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The Caucasus Campaginをプレイしました。
このゲームは2009年に米国GMT社から出版されたシミュレーションゲームで、1942年夏から秋にかけてソ連とドイツ、ルーマニア、イタリア等の枢軸軍との間で繰り広げられたコーカサス戦域を再現するシミュレーションゲームです。1ユニットは師団が中心で、1Hex=18マイル、Turn=1週間のスケールです。

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第14Turn(最終Turn)までプレイしました。
枢軸軍は例によって2方面より進撃。歩兵、山岳兵、ルーマニア軍を主力とする部隊が黒海沿岸を進み、装甲部隊を中心とする部隊がロストフからグロズヌィに向けて進撃しました。後者はテレク川前面のソ連軍増援部隊のために進撃をストップさせられましたが、黒海沿岸の進撃が順調。ノヴォロシスク、ツァプセ、スクフミといった要域を次々と奪取。黒海沿岸でVPを稼いだ枢軸軍が勝利しました。ソ連軍は終盤グロズヌィ方面に大兵力を集中して反攻に転じましたが、機動力に欠ける力押しの反攻では十分な戦果をあげる前に時間切れとなりました。

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ほぼ1年ぶりのプレイでしたが、面白かったです。
ルール的にはUkraine'43(GMT)の発展・簡略版。ZOCボンドのルールがかなり弱くなっているので、少々守り辛くなっています。マグニチュードの概念もなくなりました。
本作から新たに加わったのが「断固たる守り」(Determined Defense)の概念です。これは戦闘結果で防御側が後退を要求された際、ダイスチェックに成功すると後退をキャンセルできます。ただしその際に防御側には必ずステップロスを要求するので、いつでも何でも適用できる訳ではありません。下手をすると全く効果を発揮しないままに損害ばかり増えていくこともあります。
余談ですが、この後に出た作品のNormandy'44(2010)では、「断固たる防御」の効果がさらに過激になり、出目如何によっては攻撃側だけが追加損害を強いられる場合も多々あります。


プレイ時間はショートシナリオで4時間前後、キャンペーンシナリオで8時間ぐらいだと思います。Turn数は最大14Turnとやや多いのですが、ユニット数が少なめで、1Turnの所要時間が30~60分程度と手軽です。一連のシモニッチ作品の入門用としても手頃であり、単一の作品としてもお勧めしたい作品です。




NO RETREAT! 独ソ電撃戦 (ジャパン・ウォーゲーム・クラシックス第6号)
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