前回までのあらすじ
-->16-17日
-->18-19日
-->20-21日
-->22-23日AM

23PM

A.German Turn

ガス欠は第9装甲師団と第1SS装甲師団。そのためパットン軍の先鋒、第4機甲師団に対する反撃を今回は見合わせる。

イメージ 13このTURN、独軍がロシュフォール(Rochefort W1919)を奪取した。もう一つの要域、マルシュ(Marche-en-Famenne W1522)も完全包囲下においている。先に米軍に奪回されたユイ(Huy W1835)がまだ独軍の手中にあったならば、独軍は勝利の可能性もあったのだが、今更ながら惜しまれる状況である。とはいってもマルシュと、あと1ヶ所の勝利条件ヘクス、例えばシネイ(Ciney W2226)を奪取できれば、独軍の勝利が確定する。まだ勝利を諦めていない独軍なのであった。

イメージ 2



B.Allied Turn

イメージ 14しかしこのTURN、米軍の反撃は熾烈を極めた。反撃の主役は米第2機甲師団と第3機甲師団。そこに第10機甲師団、第75歩兵師団、第84歩兵師団、第4機甲騎兵戦闘グループ等が加わった兵力で、ベルギー、ナミュール州東部一帯に展開する独軍を目標として実施された。要域シネイに接近していた独第12SS装甲師団の装甲擲弾兵連隊(4-5-6)と第116装甲師団の装甲擲弾兵連隊(5-5-6)が撃破されて後退。さらに独軍の後退路を断つべく第2,第3機甲師団と第75歩兵師団が独軍を分断。その退路を遮断する。その結果、Havelange付近(W1730)で独第150装甲旅団を主力とするカンフグルッペを包囲した。

イメージ 3


パットン軍正面では、それまで抵抗を続けていたメルシュ(Mersch E2102)付近の独軍陣地が米軍の包囲攻撃を受けて遂に陥落した。パットン軍はメルシュを占領。ルクセンブルクから北に向かう進撃の準備が整った。

イメージ 4



24AM

A.German Turn

イメージ 15ガス欠は第1SS装甲師団、第12SS装甲師団と第2装甲師団である。
クリスマスイブ。攻勢開始9日目にしてドイツ軍は遂に西方に向けた突破作戦を諦めた。独軍は南から押し上げてくるパットン軍の対処に注力すると共に、ベルギー西部に攻め込んだ各部隊は、米軍の包囲を掻い潜って東へ向けた撤退行動を開始する。その間、退路を阻む米軍部隊撃破や防御の基軸となる要域奪取のための攻撃を数ヶ所に渡って実施した。そのうちのいくつかは成功したものの、多くはヤーボの攻撃に阻まれて攻撃は失敗に終わった。ヤーボの恐ろしさを改めて知らされたドイツ軍なのであった。
事情はパットン第3軍の正面でも同様であり、反撃の主役として期待された第506重戦車大隊(8-4-5[5])が初陣でステップロスを食らってしまう。

イメージ 5



B.Allied Turn

イメージ 16米軍はナミュール州東部で大反攻を続けている。第2、第3機甲師団は独軍右翼を守る第1SS装甲師団、第12SS装甲師団の残存兵力を撃破。その先鋒はウルト川(Ourthe R.)に到達した。他の部隊もマルシュ道路を南へ向けて突進し、米第504空挺連隊(4-6-3)が包囲されているマルシュまであと4Hexと迫っていた。
背後を脅威された独軍部隊。特に最前線に展開している第9SS装甲師団は、背後を断たれて壊滅の危機が迫った。

イメージ 1


パットン第3軍はラロシェット(Larochette E1804)付近を守る突撃砲大隊を撃破。またメルシェ北方でも独第9装甲師団の戦闘グループを後退させせいたので、両側から挟まれた第15装甲擲弾兵師団のカンフグルッペが退路を断たれてしまう。

イメージ 6



24PM

A.German Turn

ガス欠は第2SS、第9SS装甲師団と第2装甲師団。
イメージ 17ドイツ軍にとっては辛い撤退戦が始まった。ウルト川西岸地区に取り残された部隊を1つでも多く川の東側に撤収させなければならない。その間戦線を保持し、米軍の反攻をウルト川の線で食い止めなければならない。
最前線で孤立の危機にあった第9SS装甲師団は少しずつ後退を開始していた。それでも後退し切れないパンター戦車大隊(6-4-6[4])と第20装甲擲弾兵連隊(4-5-6)は殿として米軍の前に立ちはだかる。
マルシュの西側地区からは、戦車教導師団、総統護衛旅団の各部隊が撤退援護のために北へ向かってきた。ウルト川防衛線を守るためだ。

イメージ 18パットン軍正面では包囲された第15装甲擲弾兵師団のカンフグルッペを救うべく、第9装甲師団、第519重駆逐戦車大隊(3-2-5[5d])等の部隊が米第4,第10機甲師団の混成部隊を攻撃する。ネーベルヴェルファ旅団による支援砲撃を受け、必勝を期した攻撃であったが、ここでまたもやヤーボが邪魔をした。4-1の戦闘比がヤーボのために2-1までダウンし、攻撃もENGの結果で失敗。第15装甲擲弾兵師団は依然包囲の中に留まっている。

