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GMTの新作「Next War Korea」にチャレンジしてみた。試したのはシナリオS1「Seoul Train」。開戦劈頭の北朝鮮軍によるソウル突進を扱うシナリオです。

セットアップ

イメージ 1ゲームを始めようとしていきなり悩む。セットアップはどこを見れば良いんだ?。シナリオを見ても詳しいセットアップは記載されておらず、軍団名が記載されているだけ。北鮮軍(DPRK)で今回登場するのは、第2軍団、第4軍団、第805機械化軍団、第17狙撃兵旅団、第38空挺旅団、第81軽旅団、Mi-24Dが1個、空輸ポイントが2ポイントである。xx軍団は各ユニットに配置ヘクスが記載されているので取りあえずOK。独立部隊の方が良く分からない。セットアップコードに"DPRK"と書かれているが、どう解釈しようか。取りあえず北朝鮮の国内に適当に置いておこう。

イメージ 3第17狙撃兵旅団ってなんだろう?。個別ルール3.1.4にDPRK "Sniper" Brigades(北朝鮮軍"狙撃兵"旅団)という正にピタリの特別ルールがあるので読んでおこう。うーん、何々?。狙撃兵旅団はMi-2ヘリによる戦闘支援が云々?。対空射撃に生き残ったら+1/-1のDRMを適用するとな?。その場合固有戦力はどうなるんだろうか、という疑問も残るが、それはそれで置いておこう。


イメージ 4ヘリ部隊は悩む。ルールを再確認。ヘリはどこに置けば良いのだろう。ルール6.5.1 Basingによると、ヘリの基地はAirfiledかAirbaseとなっている。6.5.1.1に配置制限があり、AFは1ユニット、ABは3ユニットとなっているが、今回はMi-24Dが1ユニットだけなので問題ない。N2816にAirfiledがあるので、こちらに配置しておこう。

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1Turn

天候フェイズ

シナリオ特別ルールによって第1Turnの天候はDPRK側プレイヤーが決定できるとなっている。当然「晴天」を選択する。

主導権/航空/海軍フェイズ

海軍についてはこのシナリオでは登場しない。また主導権もシナリオで固定されている。航空ポイントも然り。という訳でこのフェイズもスキップする。

主導権移動・戦闘フェイズ

主導権移動セグメント

移動である。移動中に注意すべき点は移動中にもスタック制限が適用されることだろう。このゲーム、スタック超過が認められている(勿論ペナルティはある)ので交通渋滞で動けない、ということにはならないものの、スタック一杯のヘクスでは道路移動率が使えない。従って必然的に前の方から順番に動かしていくことになる。よくわからないけど、取りあえずドンドン前に出していく。空挺降下も試みてみたが、韓国(ROK)側の迎撃に阻まれて失敗した。護衛を付けなかったのが敗因か・・・。
とにかく移動終了時点での状況は以下のようになった。

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主導権戦闘セグメント

DMZ沿いに2個所で攻撃を実施した。
2718に対する攻撃ではコラム12、DRM-1。ダイスが6で修正後5。結果は-/1R。要塞効果によって後退無視したが、ROK軍は2ステップを失って辛くも耐える。
2817に対する攻撃ではコラム8、DRM-4。ダイスが9で修正後5。戦闘結果は1/1R。ROK軍第5歩兵師団が壊滅し、ヘクス2817はDPRK軍が占領した。

エリート反応移動セグメント

ROK軍の反応移動。ER値6のROK軍機械化師団(10-11-8)2個が北上し、防衛線の間隙を埋める。

拡張移動セグメント

DPRK軍のうち、EZOCにないユニットが移動できる。再配置を行い、軍団毎に戦線を整理するDPRK軍。

拡張戦闘セグメント

イメージ 62個所で攻撃を実施。先の攻撃で弱体化していた2718に対する攻撃は予定通り成功。ROK軍の残余部隊を撃破し、DPRK軍が同地を占領した。問題はROK軍第25歩兵師団(6-8-4)が守る2918をDPRK軍2個歩兵師団が軽歩兵部隊と共同で攻撃。ヘリや空軍も総動員して空軍1ポイントを永久に失うという損害を被ったものの、DRM-3を確保した。戦闘のダイスは1で修正後-2。戦闘結果は-/1R。ROK軍第25歩兵師団は1ステップを失ったが、要塞効果で後退を無視し、ERチェックにも成功したので、ギリギリ戦線を支えた。


