージア一帯を制覇していく。シャーマン将軍はテネシー方面でゲリラ掃討戦を実施する一方、南軍ジャクソン将軍の部隊をミシシッピ川中流域に追い詰めて行く。南軍ジャクソン軍はイリノイ州に進出。北部州への突破に活路を見出すが、シャーマン軍の追撃を受けて目的を達せずに終わる。
状況を見ていた合衆国大統領リンカーンは奴隷解放宣言を発表。この戦争を人類のための戦争と位置付けて不退転の決意を示した。

Turn終了時のSW:北74/南2

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