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概要

Race to Tokyoはコマンドマガジン102号の付録ゲームです。
テーマはコロネット作戦で、幻に終わった日本本土決戦です。
本ゲームの特徴的な点は、プレイヤーが日米両軍に分かれて争うのではなく、それぞれのプレイヤーが米第1軍(九十九里浜に上陸)と米第8軍(相模湾に上陸)を担当し、戦果の大小を競います。
本ゲームの基本システムはシンプルであり、ZOCあり、ZOCtoZOC移動禁止、スタック禁止、比率式のメイアタック、戦闘後前進1ヘクス、戦車部隊のみは戦闘後前進2ヘクス可能、といった感じです。SLGに慣れたプレイヤーであれば、その場の口頭説明でも十分プレイ可能です。

Race to Tokyoについて詳しくは --> こちら

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ゲーム展開

今回はソロプレイしてみました。
細かい展開は省略します。結果から言えば米第8軍の圧勝に終わりました。
相模湾から上陸した米第8軍は第1Turnに藤沢を占領(あーぁ、我が町が・・・)。相模湾から北上を開始した米第8軍は、戦車2個師団の突破力を生かして厚木、八王子を占領。西から現われる日本軍増援部隊に対する阻止線を形成しつつ急速に支配領域を拡大していきます。
第4~5Turnに横浜、川崎といった重要都市を占領した第8軍。日本軍は栃木付近に待機していた第36軍を迎撃のために南下させますが、時既に遅し。第5Turnに大宮付近に降下した米第11空挺師団が日本軍の前進を阻み、さらに地上部隊も第6Turnには狭山付近に進出。大宮~狭山~八王子の線で日本軍に対する阻止線を形成します。
結局第7Turnに皇居を占領した米第8軍が24VPを確保して勝利しました。
その間、九十九里浜から上陸した米第1軍は千葉県を西進。千葉県一帯をほぼ支配下においたのですが、そのVPは14に留まりました。戦車や空挺部隊といった突破兵力に欠けるため、どうしても進撃速度が遅くなってしまうようです。

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感想

プレイ時間は約2時間。基本システムがシンプルなのでサクサク進みます。オーバーランのルールがないので日本軍はある程度計算された防御ができます。その点ややゲーム的ではありますが、シンプルなゲームなのでその点は止むを得ないでしょう。
バランス的には米第8軍が有利かな、と、思いました。なんといっても戦車の有無が大きい。第8軍は戦車を使った突破が可能なのに対し、第1軍は戦車がないのでどうしても一歩一歩前進していくスタイルになります。DeやExで日本軍の駒数を減らしていかないと、第1軍は苦しいかな、と感じました。
いずれにしてもコロネット作戦という我々にとっては「身近でマイナーな」テーマを扱った作品は貴重です。プレイ時間が短く、ルールもシンプルなので、ちょっとした時間にプレイするゲームとしては適当なのではないでしょうか。