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GMT社の新作ゲーム"Next War Korea"をプレイした。プレイしたシナリオは16.2.2 Strategic Surprise(戦略奇襲)。3つある上級シナリオのうち、最もDPRK(北朝鮮)側に有利なシナリオである。下名はROK/US(韓国/アメリカ合衆国)側を担当した。

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2Turn

Weather

天候チェックで結果はStorm(嵐)となった。朝鮮半島の天候は気まぐれだ。晴天が50%、曇天が30%で、最悪の嵐も20%も確率がある。嵐になると航空作戦や海上作戦に重大な影響が出る事は勿論、地上部隊の移動コストも変化するため一筋縄ではいかない。航空機に関して言えば、全天候戦闘能力を持たない機体(DPRK側の大半とROK/US側の一部)は一切に任務ができなくなる。また全天候戦闘能力を有する機体も、その能力が半減される。加えて空対空ミサイルや対空射撃の命中率も悪くなる。

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Air/Naval Phase

イメージ 10嵐を突いて制空戦闘。MiG-29x2をステップロスさせ、MiG-23も1ユニットステップロスさせたが、こちらもF-15K、KF-16C各1ユニットがステップロスした。練度や機数差を加味すれば情けない。それでも制空権を奪取した返したのは良かった。

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1st Strike Phase

韓国中北部のウォンジュ(原州Wonju)付近の航空基地に(S3501)にスカッドミサイルが着弾した。基地は一撃で壊滅してしまう。前Turnの攻撃でスカッドは打ち尽くした筈なのに・・・。PRC(中華人民共和国)から細々とスカッドミサイルの供給が続けられていることは、GSR16.2.1.2.3を読めば一目瞭然であった。

Initiative Movement and Combat Phase

DPRK Movement/Combat Segment

イメージ 12DPRKの攻撃力は明らかに低下しつつある。それでも東海岸ではROK第8軍団(茶)所属の第23歩兵師団(6-8-4)が正面攻撃で壊滅。チュンチョン(春川Chuncheon N3820)付近の湖沼地帯でもROK第1A軍団(紫)の部隊がDPRK軽歩兵の浸透攻撃を受けて苦戦を強いられていた。
ウィジョップ(議政府 Uijeongbu N3118)東北東に連なる高地帯では、新たに戦列に加わったROK第3A軍団の機械化歩兵旅団が戦列に加わったが、ER値が4と低いため、大きな損害を強いられていた。

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ROK/US Elite Reaction Movement Segment

DPRK軍の攻撃はROK第7軍団の首都防衛師団、US第2歩兵師団BCT、ROK各部隊の機械化歩兵師団といったエリート部隊を右翼にシフト。守りを固める。ウィジョップとチュンチョンの間に連なる高山地帯に展開し、同方面からのDPRK軍による突破を迎え撃つ。

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DPRK Exploitation Movement/Combat Segment

DPRK軍は無理をせず、包囲下に捕まえていたROK軍2個師団を確実に殲滅した。このままでは次TURNでのDPRK主導権獲得を阻止できそうにない。

Next War Koreaのシークエンスは「主導権」の概念を前面に持ってきた独特なものになっている。主導権を有する陣営は1Turnに3度の移動・戦闘の機会を得、その相手は2~3度の移動機会と2度の戦闘機会を得る。ところが主導権が失われ、所謂「競合状態」になると、両陣営共1Turnに1度づつの移動・戦闘機会しか与えられない。ゲーム序盤はDPRK側が自動的に主導権を得ているが、ゲームが進むにつれて主導権は変動する。
ROK/US側がDPRK側から主導権を手放させるためには以下のいずれかの方法がある。
  (1) DPRK側が1Turnに獲得したVP値を「シナリオ基準値」未満にする
  (2) ROK/US側が1Turnに「シナリオ基準値」以上を獲得する。
VPは敵の撃破、敵地の占領、その他で獲得する。ROK/US側としては、自軍の損害をできるだけ小さくしてDPRK獲得VPの基準値割れを狙うのが一つの手だが、今回選んだシナリオは、シナリオ基準値が小さく、基準値割れは難しい。それよりは積極的に反撃して自陣営の基準値獲得を狙った方が良いかもしれない。

ROK Reaction Movement/Combat Segment

現有戦線を保持したまま山岳地帯で反撃を実施した。DPRK軍軽歩兵旅団1個を撃破した。

Basic Movement and Combat Phase

戦線を縮小するため、主に中央山岳地帯で後退を実施した。

Victory Determination Phase

現在62VP

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3Turn

Weather Phase

天候チェックで結果はOvercast(曇天)となった。先ほどの嵐ほどではないが、曇天も航空作戦を掣肘する。これは特に全天候戦闘能力に乏しい

Air/Naval Phase

イメージ 13F-15Kと一部の消耗機を除いてF-15、F-16、A-50で制空戦闘を行う。航空部隊は見事な成果を挙げ、MiG-29、MiG-23を含めて4ユニットを撃墜、さらに数ユニットをステップロスせしめた。その一方でKF-16Cx1ユニットがステップロスする。それでも未だに数的優勢を維持しているDPRK空軍は、再び制空権を確保した。

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1st Strike Phase

イメージ 14その前のSOF任務でDPRK司令部をTargetingしたかったのだが、失敗してしまう。仕方がないのでROK空軍のF-15Kストライクイーグルを打撃任務に投入する。制空権なしでも韓国領内の戦闘では迎撃を受ける心配がないので、護衛は必要ない。F-15Kはスタンドオフ兵器を使って平壌軍団(DPRK精鋭部隊)のHQを爆撃し、これを機能不全に陥れた。

Initiative Movement and Combat Phase

イメージ 15東海岸でDPRK軍の進撃が続く。東海岸を守るROK第8軍団(茶)はDPRK軍の猛攻を受けてほぼ壊滅状態。カンヌン(江稜Gangneung N4822)の線を放棄し、トンヘイ(東海Donghae S4704)まで下がる。
山岳地帯から西の平野部に抜ける回廊部ではチュンチョン(春川 N3820)を放棄。平野での機動戦でDPRK軍を撃破すべく平野部で防衛ラインを敷く。
ソウル正面では漢河沿いの防衛線を未だ保持しているが、右翼からの圧力を受けつつあるため、徐々に戦線を後退させている。

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Basic Movement and Combat Phase

我が右翼でDPRK軍が戦線を突破した。東西両岸の間に聳える太白山脈の山道にDPRK軍が進入してきた。東海岸と西の平野部に分断の危機迫る。ROK軍は反撃兵力を捻出するため、主力を戦線右翼にシフトし、ソウル前面を後退せしめる。

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Reinforcement and Replacement Phase

米空母群の到着を心待ちにする、が、未だに米空母は来てくれなかった。

Victory Determination Phase

現在79VP

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