B.Allied Turn

西部戦線での米軍の反撃はウルト川の渡河作戦に移ってきた。2ヶ所でウルト川の渡河を試みた米軍は、1ヶ所で失敗したものの、もう1ヶ所で成功を収め、ノワジュー(Noiseux W1425)付近でウルト川を渡った。川向うでは、第9SS装甲師団を主力とする残存部隊がバイヨンビル(Baillonville W1525)付近で米軍の重囲下に陥った。

イメージ 7


パットン第3軍の方も劇的な前進こそなかったものの、確実に前進を続けていた。

25AM

A.German Turn

イメージ 19いよいよあと2日である。今日はクリスマス。ガス欠は第2SS、第9SS及び第2装甲師団である。
ウルト川戦線では、第9SS装甲師団が包囲され、他の師団もその多くがガス欠ののために動けなくなっている。なんとかウルト川に沿って防御線を構築したいのだが、ウルト川戦線の東側に戻って来れる部隊数が極端に少ない。戦車教導師団と総統護衛旅団が道路沿いにウルト川戦線に向かうが、現時点ではまだ間に合わない。とにかくウルト川東岸を守る部隊数が少な過ぎる。

パットン第3軍正面では、包囲されている友軍部隊を救うべく高比率攻撃を2ヶ所で実施したが、またもや飛来してきたヤーボのために戦果を上げることはできず、友軍の損害のみが増えて行くだけだった。それでも増援として第167歩兵師団が戦場に到着し、戦線に加わったので、戦線は安定しつつあった。

B.Allied Turn

イメージ 20ウルト川戦線では、ノワジュー付近でウルト川を渡河した米軍が、要域デュルビュイ(Durbuy W1127)を守る独軍を攻撃した。要域デュルビュイを守る独軍は第2SS装甲師団に所属する第2駆逐戦車大隊(3-2-6[4d])と第1SS装甲師団に所属する装甲擲弾兵大隊(3-2-6)である。攻撃側は米第2機甲師団のR戦闘団(CCR 9-6-6[3])と第1歩兵師団「ビックレッドワン」に所属する歩兵連隊(4-4-3)が主力で、それを若干の独立駆逐戦車大隊が支援していた。砲兵の手厚い支援に加えて、空軍支援も得た米軍の攻撃は凄まじく、独軍はたまらず後退した。デュルビュイは米軍によって奪回された。

ウルト川西岸では、バイヨンビル付近で包囲されていた第9SS装甲師団の主力が、米第2機甲師団の攻撃を受けて壊滅した。さらにその南、マルシュでは、包囲を解かれた米第504空挺連隊(4-6-3)が勇躍反撃のために前進。独戦車教導師団の第902装甲擲弾兵連隊(4-5-6)を撃破し、独軍を東マップへ追いこんで行った。

さらにその南ではロシュフォールを米軍が奪回。この時点で西マップで独軍が保持している勝利得点都市は、セント・ヒューバート(St.Hubert W1414)とオットン(Hotton W1224)の2ヶ所となってしまう。

イメージ 8


パットン第3軍は、砲兵支援による中比率(2-1)攻撃を4ヶ所で実施したが、いずれも出目に恵まれず、突破口を穿つには至らず。徒に損害を増やしていった。


25PM

A.German Turn

ガス欠は第2装甲師団と第2SS装甲師団。ウルト川戦線の独軍はとにかく後退するしかない。ウルト川戦線とはいっても、ウルト川は既に米軍の支配する所となり、独軍はその東を流れるエズヌ川(Aisne R.)の線まで下がって戦線を敷く。オットンも放棄した。

パットン第3軍正面は、ドイツ側にさらに増援の1個歩兵師団(第9歩兵師団)が登場したため、戦線はかなり安定してきた。そこで重戦車大隊と中戦車大隊をウルト川戦線に急がせる。しかし戦線間の距離は遠いため、すぐには配置できそうにない。


B.Allied Turn

イメージ 11ノワジュー付近の橋梁を越えて米軍部隊が続々とウルト川を渡ってくる。デュルビュイからさらに東へ進む米軍はエズヌ川も渡河し、ウェルボモン(Werbomont E3630)前面に迫る。一方ウルト川の北側を迂回してきた米第3機甲師団は、エワイユ(Aywaille E3633)付近でアンブレーヴ川(Ambleve R.)を渡河し、北からウェルボモンに迫る。
イメージ 12別の米軍はマルシュから東南東に進み、ウルト川に沿う形でラ・ロッシュ・アン・アルデンヌ(La-Roche-en-Ardenne E3920)に肉薄する。ここを突破すれば、街道沿いにまっすぐ進めばバストーニュ(Bastogne E3413-3414)にたどり着く。ラ・ロッシュ・アン・アルデンヌの戦いは、独軍が奮戦し米軍の突破を間一髪で食い止めていたが、それでも兵力不足は明らかで、いつ突破されてもおかしくない状況だった。

イメージ 9


パットン第3軍正面では、左記の低比率攻撃失敗に懲りた米軍が3-1攻撃を3ヶ所で実施し、ラロシェット付近で勝利を収めた。包囲されていた独第15装甲擲弾兵師団の第104装甲擲弾兵連隊(5-7-6)が米軍の攻撃を受けて壊滅した。

イメージ 10






[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

コマンドマガジン 158
価格:3,960円(税込、送料別) (2023/11/14時点)