南北戦争記
ブルース・キャットン 益田育彦 バベルプレス
南北戦争といえば、我が国ではリンカーン大統領と奴隷解放宣言ぐらいがメジャーな話題と言えるだろう。それ以外に甲鉄艦、潜水艇、ライフル銃、ガトリング砲等、軍事技術的な話が登場するぐらいである。しかし南北戦争自体がアメリカ合衆国の歴史上どのような意味があったのか、あるいは後世に対してどのような影響を残したのか、等についてはこれまで我が国ではあまり知られていなかった。本書は南北戦争の開始から終結までの流れを追ったノンフィクションである。南北戦争における軍事的側面や将軍、兵士達の活躍は勿論だが、南北戦争の背景となった政治的課題や諸外国の動きについても記述されている。南北戦争について概要を理解するには適切な著作である。
お奨め度★★★★



