GMT社のEmpire of the Sunは、太平洋戦争を扱ったキャンペーンクラスの作品の中では一二を争う傑作ゲームであると個人的には思っています。最近は少しプレイから離れていましたが、この度久しぶりにプレイの機会を得ました。
シナリオは1942キャンペーンで、下名は日本軍を担当しました。
シナリオは1942キャンペーンで、下名は日本軍を担当しました。
2Turn(1942年前半)
最初のTURNは7枚の戦略カードが保証されている。早速カードを拝見。うーん、今一つカードの引きが良くない。完全にダメダメならカード1枚を「近藤中将の南方作戦(#47)」に交換できるルールがあるのだが、そこまで酷くないのが悔しい。取りあえず使えそうな軍事イベントカードを見ると、辛くも「い号作戦」と「安達中将のニューギニア攻勢」がある。前者は航空兵力のみ使用可能、後者は航空兵力と地上兵力のみ使用可能ということで、陸海空の立体作戦が必要となる南方作戦には全く不向きなカードである。カード引きに文句を言っても仕方がない。現行のカードでなんとかするしかない。序盤、まず3OCカードを使ってマニラ(2813)の米極東空軍(US FEAF)(4-10-2)を撃滅。またダバオ(3014)の第16軍(9-12)が軽空母「龍鳳」(*1)、重巡「那智」の護衛の元、ジャワ島東端の要域スラバヤ(2210)を占領する。
続いて2OCカードを使って香港(2709)の第17軍(9-12)が空母「翔鶴」の援護の元にバリクパパン(2514)への進攻を行う。若干のリスク(失敗率10%)があったものの、進攻作戦は成功し、バリクパパンは日本軍の占領する所となった。これでフィリピンとジャワ島との間の航空輸送路が確保された。
勢いに乗る日本軍はさらにジャワ島西部への進攻を行う。空母に援護された上陸部隊がジャワ島西部の拠点バタビア(2018)に上陸作戦を敢行した。しかし「アルカディア会談」の結果として急遽チラチャップ(2019)に展開していたABDA司令部(ABDA HQ)(12-1)がここで意地を見せた。チラチャップから北上してきたオランダ軍ジャワ守備隊(6-12)がバタビア防衛線に参加。上陸してきた日本軍を見事に撃退し、オランダ軍の意地を見せた。なんと・・・。
続いて2OCカードを使って香港(2709)の第17軍(9-12)が空母「翔鶴」の援護の元にバリクパパン(2514)への進攻を行う。若干のリスク(失敗率10%)があったものの、進攻作戦は成功し、バリクパパンは日本軍の占領する所となった。これでフィリピンとジャワ島との間の航空輸送路が確保された。
勢いに乗る日本軍はさらにジャワ島西部への進攻を行う。空母に援護された上陸部隊がジャワ島西部の拠点バタビア(2018)に上陸作戦を敢行した。しかし「アルカディア会談」の結果として急遽チラチャップ(2019)に展開していたABDA司令部(ABDA HQ)(12-1)がここで意地を見せた。チラチャップから北上してきたオランダ軍ジャワ守備隊(6-12)がバタビア防衛線に参加。上陸してきた日本軍を見事に撃退し、オランダ軍の意地を見せた。なんと・・・。
(*1)「この時期、なんで「龍鳳」がいるんだ?」なんて野暮なことを言ってはいけません。
気を取り直して電撃戦指向を改めて正攻法に切り替える。「い号作戦」を発動し、シンガポールの英極東空軍(6-9-2)とジャワ島のオランダ空軍(7-9-2)に対する航空撃滅戦を展開した。この攻撃は功を奏し、英極東空軍とオランダ空軍を撃滅し、マレーから蘭印一帯の制空権を握った。
さらに「安達中将のニューギニア攻勢」を実施した。史実におけるアイタペ決戦を再現するためのカードと思われるが、今回は全く異なる目的に使用された。ビルマとジャワ島への同時進攻である。ビルマでは国境線を越えた日本軍がビルマ領内へ殺到。守備に当たっていた第1ビルマ軍(6-4)を撃破し、ラングーン(2008)への進撃路を開いた。またジャワ島では裸のチラチャップに日本軍が上陸作戦を敢行した。制空権を失ったオランダ軍にとって、上陸進攻に対応する術はなく、チラチャップは陥落。ABDA司令部も失われた。
さらにOCを使ってニューギニアにも進攻を行い、ウェアク(3720)とギリギリ(4024)を占領した。特に後者はポートモレスピー(3823)の孤立化を狙う日本軍にとって重要であった。
さらに「安達中将のニューギニア攻勢」を実施した。史実におけるアイタペ決戦を再現するためのカードと思われるが、今回は全く異なる目的に使用された。ビルマとジャワ島への同時進攻である。ビルマでは国境線を越えた日本軍がビルマ領内へ殺到。守備に当たっていた第1ビルマ軍(6-4)を撃破し、ラングーン(2008)への進撃路を開いた。またジャワ島では裸のチラチャップに日本軍が上陸作戦を敢行した。制空権を失ったオランダ軍にとって、上陸進攻に対応する術はなく、チラチャップは陥落。ABDA司令部も失われた。
