ラビリンスはGMT社が2010年に発売した「テロとの戦い」を題材にしたシミュレーションゲームである。ポイントトゥポイントで描かれた地図は、環太平洋地域と南アフリカ、ラテンアメリカを除く世界の主要地域が描かれてる。マップ中央にはアフガニスタン、パキスタン、イラン、イラクといったホットポイントが位置している。一つのポイントは1国家又は1地域を表し、1Turnは1年、1ユニットのスケールは不明ですが恐らく数百~数万名の兵員又はテロリストを示していると思われる。
基本システムはカードドリブンで、カードを使ってテロリスト、米軍がそれぞれ適切な行動を選択する。米軍側の行動は、イデオロギー戦争、兵員展開、掃討作戦、警戒行動の4つ。一方、テロリスト側の行動は、リクルート、移動、ジハード、プロットの4つである。特徴的なのはイベントカードの使い方で、自軍又は中立のカードの場合はイベント又は通常行動でしか使えないが、敵側のカードで行動する場合はイベントも発動されてしまう。敵側イベントは敵に利するものが多いので、如何にして敵側イベントの効果を弱めて使うかが勝敗の分かれ目になりそうである。
このゲーム、ルールを読んだだけでは最初どういうプレイになるのかサッパリわからなかった。4人で本作をプレイすることになり、英文のチュートリアルを読みながら悪戦苦闘。なんとかチュートリアルを読み終えた後、2組に分かれてプレイを開始した。選んだシナリオはシナリオ1"Let's Roll"。9.11テロ直後から始まる対テロ戦争を描くシナリオである。ブッシュ政権下、「不朽の自由作戦」で米軍がアフガンに侵攻する直前から始まる。
陣営を変えて2回プレイしてみたが、テロリスト側の革命攻勢を米軍が阻止できず。勝利条件を確認するには至らなかったが、テロリスト側が強過ぎるのでは、という意見が出た。もう一方のテーブルでは最終TURN近くまでプレイし、テロリスト側の辛勝に終わったらしい。案外バランスが良いという意見もあった。
今回は良くわからないまま終わってしまったプレイだったが、一度ソロで試してみたい作品である。