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最早私の中では定番になった感のあるArdennes'44(GMT)だが、YSGA恒例バルジ例会に合わせてプレイしてみた。今回は米軍担当。対する独軍はYSGA誇る手練のお二方。m氏とo氏だ。

今回はあまり細かいプレイ展開を記録せず、お二方のプレイスタイルから勉強させてもらうことにした。
さすがにベテランお二人の攻撃は鋭く、米軍は各地で撃破されていく。特に「上手いな」と感じたのは、戦闘結果"ENG"の使い方と歩兵による戦車包囲作戦である。
前者は攻撃の際に相手を無理に後退させなくても"ENG"で十分という考え方だ。"ENG"された米軍は移動フェイズには移動できず、戦闘フェイズの後退チェックに賭けるしかない。失敗した部隊は前線に取り残されることになり、次のTURNに包囲されて壊滅する。それが厭なら"ENG"された部隊の周囲の部隊も完全には後退せず、"ENG"された部隊と戦線をつなげるような形で残しておくしかない。しかしそうすると下手をすると「一蓮托生」になってしまう。兵力不足に悩む米軍にとっては苦しい所だ。
後者は戦車や偵察大隊といったいわゆる戦車部隊の後退路を防ぐように前進するということ。アルデンヌ地方の深い森林地帯は機械化部隊の移動に著しい制約を与えるものでったが、このことは本作でも再現されており、戦車部隊は道路を通過しない限り森林ヘクスに入る事ができない。そこで森林でも自由に動ける歩兵部隊で戦車部隊の後退路を封鎖し、しかる後に攻撃を行えば、退路を断たれた米軍戦車部隊は壊滅するしかない。実際、この方法で数個の大ゴマ(機甲師団所属の連隊戦闘団)が退路を断たれて撃破されてしまった。当方の配置にやや無頓着な面があり、そこを突かれたのも痛かったが・・・

8Turnまで進んだ所で時間切れの為ゲーム終了。バストーニュ、サンビットは陥落し、北からエウペン、マルメディ、スタボロ、ヴィエルサレム、ホッハリーズ、バストーニュの線まで独軍の進出を許してしまった。増援として登場した第101空挺師団のお陰でかなり戦線は安定してきたが・・・。

兎に角学ぶ所の多かった対戦であった。また再戦させて頂きたい。

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ゲーム終了時のマルメディ周辺

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ゲーム終了時のバストーニュ周辺