さらにOCを使ってニューギニアにも進攻を行い、ウェアク(3720)とギリギリ(4024)を占領した。特に後者はポートモレスピー(3823)の孤立化を狙う日本軍にとって重要であった。
その間、米軍は積極的な動きを見せなかったが、TURN終了間近に空母機動部隊がマーシャル諸島に来襲し、在泊艦艇と基地航空隊を襲った。この攻撃は完全な不意打ちとなり、日本軍基地航空部隊が半減。反撃のために飛び立った陸攻隊も戦果を上げることはできなかった。
第2Turn終了時における東南アジア方面の状況
3Turn(1942年中盤)
このTURNはカードが良い。まず「中央戦隊(ボルネオ進攻)」カードを使って南方方面一帯で総攻撃を仕掛ける。シンガポール、マニラが相次いで陥落。パレンバン(1913)には空挺部隊が降下し、日本軍がこれを奪取した。続いて「近藤中将の南方作戦」カードでビルマ、蘭印一帯を攻撃。蘭印一帯は日本軍の手に落ち、ビルマ方面でもらんぐーんを占領した。
日本軍はビルマ方面でさらに攻勢を拡大し、ビルマ北部へ進攻。マンダレー(2106)を占領した。しかしその直後連合軍は「"ビネガー"ジョー・スティルウェル」のビルマ攻勢を発動し、マンダレーを奪回した。
その間、米軍部隊も動き始めていた。正規空母4隻を基幹とする米機動部隊がラバウルに来襲。これを日本空母艦隊が迎撃し、ラバウル近海で日米空母が激突する。世に言うラバウル沖海戦である。
この戦いで米空母艦隊は2倍の兵力を誇る日本艦隊の猛攻を受けて文字通り壊滅した。しかし日本軍も空母「赤城」「加賀」「翔鶴」「瑞鳳」の4隻が沈没。海戦の結果は痛み分けに終わった。しかも米軍はその直後に「英雄的修理」によって失われた空母2ユニットを裏面の状態で回復させた。
ラングーンに再び英機動部隊来襲。奇襲を受けて我が精鋭基地航空隊2ユニット壊滅してしまう。
この戦いで米空母艦隊は2倍の兵力を誇る日本艦隊の猛攻を受けて文字通り壊滅した。しかし日本軍も空母「赤城」「加賀」「翔鶴」「瑞鳳」の4隻が沈没。海戦の結果は痛み分けに終わった。しかも米軍はその直後に「英雄的修理」によって失われた空母2ユニットを裏面の状態で回復させた。
ラングーンに再び英機動部隊来襲。奇襲を受けて我が精鋭基地航空隊2ユニット壊滅してしまう。
第3Turn終了時の状況
4Turn(1942年後半)
中部ビルマでリ号作戦を発動し、マンダレーに強襲攻撃を仕掛ける。しかし攻撃は失敗に終わり、精鋭歩兵軍2ステップが失われてしまう。さらに精鋭基地航空部隊1ユニットが失われてしまう。日本軍は戦艦と重巡各1個戦隊をラングーンに派遣し、基地航空部隊のこれ以上の消耗を避けるべく配置につける。米軍は「バターン死の行進」を喧伝しつつ国民の戦意高揚を図る(PW=6)。
米軍は南鳥島(4110)、ポナペ(4316)、クサイ(4517)、チモール(2721)の4ヶ所を占領。さらなる国民の戦意高揚を図る。しかしチモール島は日本軍が奪回。米国民の戦意はまたもや低下を余儀なくされる(PW=5)。
米軍は南鳥島(4110)、ポナペ(4316)、クサイ(4517)、チモール(2721)の4ヶ所を占領。さらなる国民の戦意高揚を図る。しかしチモール島は日本軍が奪回。米国民の戦意はまたもや低下を余儀なくされる(PW=5)。
5Turn(1943年前半)
日本軍は連合艦隊司令部を呉からマニラに進出させた。狙いはインドビルマ作戦。ビルマ領内で英軍を撃破しつつ、インド領内に殺到。インドに親日政権を押し立てて、インドの連合国からの離脱を狙う。日米両軍とも陸海軍の対立が表面化する。米軍はルーズベルト大統領の工作で陸海軍の対立が表面的には解消したもの、日本軍は対立解消せず。爾後の作戦に大幅な制約を課せられることになってしまう。
このTURN、日本軍はビルマで大攻勢を仕掛けた。まずは昨年の攻勢で奪取に失敗したマンダレーへ攻撃の主力を指向し、ここを占領した。さらに攻勢を拡大した日本軍は、ラシオ(2206)、ミトキーナ(2305)をも占領し、ビルマ一帯をその制圧下に置いた。このTURNからマニラに移転した連合艦隊司令部が全面的に作戦を指導。その優れた能力が威力を発揮した形となった。
第5Turn終了時におけるインド方面の状況
米軍は「ドゥリットル空襲」で日本本土に圧力をかける一方(PW6)、マーシャル諸島に来航し、クェゼリン(4715)、ヤルート(4817)、ミリ(4918)、マロエラップ(4816)を占領していった。インド作戦に全力を集中していた日本軍は米軍の反攻を黙殺した。