
The Third World War(GDW 1984)(以下、T3WW)は、1990年に想定される東西両陣営の通常戦争を描いたシミュレーションゲームです。この作品の内容については、過去の記事に掲載したので、そちらを参照して下さい。
過去の記事は-->こちら
この度、T3WWをすることになりました。シナリオはセントラルフロント、サザンフロントの連結ゲーム。参加プレイヤーは計4名。下名はNATO側の中欧戦線を担当しました。

1Turn(開戦第1週)
航空戦
T3WWの航空戦は、陸戦ゲームのオマケではない。それ単体でもゲームとして成立するレベルのものである。ワルシャワ条約機構軍(以下、WP軍)は、序盤における航空戦力の優位を生かして、対航空基地攻撃を実施した。2Turn以降はいずれにしても制空権はNATO側に移ることになるが、それまでに可能な限り打撃を与え、NATO航空戦力の脅威を減衰しておこうという算段であろう。WP軍は対基地攻撃に爆撃機3ユニットと護衛戦闘機2ユニットを投入してきた。対するNATO側は戦闘機による迎撃を見合わせ、対空砲火のみで迎え撃つことにした。対空砲火が命中してブラックジャック爆撃機を撃墜。それに対してNATO軍基地の損害はクレーター3個だった。

WP第1インパルス
WP軍は第1梯団でハンブルク前面、ブレーメン、カッセル北方、レゲンスブルクで攻撃を実施。Su25多数を投入した強襲攻撃によりカッセル北方を突破された。レゲンスブルクは頑張っている。西ベルリンはポーランド軍による7-1攻撃を受けて壊滅寸前で持ちこたえている。第2梯団でWP軍はブレーメンの背後に回り込み、北ドイツ平原を西に向けて前進。単独配備のオランダ第1機甲師団(4-4-5)を葬った。WP軍の先鋒部隊はルール工業地帯に隣接する所まで前進してきた。

NATO予備インパルス
北ドイツ平原は放棄。キール、ハンブルク、ハノーバー、ブレーメンには後退できない部隊を死守に回す。その兵力は西独軍4個師団、英軍1個師団、デンマーク軍1個師団の計6個師団。他にヘリ部隊、空挺部隊等である。NATO軍主力はルール工業地帯の線に下がって防衛線を敷く。

WP第2インパルス
フルダ渓谷を抜けてフランクフルトを狙うべくWP軍の攻撃が行われた。彼らは一部で戦果を上げたものの、いち早く展開してきた米第5軍団の2個重師団によってその進撃を阻まれた。南部戦線ではニュールンベルグ南方でWP軍がNATO軍戦線を突破した。

NATOインパルス
第1移動フェイズに2ヶ所で攻撃を実施。A-10サンダーボルトとF-15イーグルを投入して空から支援したが、A-10 2ユニット、F-15 1ユニットを失うという大損害を被った。しかし攻撃そのものは成功し、ソ連軍の包囲網を啓開することに成功した。ここまでの展開:北ドイツ平原ではかなり前進されているが、損害が小さいため全般的には概ね上手く行っている。この調子で戦線を整理しながら徐々に後退しつつ反撃の機を伺いたい。


2Turn(開戦第2週)
航空戦
F-111アードバーグ、F-15Eストライクイーグル2ユニット、Mir5からなる攻撃隊が滑走路破壊任務に出撃する。護衛には米空軍とオランダ空軍のF-16ファルコン計2ユニットが担当する。WP軍のMiG29が迎撃に上がってきたが、F-16の空対空ミサイルがこれを撃墜。攻撃隊は対空砲火を掻い潜り、滑走路に大打撃を与えた。(滑走路破壊5、クレーター5)
WP第1インパルス
後退中の英軍部隊がWP軍の集中攻撃を受けた。英第1機甲師団(8-8-8)がヘリ部隊と共に壊滅してしまう。ハンブルクを守る西独第7機甲師団に対してWP軍は10個師団を投入して集中攻撃。NATO軍は空からそれを支援するために最新鋭のF-22ラプターとF-16、A-10を投入したが、Su-27との空戦でF-16を失ってしまう。ラプターのミサイルはSu-27を捉えきれずに大外れ。ラプターの初陣は屈辱にまみれた。
実はT3WWにF-22は登場しない。考えてみれば当たり前の話で、本作が発表された1984年にはF-22という機体はまだなく、当時はATFと呼ばれていた。ここでF-22としたのは、後にF-117として知られることになるステルス戦闘機のこと。当時F-19と呼ばれていたこのステルス戦闘機は正体不明で、当時は空対空、空対地両用の万能機だと思われていた。本作に登場するF-19は、F-117よりもF-22のイメージに近いので、あえてF-22とした次第である。

WP第2インパルス
北ドイツではハンブルグとブレーメンに対してWP軍が攻撃を仕掛けてきた。ハンブルクでは西独第7機甲師団が奮戦の末壊滅。ハンブルクはWP軍の手に落ちた。ブレーメンでは西独第6機械化歩兵師団と攻撃ヘリのスタックに対してWP軍8個師団が攻撃してきた。空ではSu-27とF-15、F-16の混成編隊が戦う。空戦ではSu-27、F-15が共に撃墜され、残った米空軍F-16が対地支援のために飛来したSu-25を撃墜した。NATO側はハリアーの近接支援を受けて奮戦し、WP軍の攻撃を撃退した。
フルダギャップ及びその南の南ドイツ戦線は概ね安定化できた。北ドイツ戦線も安定化してきたが、ブレーメンが包囲されて孤立している。次Turnにはブレーメンとの連絡を回復し、反撃の起点としたい。

3Turn(開戦第3週)
航空戦
制空権がかなりNATO側に傾いてきた。F-111、トーネード等計6ユニットで滑走路攻撃を実施。護衛はF-16 2ユニット。迎撃に上がってきたSu-27を撃墜し、滑走路破壊3、クレーター4の戦果をあげた。損害は対空砲火で落とされたストライクイーグル1ユニットのみ。WP第1インパルス
ブレーメンでは西独第6機械化歩兵師団に対してWP軍が再び攻勢をしかけてきた。空からNATO軍のA-10攻撃機が支援する。WP軍の攻撃により西独機械化歩兵は若干の損害を被ったが、まだまだ戦える。
NATOインパルス
ミュンスター東方の戦い。第1親衛戦車軍団の3個師団を撃滅。米軍師団4個を投入。最後はブレーメン西方で米軍4個師団がソ連第28軍所属の3個機械化師団を撃破し、米第5機械化歩兵師団がブレーメンに突入し、ブレーメンを解放した。
この時点で大勢が決したのでゲーム終了とした。

感想
今回はNATO側の勝利に終わった。両軍ともT3WWシリーズ初心者というプレイヤーが多かったためこのような結果になったと思われる。T3WWシリーズでは、NATO側よりもWP側により高い熟練度が必要となるため、初心者同士だとNATO軍有利となりやすい。ただ、今回のプレイで有意義だったことは、プレイ時間に劇的な減少が見られたことである。前回YSGAでT3WWをプレイした際には、セントラルフロントだけをほぼ半日(約10時間)プレイしで、進展したのはたった2Turnであった。それが今回のプレイでは約6時間で3Turnまで進めることができた。WP側プレイヤーが攻撃の際に練度差の調整や細かい戦闘比率の達成にそれほど拘泥しなかったことが短時間プレイの原因と思われる。細かい戦闘比達成に拘泥しなければ、T3WWシリーズではプレイ時間を劇的に短縮できる可能性を示したとも言える。
そこで次回はT3WWプレイ時間短縮を図るためのハウスルールを提案してみたいと思っている。

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