反応移動セグメント

イメージ 8ここで連合軍側に増援が登場。米第2歩兵師団の第1旅団戦闘チーム(BCT)(5-5-8)である。練度7の精鋭部隊なので、下手に最前線で消耗させるようなマネはせず、第2線で睨みを効かせる。また前線からはROK部隊のいくつかを後退させ、国境から一歩下がった場所に新たな防衛ラインを敷く。

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反応戦闘セグメント

なし。

基本移動・戦闘フェイズ

第1プレイヤー移動セグメント

DPRK軍、第2次攻撃のために再配置する。

第1プレイヤー戦闘セグメント

DPRK軍第2軍がN3018を守る韓国軍第5歩兵師団(6-8-4)を攻撃。コラム6、DRM-1という厳しい条件であった。しかしダイスが破格の"0"。修正後のダイスは"-1。戦闘結果は-/1で防御側に1Stepの損害を与えた。それでも現地点を固守できたので、連合軍にとっては御の字であろう。
イメージ 10その西方、N2819にはMunsanという名前の町がある。そこを守るのはROK軍第30機械化歩兵師団(9-11-8)という精鋭部隊。練度も6と高い。それを攻める北鮮軍第4軍団は、歩兵師団3個と軽師団2個をMunsan攻撃に差し向ける。コラム4、DRM-1というかつてない過酷な状況での攻撃。ダイス6で修正後は5。結果は2/1で攻撃側が2ステップ、防御側が1ステップを失った。損害から言えば北朝鮮軍の方が多かったが、兵力に乏しい連合軍にとってもその被害はボディブローのように効いてくるだろう。

第2プレイヤー移動セグメント

連合軍は損害を被った部隊を後退させ、最前線は韓国軍の精鋭2個機械化歩兵師団で守りを固める。その後方では練度の高い米陸軍歩兵部隊を配置する。

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第2プレイヤー戦闘セグメント

なし

再編成フェイズ

トンネルマーカーを除去する。

増援・補充フェイズ

米第2歩兵師団の攻撃ヘリ部隊(AH-64)が登場する。金浦空港(N2721)に2ユニット共配置する。

勝利決定フェイズ

なし


2Turn

天候フェイズ

天候ダイスは"3"で晴天となった。

主導権/航空/海軍フェイズ

省略。

主導権移動・戦闘フェイズ

主導権移動/戦闘セグメント

DPRK軍の第2軍団、第4軍団が2個所から攻勢を仕掛ける。
第2軍団の攻撃は戦闘比3-1、コラムシフトなし(練度差と要塞効果が相殺)、DRM-1(ヘリ、空軍、軽歩兵で-3、要塞と飛行場で+2)。ダイスは5で修正後4。結果は1/1R。練度チェックに失敗したROK軍歩兵師団は後退した。
第4軍団の攻撃は戦闘比1-1、コラムシフト2L(要塞効果)、DRM-1(ヘリ、軽歩兵、余剰攻撃力で-3、要塞と町で+2)。ダイスは7で修正後6。結果は2/1。双方とも1~2ステップを失った。

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エリート反応移動セグメント

弱体化した防衛ラインを強化すべくUS第2歩兵師団の第1旅団戦闘チーム(5-5-8)を北上させる。

拡張移動/戦闘セグメント

突出したROK軍機械化歩兵師団(10-11-8)を三方から攻撃する。戦闘比3-1、コラムシフト4L(要塞効果、拡張移動)、DRM-1(軽歩兵、余剰火力、3面攻撃で-3、要塞効果、複数軍団で+2)。ダイスは4で修正後3。結果は1/1。双方とも痛み分け。

反応移動/戦闘セグメント

連合軍は部隊を再配置する。

基本移動・戦闘フェイズ

第1プレイヤー移動/戦闘セグメント

再び突出部を攻撃する。4-1。コラムシフト1L(要塞効果と練度差)、DRM-1(軽歩兵、余剰火力、3面攻撃で-3、要塞効果、複数軍団で+2)。ダイスは9で修正後8。結果は1/1。またもや痛み分け。この時点でDPRK軍にとって勝利の可能性がほぼなくなったのでお開きとした。

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感想

ルール適用ミスがあった。シナリオ特別ルールでDPRK軍の最初の攻撃で奇襲効果の1シフトを適用忘れ。もう一つ重要なことはROK軍第5歩兵師団の移動制限。この部隊はシナリオを通じて移動できないらしい。

今回は練習だったので攻撃そのものは大雑把であった。それでも本作の地上戦闘システムについて理解を深めることができたように思う。本作の地上戦闘システムは、基本的には普通の戦闘比方式だが、火力修正、コラムシフト、DRMといった修正が多く、一筋縄ではいかない。感覚を掴むまでにはもう少し修練が必要だろう。