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Master Archive Mobile Suit GM

ソフトバンク

私の一番好きなモビルスーツは「ザク」でも「ドム」でもなく「ジム」です。「ガンダム」という作品の斬新性は、「ザク」の存在ではなく「ジム」の存在であると1980年の時点で確信していたし、いまでも変わっていません。この本は「ジム」をあたかも実在兵器のように扱い、描写した著作です。
本書の魅力は多彩なCG映像で、宇宙世紀に存在した人型兵器をリアルに描写しています。解説文も豊富で、「ジム」各モデルの開発経緯や実戦での運用、パイロット養成の話や操縦システム等、多岐に渡っています。ただ全般的にメカ的な記述が多く(どうせ嘘だし)、細かい記述を読んでいて「飽き」を感じました。それよりも「同じ嘘」なら戦記面での話とか、武勇伝とかの架空戦記っぽい話の方が面白かったように思います。あとモビルスーツの操縦方法についてももう一歩突っ込んだ考察があれば良かったですね(個人的にコントロールスティック2本とフットペダルだけで人型兵器を自由自在に操作できるとはどうしても思えない)。

お奨め度★★★