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秋田駒ヶ岳は、秋田県と岩手県の県境にある標高1637mの火山です。
この山はスキー場や湯治場としても有名で、麓には温泉街が広がり、道路網も整備されています。実際8合目付近には駐車場が設置され、車で8合目まで上がることができます。

栗駒山を制覇した翌日、私は秋田駒ヶ岳の登頂を目指すことにしました。

麓の宿を出発したのは朝7時半頃。車で8合目駐車場を目指したのですが、何たることか、通行止め。なんでもシーズン中の土日祝はマイカー規制をしているとのこと。仕方がないので来た道を引き返し、麓にあるアルプこまくさという温泉設備の近くに車を停めました。そこからバスに揺られること約30分。8合目の駐車場に着いたのは0840頃になっていました。当初の計画がすっかりおじゃん。意気消沈の私なのでした。

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8合目登山口と駒ヶ岳

それでも気を取り直して駒ヶ岳山頂を目指します。山頂とは行っても標高はたったの1637m。しかも出発地点が8合目なので山頂までは比較的短時間で到達できるはず。楽しみなのは紅葉で、8合目からでも十分紅葉は楽しめましたが、果たして登山中に見る紅葉の景色は如何に・・・。

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駒ヶ岳山頂の西側をぐるっと回る形で背後にある阿弥陀池を目指します。その間に見える紅葉は予想通り見事の一言。天候が優れず、青い空が見えないのが唯一の心残りです。

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秋田駒ヶ岳の最高点である男女岳山頂に着いた1015頃でした。8合目からの所要時間は約1.5時間です。写真を撮りながらの登山だったので、まあ良いペースではないでしょうか。男女岳山頂からは阿弥陀池とそれを取り巻く山々の姿がはっきりと見えます。ただ、遠く田沢湖の景観を期待したのですが、それは流石に臨めませんでした。

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帰りは来た道とは逆ルート。横岳、焼森を経て8合目を目指します。当初の予定では焼森から右に変じ、湯森山山頂を経て回りこんで下山、というルートを考えていたのですが、天候があまり芳しくないことや出発時間が予定よりも遅れてしまったことを考慮し、今回はショートカットルートにしました。帰りも相変わらずの曇天でしたが、それでも所々紅葉していて良かったです。

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8合目に戻って来たのは1120頃。登り始めてから2.5時間程が経過していました。1150発のバスに乗ってアルパこまくさに降りてきたのは1210頃。皮肉にも山を降りた途端、雲が流れ、青空が顔を覗かせていました。

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感想ですが、秋田駒ヶ岳の紅葉は初めてみたのですが、予想以上に良かったです。山の到る所で赤や黄色に色づいた木々が見え、そのスケール感は昨日みた栗駒岳の比ではありません。今回は歩けなかったのですが、秋田駒ヶ岳から湯森岳、さらに乳頭岳を経て、乳頭温泉に降りて行くという長距離コースもあるようです。この場合、所要時間は徒歩7時間で、バスの時間と上手く調整する必要がありますが、それにもまして魅力的なコースといえそうです。機会があればトライしてみたいコースと言えます。