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安達太良山は、福島県中部に位置する標高1699mの火山です。
文学的にも有名な山で、高村光太郎の智恵子抄にも出てくる山だそうです。

この安達太良山に週末チャレンジしてきました。

前夜移動で安達太良山の麓にある奥岳温泉に着いたのが0730。ここから山の中腹までロープウェーが通じており、それを使えば楽楽登山ができます。こりゃ楽ちんだ、と思っていたら、なんと強風のためロープウェーは運休。こりゃいかん、と思い、急いで準備をし、出発したのは0800頃でした。

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奥岳温泉から安達太良山頂までは標高差約700m。途中複数のルートがあり、いずれのルートも見所が多くて魅力的です。私が選んだのは一番右側を通るくろがね小屋コース。このコースは奥岳温泉からスタートし、勢至平と呼ばれる平原まで登った後、くろがね小屋に向かってゆっくりと進み、くろがね小屋からはまた急な登りになって安達太良山頂を目指すルートです。このルートは距離は一番長いのですが、その分見所が多く、特にくろがね小屋付近の紅葉は絶景だそうです。


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登ること1.5時間で勢至平に到着。なるほど。前方は山肌一面が紅葉で黄色く染まっています。こりゃ確かに絶景だわ、と、歩きながら所々でシャッターを切りました。今日はとにかく風が強い。まるで台風並みの風が吹き抜けて行くので歩くのも写真を撮るのも難儀しましたが、それでも何枚か撮りました。

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くろがね小屋からは再び急な登りとなり、安達太良山頂を目指します。紅葉は最初の頃は綺麗だったのですが、標高1500mを過ぎたあたりから紅葉の姿は見えなくなってきました。

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安達太良山頂に着いたのは1100頃。山頂は他よりもさらに強い強風で、立っているのも一苦労という感じです。とにかく三角点だけ見つけてさっさと下山しました。

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帰りは山頂から稜線を歩くルートです。途中でロープウェー駅近くを通りので、上手く行けばロープウェーが使えるはずです。このルートも紅葉が綺麗で、特に1400~1500m付近の紅葉は絶品でした。

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ロープウェー駅付近に降りてきたのが1230頃。幸いロープウェーは運転していました。そこで\900支払ってロープウェーを利用。下山しました。

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今回の登山は所要時間5時間弱です。もし往復ともロープウェーを使えばもっと短縮できたはずですが、両方ともロープウェーだとコースバリエーションが狭くなり、安達太良の魅力を十分に堪能できないと思われます。
私にとって安達太良登山は今回が初めてでしたが、紅葉の美しさには目を見張りました。部分的に紅葉しているのではなく山全体が紅葉している景観は正に圧巻です。那須塩原や前回紹介した秋田駒、あるいは北海道の紅葉等、日本には様々な紅葉の名所がありますが、この安達太良山もそれらに比肩しうる紅葉の名所だと感じました。